「従軍慰安婦問題」日韓関係先鋭化へ | andrewさんのブログ

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もともと日本のマスコミ(東京・築地の新聞社)が騒ぎはじめ、韓国が動いたのであって、現大統領の父君・朴正煕氏はもちろん盧泰愚氏までなにも言っていないはず。


河野談話の検証問題、The Voice of Russia にアンドレイ・ラニコフ(Андрей Ланьков)氏の記事が掲載されています。


以下、転載


「従軍慰安婦問題」日韓関係先鋭化へ


1993年、韓国政府は、当時の河野官房長官へ圧力を加え、旧日本軍の売春施設に強制的に動員された朝鮮人女性達、所謂「従軍慰安婦」の問題に関し謝罪を余儀なくさせた。この、数日前に出された日本政府の声明は、日韓関係の深刻な悪化をもたらす恐れがある。


日本政府は、第2次世界大戦中「従軍慰安婦」として朝鮮人女性を集めた事への直接的責任を認めた「河野談話」に対する自分達の態度を見直す決定を下したようだ。現在、ああした声明は韓国政府の影響のもとで作られたとされ、談話の根拠となった証言のいくつかに疑いの目が向けられている。


この事は、明らかに日本の政治エリート達が、右派民族主義者達を大分前から苛立たせてきた「河野談話」とは、韓国との関係悪化を犠牲にしても一線を画そうと目指している、そう解釈する事ができる。


実際のところ、韓国の外交官達が日本に圧力をかけたとする主張の信憑性がどれだけのものだったかについては、それほど重要ではない。何よりも韓国側は、結果として「河野談話」に含まれたような文言を日本側から、実際に得ようとしたのである。しかし、これは特別な意味を持たない。なぜなら、あの文言は全体として、歴史的現実を反映しているに過ぎないからだ。


植民地だった国々が、元宗主国に対し口にする非難には、しばしば誇張がある事は、歴史家達はよく承知している。韓国の民族主義者達の日本に対する非難も、やはり、歪曲されている部分もあるだろう.しかし「従軍慰安婦」の悲劇的な運命は、世界の歴史において先例がない。いくつかの国々の軍隊は、軍の売春施設網を作っていたが、そのために植民地から女性を強制的に集めるというのは、前例がない野蛮な行為で、極めて重い戦争犯罪である。事実は明らかであり、日本の将校達の潔白を証明しようとする試みには、大きな怒りを禁じえない。


ここで私達は、ナポレオンの行動を「あれは単なる犯罪ではない。過ちである」と性格付けたタレーランの言葉を思い起こす事ができる。従軍慰安婦問題を見直そうという試みは、20世紀の最も嫌悪を呼び起こす戦争犯罪の一つを否定しようとする単なる試みではない。それは、日本の戦略的利益に深刻な害を及ぼす過ちである。


しかし日本政府は、この事を自覚していないようだ。そして日本の大衆のかなりの部分は、民族主義的な高揚感の中にある。多くの人々は、ついに日本は「普通の国」になるつつあると思っている。しかし実際には、日本政府や右派民族主義思想家達の行動は、全く別の方向、日本が普通でない、孤立した存在になる方向に、国を導いている。


日本の隣国の大部分は、それが日本のナショナリズムや軍国主義復活とはそう関係があるとは思えないすべての事に、極端な疑いを持って接する傾向にある。一方今も日本政府は、残念ながら、自分の隣国がしばしば日本について思い描いている否定的なステレオタイプに完全に従って行動している。


そうした態度は、今後の日韓、日中関係のさらなる悪化をもたらすだろう。ロシアとの関係について言えば、中国や韓国と違って、ロシア側には非常に強い親日感情があるにもかかわらず、すでにかなり長い間、冷たい関係にある。


日本は、民族主義を前面に押し出した結果、ますます自らの戦略地政学的立場を悪くしている。民族主義者達は、世界に強硬姿勢を示しながら、自分達は国民の支持を得ていると思うかもしれない。それゆえ、韓国や他の隣人達が、日本をどう思っているか心配するには及ばないのだ。しかし、民族主義的な高揚感は、苦い後味を残すものであり、多くの問題を引き起こす事も、忘れるべきではない。


以上、転載終わり


続きを読む: http://japanese.ruvr.ru/2014_06_28/274035994/


The Voice of Russia(http://korean.ruvr.ru/2014_06_28/274031349/


ラニコフ氏の説、もっとも…、しかし前提条件が違います。