衆院選公示されましたね。
本日の新聞には各党の公約が載っていました。
「国防」ということでまともに書かれていたのは「自民党」だけだったのでは…。
The Voice of Russia にカショ氏の署名記事が掲載されています。
以下、転載
北朝鮮のミサイル発射、日韓関係にとってはプレゼント(Запуск спутника КНДР – подарок к выборам в Японии и Южной Корее)
ナタリヤ カショ(Наталья Кашо)
平壌はワシントン、東京、ソウルによる中止勧告を無視して、「地上監視衛星」の打ち上げを決行する。北朝鮮は月曜、日本側に対し、12月10日から22日という発射予定期間を通告した。衛星を軌道に乗せるのは弾道ロケットである。韓国の情報筋は、ロケットが発射台に設置されたことを伝えた。専門家の予測によれば、組み立てと給油には約1週間がかかる。
新しい衛星打ち上げ計画は、先行する4月の打ち上げと同様、近隣諸国の極めて鋭い緊張を呼び起こした。ロシア科学アカデミー極東研究所のアレクサンドル・ヴォロンツォフ専門家はそう指摘している。
―純粋に宇宙空間の平和利用としての衛星打ち上げであると、北朝鮮は説明している。しかし、北朝鮮と対峙する諸国では、これは衛星の打ち上げなどではなく、一連の大陸間弾道ミサイル発射実験に連なるものに他ならない、と考えられている。北朝鮮によるこうした実験は、国連安保理決議によって禁止されている。そのため、現在行われている、国連安保理メンバーによる積極的な勧告には法的根拠があるのである。
ロシアと中国は衛星発射の決定を見直すよう北朝鮮に呼びかけた。モスクワおよび北京は北朝鮮が研究目的で宇宙空間を平和利用する権利に疑いを挟むものではない。しかし発射の実施は国連安保理決議によって制限されており、北朝鮮に長距離弾道ミサイル発射を禁じた決議がキャンセルされた後でのみ可能なのである。
隣接諸国からの極めて激しい反応に関して、中国外務省の洪磊報道官は、全ての当時者は冷静さと抑制を保つべきだ、と訴えた。
一方日本は沖縄にミサイル「パトリオット」を配備した。米国は沖縄の自衛隊基地に諜報戦略機を展開。日本のイージス艦は既に中国東部、黄海上空への監視体制を維持するためにレーダーを向けかえている。アレクサンドル・ヴォロンツォフ氏はそう指摘する。
―北朝鮮は、打ち上げロケットが破損した場合に撒き散らかされる恐れのある砕片が隣国に落下しないよう、ロケットの航路を選んである、と予告している。しかし破損は起こりうる。そのため、近隣諸国の憂慮も根拠のないものではない。しかし、近頃の日本のリアクションは非常に感情的である。日本は毎度、自国の軍事力を臨戦態勢にまで高めている。そうした宣言がさらに地域の緊張の度合いを高めている。
12月、日本と韓国で国政選挙が行われる。自国の安全に対する北朝鮮サイドからの脅威というテーゼを用いて、支配層は有権者からの支持を回復しようとしているのでは、との印象を受ける。一方で、他ならぬ彼らの外政上の失敗および妥協の拒絶こそが、東京とソウルに、平壌の一挙手一投足に目を光らせ、自国の軍隊を臨戦態勢に高める以外の反応を取らせないのである。
以上、転載終わり
詳しくはこちら、The Voice of Russia (http://rus.ruvr.ru/2012_12_03/96690417/ )
普通はこうなると思うんですが…。