昨日、03年9月10日、逃走車の助手席の男性が警察官の発砲を受けて死亡した事件の付審判で、殺人と特別公務員暴行陵虐致死の罪に問われた奈良県警の警察官2人に対する裁判員裁判の判決が28日、奈良地裁であった。橋本一裁判長は「殺意は認められず、正当な職務行為だった」と述べ、2人に無罪(求刑懲役6年)を言い渡しました。
この事件は車上荒らしに関与した疑いのある乗用車を約20キロ追跡した。一般車両やパトカーに衝突しながら逃げる車を停止させるため、別の警官とともに8回発砲。東被告と萩原被告が撃ったうちの計2発が助手席の高壮日さん(当時28)=窃盗などの容疑で書類送検、不起訴処分=の頭と首に当たって死亡した。東被告が撃った別の1発は運転席の男性(窃盗罪などで実刑判決)の頭部に当たり、男性は重傷を負った。と、いうもの。
妥当な判決と思います。
奈良では地元紙奈良新聞が連日裁判の様子を報道していました。
私的に言わせれば裁判の中身は「茶番」。
「暴走車を停止させるために発砲」(助手席側から運転手の腕を狙った)というのはまともに銃器を扱ったものなら当たるかどうかはは分かるはず。
また、被害者側も本音では「日本人になぶり殺された」なのに裁判では「お涙頂戴」。
真実、といより「本音と建て前」を見た感じです。
そして奈良の地元紙奈良新聞によると
以下、奈良新聞より引用
異例の法廷 警官安堵 - 遺影胸に母親落胆/発砲無罪判決
逃走車の助手席に警察官が撃ち込んだ銃弾を、市民が「正当」と判断した。警察官2人に無罪を言い渡した28日の奈良地裁判決。市民を守ろうと発砲した警察官が殺人罪に問われる、という異例ずくめの審理に参加した裁判員は安堵の表情を浮かべる2人を静かに見つめた。事件から8年。息子を失った母親は、遺影を胸に、傍聴席でうつむいた。
以上、引用終わり(HPはこちら奈良新聞 )
無罪判決が出た2警官、ほっとする気持ちは分かりますが、人1人殺しておいて「安堵」は…・。
被害者側は控訴するそうです、たぶん最高裁までいくと思います。長い裁判になるでしょう。