今月末米大統領のオバマさんが来日します。The Voice of Russia のタチアナ・フロニ(Татьяна Хлонь)さんの記事です、なかなかいいところ突いています。
以下、転載
日本、米国からの保障を期待せず(http://japanese.ruvr.ru/2014_04_07/270914512/)
米国のオバマ大統領が 24、25 日、日本を訪問し、日米同盟の強化を図る。その一環として、対ロ制裁に日本を引き込もうとする試みもなされよう。
おそらく米国は、いまロシアに制裁をかけないと、中国が図に乗るぞ、とのレトリックを用いるであろう。領土拡張への青信号とばかりに中国は領土要求(中国は日本をはじめ近隣する多くの国と領土紛争を抱えている)を加熱させるだろう。…この説得はどれだけの効き目を日本に対してもつだろうか。思い出すべきは(と日本学者ヴィクトル・パヴリャチェンコ氏は語る)、起こりうべき日中衝突で米国が日本に味方してくれるという保障はどこにもないのだ、ということだ。
「政治の世界では、言葉より行動が重要なのだ。言葉の上では、なるほど米国は、日米安保条約の第 5条を守ると、すなわち日本が中国と衝突を起こせば米国は出動して日本を守ると、言っている。しかしここ数年、日本の米国への信頼は揺らいでいる。米国は実のところ、尖閣問題に関わりたくないのが本音だろう、とは政治学者たちの通説である。それが日本を不安にさせている。東京に必要なのは言葉でなく、同盟関係の実効性を示す行動なのである。しかし米国は、徐々に、しかし確実に、アジア太平洋地域におけるプレゼンスを中国に譲りつつある。いまや中国は挑戦者ではなく強力なライバルなのである。こうして見ると、きたるオバマ訪日は、地域における米国の立場の強化を主眼においたものであろうと思われる。米国はこの方針に同盟諸国を引き込みたいのである。その筆頭が日本である。アンチ・ロシア・レトリックもこれに起因する。中国に白旗を揚げつつある米国は、いまやアジア太平洋地域をいかに中国と分割するかということを考えているようにも見受ける」
もしも「分割」が始まれば、米国は日本の国益の追求をこれまでのように支援してくれなくなるのではないか。日本の危惧はそこにある。オバマの訪日で、こうした疑念の数々を払拭する試みがなされるであろう。しかし、日本は言葉に欺かれることなく、自分のことは自分で面倒を見るようにしなければならない。日本はそれをよく分かっているはずだ。
以上、転載終わり
「いまロシアに制裁をかけないと、中国が図に乗るぞ」…、殺し文句ですね、これ言われたら日本、なにも言えないでしょう。
それにパヴリャチェンコ氏の論、マジでしょ。
最後にいいこと言ってます、「自分のことは自分で面倒を見るようにしなければならない」、その通りです。
安倍首相、難しい選択ですね、ロシアとせっかくうまくいっているのに。
それに日本人、基本ロシア嫌いですからね、いまだにソ連だと思っている人がいます。
そこでプーチンさんに提案、
北方領土、返しちゃいましょう、風変わるかも。