タイ インラック前首相に25日判決 農村の支持不変 | andrewさんのブログ

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タイのインラック前首相…、海外逃亡とか言われていますが、その政策は…

 

 

以下、毎日新聞より転載

タイ インラック前首相に25日判決 農村の支持不変(https://mainichi.jp/articles/20170825/k00/00m/030/129000c)

タイの農村振興策「コメ買い取り制度」で巨額の損失を出したとして職務怠慢の罪に問われたインラック前首相(50)に対する最高裁の判決公判が25日に開かれる。制度の恩恵を受けた中部の農村を訪ねた。「農民が豊かになれば、経済もよくなるのに、それがなぜ罪なのか」--。稲作農家は今も制度を懐かしみ、低迷する米価への不満をもらした。【ナコーンパトムで西脇真一】

バンコク西方約60キロ。水路沿いに広がる田んぼは黄色に染まり、既に刈り取られた所もある。一帯は二期作が行われ、直接種をまく方法でコメを作っている。今は5月に植えた稲の収穫時期だ。

「作柄は悪くないが、米価が問題だなあ」。代々ここでコメを作るチュウーチャット・ゲオインヨンさん(60)がため息をついた。売り渡し価格は1トン約6800バーツ(約2万2000円)。2014年5月の軍事政権発足前の価格と比べると、3割以上も下落したという。「コメを作ればコスト高で逆に損するリスクすらある」と話す。

モミ米を担保に融資を受ける制度は昔からあったが、農村部を支持基盤とするインラック氏の兄タクシン氏が首相を務めた00年代前半に制度は浸透。さらにインラック氏が担保の評価額を市場価格の1.5倍に引き上げたため、農家は返済しないほうが得になり、事実上の「コメ買い取り制度」と化した。

一方、高値のタイ米は国際競争力を失って輸出量が急減し、世界最大のコメ輸出国の座から12年以降、2~3位に転落。また、資金難から融資の支払いに遅れが出たりして、融資をあてに借金をした農家が自殺するなど社会の混乱も招いた。

軍事政権発足後、コメ買い取り制度は廃止された。ゲオインヨンさんは「制度が機能しているころはコメだけで20万バーツ(約66万円)以上が得られたが、今は半額以下だ」と嘆く。また、「そもそもタクシン氏以前の政権は、農民に関心を払おうともしなかった」と経済政策から農村部は取り残されていたと指摘。「制度のおかげで暮らしが上向き、いま30代の娘をバンコクの大学に通わせることができた」と振り返った。

稲作仲間のサムリー・キリタンヤノンさん(65)も「制度廃止後、月賦が支払えなくなり、買った車も差し押さえられた人も多い」と軍事政権発足後の農村の苦境を訴えた。

2人は判決が下される25日は「ただ彼女のために祈りたい」と言う。有罪判決が出たらと問いかけると「今度は私たちが彼女を支えてあげたい」と言い切った。

以上、転載終わり

私もそう思います…

インラック前首相の政策…、タイに中間層を形成するには良い政策だったのですが…

日本でも「1億総中流」…、などといわれていましたが…

それが今日の発展に寄与したのはたしか…

格差社会では国(社会)の発展は望めません…

タイの場合それを形成されてきた中間層が否定し、インラック氏を引きずり下ろしたうえ、軍政まで招いてしまいました…

デモが起こった当時、「アホかこいつら」とマジで思ったものです…