50年代後半 日米が原爆図上演習 「自衛隊 核武装を」 | andrewさんのブログ

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えらいものが出てきました…


以下、東京新聞より転載


50年代後半 日米が原爆図上演習 「自衛隊 核武装を」(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2015011802000120.html

一九五四年の自衛隊創設から間もない五〇年代後半、原爆を使用する日米共同図上演習が日本国内で実施され、米軍は演習を受け「自衛隊の核武装を望む」とする見解をまとめていたことが十七日、米解禁公文書から分かった。米国が核弾頭を提供して有事に共同使用する北大西洋条約機構(NATO)の「核共有」方式を想定していた。 


七十年前、広島、長崎への原爆投下で核時代の扉を開いた米国は当時、ソ連との冷戦下で他の弾薬並みに核を使う政策をとった。五四年の水爆実験で第五福竜丸が被ばくしたビキニ事件で、反核世論が高まった被爆国日本は非核国家の道を歩んだが、国民に伏せたまま制服組が核共有を構想した戦後史の裏面が明るみに出た。


文書は共同通信と黒崎輝(あきら)福島大准教授(国際政治学)の共同調査で、ワシントン郊外の米国立公文書館で見つかった。


五八年二月十七日付の米統合参謀本部文書によると、五七年九月二十四~二十八日、自衛隊と米軍は核使用を想定した共同図上演習「フジ」を実施した。場所は記されていないが、防衛省防衛研究所の日本側資料によると、キャンプ・ドレイク(東京都と埼玉県にまたがる当時の米軍基地)内とみられる。米文書によると、演習で日本側責任者を務めた自衛隊幹部は、米軍側に(1)自衛隊に核兵器を貸与する考えはないか(2)日本が核武装を決めた場合、米国は支援するか-などの質問を提示した。


米統合参謀本部が検討した結果「核兵器に関する支援の提供は日本の要望と能力次第」とする一方「米国は日本が自衛隊に適切な核兵器を導入することを望む。自衛隊は最も近代的な通常兵器と核兵器を備えなくてはならない」との見解を決定。部内限りとして太平洋軍司令官に伝達した。


また五八年九月十七日付の同本部文書は「米国はNATO方式で同盟国を核で支援する意向だ。運用能力を構築する日本の意思にかかっている」と指摘。米核専門家によるとNATOの核共有方式の名残でドイツ、イタリア、オランダ、ベルギー、トルコの五カ国に現在も計約百八十発の核弾頭が配備されている。(共同)


以上、転載終わり


私に言わせれば「そういう時代」だったということ。


いま私たちは日本語を話していますが“Мы говорим по-русски”であってもおかしくない…、と言っても過言ではなかったと思います。


また、「米国は当時、ソ連との冷戦下で他の弾薬並みに核を使う政策をとった」とありますように、実際軍事で使えば広島型原爆で歩兵なら1個大隊、戦車なら1個中隊を潰せるものだと思いますし、爆弾だけでなく、砲弾、爆雷、はもとより個人用の対戦車装備、いわゆる「バズーカ」用核弾頭までありましたから(撃ったら自分もやられるでしょ)、それに初の同時目標撃破ができたF14戦闘機のフェニックスミサイルも核の使用が前提でした。


まあ、60~80年代はやばい時代だったということでしょうか。