私がカンボジア・プノンペンに入ったのは国連がやっと来た頃、まだ自衛隊は派遣されていませんでした。
治安は最低、そして街全てがぼったくり店のような感じ。現地のコーディネーターから街を歩くときはくれぐれも注意を、と言われていました。
あの、虐殺から日も浅くたぶんその当時人の命の価値の低さは世界でも上位だったと思います。
もちろん、不思議な体験もいろいろありました。
夜、ふと目を覚ますと目の前にまるで卒業アルバムの集合写真のように人が並んでいることもありましたが、そのなかでも不思議だったのは、私の「お腹がすく」でした。
私は179センチの58キロ、高校時代から現代まで一緒です。もちろん大食いではありません。
しかし、プノンペンに居たとき(滞在は1週間)はお腹がすいて、お腹がすいての連続でした。
日に5、6食は食べていました。
実はお腹がすくだけではなかったのですが、こっちは内緒。
で、その大食い、バンコクに戻るとピタりと止まりました。
知人らは「食べれられずに死んでいってた人たちの思いだろう」と。
私もそう思います。
たまにグアムやサイパンに遊びに行くことに眉をひそめる方がいますが、先の経験から言わせてもらえれば(内緒がなければもっと説得力あったのですが)そこで「食べる」「遊ぶ」が供養です。
そこで「食べる」「遊ぶ」ができるのは英霊のおかげなのですから。