第一次世界大戦:学ばれざる教訓 | andrewさんのブログ

andrewさんのブログ

ブログの説明を入力します。

第一次世界大戦から100年、でもあまりメディアには出てきませんね…


以下、The Voice of Russia より転載


第一次世界大戦:学ばれざる教訓


100年前、ロシアは第一次世界大戦に参戦した。地球規模の、人類全体にとっての悲劇。数百万の人名が奪われ、欧州大陸の地図が塗り替えられた。経済的な損失も膨大なものとなった。現在の世界情勢は、前世紀初頭のそれに酷似している。


1914年8月1日、ドイツはロシアに宣戦布告した。オーストリア皇太子フランツ・フェルディナンドが19歳のボスニア系セルビア青年ガヴリロ・プリンツィプに殺害されたことが、その口実だった。オーストリア=ハンガリー帝国(1867年から1918年まで中欧に存在した多民族国家)はこの犯罪の背後にはセルビアがいると見なして宣戦布告。ドイツはこれを自らの地政学的野心を満たすための好機と捉えてオーストリア側につき、一方セルビア側についたロシアに対して宣戦布告した。8月の最初の数日のうちに、さらにベルギー、ルクセンブルグ、フランスが戦線に連なった。早々に、死せる皇太子など誰にとってもどうでもよくなっていた。諸国はただ、自らの利益を追求するための戦いを戦っていたのだ。歴史学者で政治学者のナタリヤ・ナロチニツカヤ氏は次のように語っている。


「当時、人々の意識においても、地政学上も、欧州における新たな勢力の拡大と樹立ということにおいても、深い変動が起こっていた。そうしたことが第一次世界大戦を引き起こしたのだ。20世紀初頭、こうしたひずみが急速に拡大していった。世紀のはじめには、この種の変動がしばしば起こる。今日の我々も、ひずみの拡大を目の当たりにしている。又しても、諸国の主要な地政学的野心がロシアと欧州の国境地帯で衝突している」


諸国は大陸における影響力の維持拡大のため、市場をめぐって、海への出口をめぐって、争った。それに、歴史的な同盟国や信仰を同じくする国々が加わり、また、新たな同盟が新規に結ばれた。参戦国は時を追って増えていった。オーストラリア、オーストリア=ハンガリー、ベルギー、ブルガリア、ブラジル、英国、ドイツ、ギリシャ、インド、イタリア、カナダ、中国、ニュージーランド、オスマン帝国、ポルトガル、ロシア、ルーマニア、セルビア、米国、フランス、モンテネグロ、南ア、日本。多くの国が直接の戦場となり、膨大な経済上の損失を蒙った。その点、米国は、よその土地で戦争行為を行っただけだ。反対に、戦争特需で莫大な利益をあげ、国内の津々浦々を潤した。ある人々の悲しみと苦しみで、他の人々が得をした。この間に米国に新たにミリオネアが1万7000人も誕生した。戦争が終わってみれば、米国は世界の覇権を狙えるほどの大国へと変貌していた。


ところで、当時、諸国は、対内・対外プロパガンダを非常に重視していた。再びナターリヤ・ナロチニツカヤ氏。


「世論を改造することの意義の大きさが初めて発見されたのだ。当時は活字メディアだった。メディアは敵に泥をぬったくった。史上初めて、このように大規模に、対戦相手の『悪魔化』が行われ、それが世論を喚起した。今日我々は、電子メディアとなっていよいよ影響力をましたメディアが、当時と同じ事を繰り返し、事実上、紛争を煽りたて、破局への滑落に対し人々を盲目にさせてしまっているさまを目撃している」


欧州大陸で百年前と今とをパラレルにとらえる思考は自然なものだ。いま、今度はウクライナを舞台に、諸国の思惑がからみあっている。ここでも重要な役割を演じているのは米国だ。海の向こうから、他所の国々、他所の大陸の命運をかき乱そうとしている。あの悲劇の教訓は忘れられようとしている、と学術研究基金「歴史の記憶」代表ウラジーミル・シミンジェイ氏は語る。


「今日の主要国の指導部は歴史から教訓を引き出しておらず、紛争の火を消す努力せず、どころか煽りたて、他国の内情を撹乱している、と診断せざるを得ない。その意味で、ウクライナのナショナリズムを黙過し、ロシアをウクライナ紛争へ引きずり込もうとする、西側の大国たちの行動は、きわめて危険なものだ」


第一次世界大戦の結果、4つの帝国が消滅した。ロシア帝国、オーストリア=ハンガリー帝国、オスマン帝国、ドイツ帝国。兵士1000万人、民間人1200万人が死亡し、負傷者は5500万人にのぼった。これほどの犠牲が、しかし、絶後のものとなることはなかった。政治的野心のもつれが解かれるためには第二次世界大戦が必要とされた。それでようやく貪婪の熱が冷まされたかに見えたが、それも結局は、束の間のことだったのだろうか。


続きを読む: http://japanese.ruvr.ru/2014_08_01/275388963/


「諸国はただ、自らの利益を追求するための戦いを戦っていたのだ」とあります、その通りでしょう。


でも、日本は何の因果か青島要塞を攻め、地中海に艦隊を送っています。


まあ、今流にいえば「集団的自衛権」ってやつでしょうか。


最初に言っておきます、私の「集団的自衛権」に対する考えは、「時期尚早」というか、その前にやることあるでしょ、というところ。


憲法を改正し、自衛隊を「軍」にし、周辺法を整備し、交戦規定を設ける。


これを成してこその「集団的自衛権」でしょう。


で、この「集団的自衛権」、平時には威力を発揮します、なぜなら、Aに喧嘩うるということはBにもCにもうるということ…。


が、これを逆手に取ったのが第2次大戦の米国。


ドイツと一戦交えたいがため、あの手この手を使って日本に喧嘩を売らせた。


第1、第2次大戦ともそうですが、平時に威力を発揮する「集団的自衛権」ですが、一度「火」がつくとあっという間に燃え広がります。


が、食料自給率3割ほど、石油の輸入が98.何パーセントの日本が周りが燃えているのに「私は知りません」…、というわけにはいきません。


難しいところです、第1、第2次大戦の教訓、しっかりと学ばねばなりません。