シベリアの夜長を古代史に夢を馳せて〜その108〜 |  アンドロゴス生涯学習研究所

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郷原がなにやら書いていますが、彼のスタンスでは検察官というのは「公務員職権濫用」になるはずですが」立場上それを刑事告発することができないので非常にはぎれの悪いことしか言えないのでしょう。(かつての彼、そして同僚など、公務員には告発義務もあるのですが)

ですから私はそんなのに関わり合いたくはないのです。

というわけで、弥生時代のホツマツタヱの話です。

今回は「みや」でデータベースを検索して結果の弁別を試みました。
全部掲載すると長くなって嫌だとおもいますので、6アヤだけを挙げてみました。(検索結果は276行あります)
用例・解説には当該行の前後数行も含んでいます。

行番号       アヤデータ          意味   ページ    分類       用例・解説
 769    ヒのやまと にいみやつくり    新宮    6 1    名詞   ヤマトに新たな宮を造り
 777    ヤソきねの おゝみやみちこ    大宮姫   6 3    固有名詞 ヤソキネの娘、オオミヤ姫ミチコが
 794    ヒたかみの やすくにのみや    靖国の宮  6 8    固有名詞 日高見のヤスクニノミヤ
 796    みやつかゑ そのなかヒトり    宮仕え   6 8    動詞   宮仕えする姫達の中に一人
 798    みやびにハ きみもきさはし    ミヤビ   6 9    名詞   君も階段を降りて迎えるほどの想い
 801    うちみやに かなやまヒこが    内宮    6 9    名詞   カナヤマヒコの娘を内妃にした
 808    ヲさまらで つきよみやれハ    やれば   6 11    動詞   ツキヨミを派遣したので
 809    いふきアけ とのみやにたす    宮     6 11    名詞   イフキヌシにツキヨミの宮をまかせ
 815    くにおたす みやつのみやぞ    宮     6 13    固有名詞 宮津の宮
 822    みやつより はやきじとべハ    宮津    6 15    地名   宮津から伝令が届いた
 842    みやつかゑ ことのりアれハ    宮仕え   6 20    句    宮の使い、後の造(みやつこ=ヤッコ)の元か
 843    かとてして みやつのみやに    宮     6 20    固有名詞 宮津の宮
 857    みなゑがく きみハみやこお    都     6 23    名詞   (ミヤコウツシは生産関係の余剰人口を移動すること)
 860    みやうつし こゝにいませハ    宮     6 24    名詞   宮を伊勢の宇治から伊雑に移した
 880    かぐのみや きにさくらうゑ    宮     6 29    固有名詞 香久の宮の東に桜を植え
 881    うおちみや みつからまつり    大道の宮様 6 29    名詞   イサナギは自ら臣民の奉り言を聞き
 895    こゝおもて アわちのみやに    宮     6 33    固有名詞 淡路の宮で崩御された
 898    ヲおかゑす アヒわかみやに    宮     6 34    名詞   彦根の多賀の若宮でイサナギを祀った
 900    たがのかみ やまとやすみや    ヤスクニ宮 6 34    固有名詞 タカミムスビは、彦根に移住した

実際に調べてみると、離れた行が羅列されているので、直接、文意はつかめませんが、行単位で解読するのとはちょっと違うことがわかるでしょう。
つまり、用例の分類だけをするわけです。

こんな調査は学部の1年坊にやらせるような作業ですが、文学部は学問的でなく、大学は研究機関ではなく教育機関に堕してしまっていることもありますが、ホツマツタヱが江戸時代の偽書だったとしても、本来、研究しないで良いという言い訳はできないのです。

かく言う私も、当初は「ウタの技法」のみで読んでいましたので、今やっと解析を始めたばかりなのです。

ここまでしても、まともに対応しない輩は「御用学者」の誹りをまぬがれないのです。

このアヤではアマテルの12妃(そふきさき)が出てきますがミヤとは直接関係はありません。

ただし、「宮様」という意味で現代と同様、人を指すこともあるわけです。        
ここで、カナヤマヒコの娘がアマテルの妃になるということは、世代があわないので、カナヤマヒコは徐福ではなく、その子または孫、あるいは船団に乗り組んだ少年、またはその子孫ということになってしまいます。

カナヤマヒコもミモスソだったりして・・・(あるかも)

ヒタカミヤという記述は、「日高宮」か「日高見や」という切れ字だという区別も難しいと思います。

ホツマツタヱの記述のクシミカタマ部分(1〜28アヤ)には、ミモスソ(御裳裾)という存在があるため、世代の切り分けが難しくなっています。
ミモスソについては過去にも書いていますが、(誰が直接の子孫で誰が当該役職なのか)いまだに詳細は不明です。
いずれ解説したいと思っていますが、わかっているのはオオタタネコの部分ではミモスソは出てこないということです。(そりゃ、そうだ、必要無いからね)

また、ヒタカミという地域ですが、よくわかりません。
以前は池田先生の影響で、東北全体だと思っていたのですが、今では筑波付近のごく狭い地域だと確信しています。
また、ハラミヤマというのは富士山ではなく、ヒタカミにある山ではないかと考えるようになりました。
無論、ミマコの時代になれば富士山である公算は強くなるのですが、ハ・ラ・ミであるという記述もあり、正確にはまだまだ真面目な研究を要します。

今日は血圧があがらず、図解する元気が出ないので、明日以降、文学部の悪口も含めて、続きを書きたいと思います。
(やっぱ、このブログの売りは図解ですよね)