電磁パルス兵器が中国にもたらすものは? | andrewさんのブログ

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また厄介なものを…


拙ブログお馴染み、戦略技術分析センターの専門家、ワリーシー・カシン(Василий Кашин)氏です。


以下、The Voice of Russia より転載


電磁パルス兵器が中国にもたらすものは?


このところ、中国、外国のプレスが中国が電磁パルス兵器の開発で大成功を収めたとする記事をさかんに書きたてている。電磁パルス兵器とは、電磁波の原則で作動する兵器のことで、戦略技術分析センターの専門家、ヴァリーシー・カーシン氏は、中国がこの開発に成功したということは東アジア地域における米国の戦略的関心に深刻な挑戦を投げかけることになると指摘している。


電磁パルス兵器は中国の国防開発では最優先路線に数えられると捉えることができる。というのも将来起こりうる軍事紛争は情報技術の広範な応用という条件下で行われるだろうからだ。中国の尽力は多くは、紛争の最初の段階で敵国の情報の優位性を砕くことに向けられている。この目的ではなはだ大規模な、費用のかさむ複数のプログラムが実現化されている。


中国は世界でも最も強力な衛星攻撃兵器の製造プログラムを持っている。理論が開発され、敵のコンピューター網にサイバー攻撃をかけるための技術的な可能性が作られている。電子戦の手段の改良に大きな注意が払われている。電磁パルス兵器の製造に成功すれば、これは情報戦争の重要な要素のひとつになる。ロシアも電磁パルス兵器の開発に大きく注目しているが、これについての報道はあまり行われていない。一連のマスコミは「アラブーガ」の存在について触れたが、これは電磁衝撃波のジェネレーターでミサイルで標的に運ぶことができる。標的より300メートル上空でスイッチを入れると、半径3.5キロ以内の電子機器を狂わすことができる。中国の場合は、電磁衝撃波のジェネレーターの運搬には中距離弾道ミサイルも用いることができる。こうしたシステムの役割は、米国のMDが中国の国境に接近している今、拡大している。


電磁パルス兵器の使用の最優先的目的はおそらく、日本、台湾の対空、対ミサイル防衛システムの操縦施設だろう。これが機能不全に陥れば、中国人民解放軍は核を使わず、精度の高い弾道巡航ミサイルなどを最大限効果的に用いて交通インフラ、空港、対空防衛手段など、重要な施設の攻撃を行うことができる。その結果、紛争の初期の段階で中国は空の覇権を確保し、太平洋西側に米国が軍事力を補足しようとしても、これを打ち破ることができる。


中国が電磁パルス兵器システムを展開した場合、米国が東アジアの聞きに即効で反応する能力は働かなくなる恐れがある。米国はこの地域での自国の立場を温存するため、事実上、軍事アピアランスを著しく拡大せざるをえず、軍部隊の効果を確保するため、防衛インフラの構築にかなりの資金を投入せざるを得ない。米国の軍事力、リソースのかなりの部分は東欧、中東に釘付け状態となっていることから、米国がこの目的を遂行する資金を見つけるのはかなり難しくなるものと思われる。


以上、転載終わり


続きを読む: http://japanese.ruvr.ru/2015_02_11/282820541/


記事にはありませんでしたが、大規模なものなら1発か2発で日本は江戸時代に逆戻りです。


備えといっても電子機器すべてにシールドなんて無理な話ですし…