こんな状況、でも今しか行けない・・・となったらお子さんのいらっしゃるお母様方、行きますか?
大人が何人いようとも、子供にとってはとにかく道中が短いことがポイントと、日本の保育園時代のお友達は、電車の長旅よりは飛行機で時間カットを選び旅行している方もいました。
まずトイレ休憩がとれない、大泣きしたら降りなければいけない・・・などを考えて、私も日本では指定券のいらない特急で、日帰りも可能な範囲の海辺のホテルに滞在、これが限度でした。
さて、2人の幼稚園児を連れて、母1人で車無しで、外国で、行ったことの無いところへ旅行。
子どもたちの春休みに勇気を出して行ってきました。リマからバスで4時間の旅。
ペルーは基本的に交通手段はバスか車。
長距離バスのターミナルまでは家から車で約30分。そしてそのターミナルは治安の悪いところにあります。
イメージ映像、拝借
治安が悪いと一口でいいますが、ペルーに限らず外国では、泥棒、強盗、強姦、麻薬常習者、重度の酔っ払いの人がいる、などわかりやすいもののほかに、パスポート盗難→売買、誘拐→臓器売買など、あげればきりがありません。
なので、夜出てバスで寝て行く・・・という選択肢は無し。
朝、通勤・通学ラッシュの終わった時間に出発することに決めました。
ま、その前に朝食、トイレにも行かせなければいけない、お皿も洗って、ゴミも全部捨てて・・・けっこう大変です。
さて、ペルー人女性が一般的にやっていることですが、付き添いは女性、男性、複数、交通手段はバス、流しのタクシー、知り合いのタクシー・・・と、時間帯、地域によってどのようにして行くかが変わります。男性もこれに慣れているので、わりと気軽に付き添いを頼めるし、例えば帰りの方向が違っても、バスに乗るまでバス停でいっしょに待っていてくれたりするのは普通です。
さて、今回のような治安の悪い地域には、男性の付き添いは必須。男性がついているだけで、いっきに安全度があがります。おまけに大きな荷物と子ども2人。今回の付き添いは仕事の相棒JCL
。
バスターミナルは表側は大通りに面しているもののの、一方通行を避けて一本入ったあたりをタクシーでちょっとぐるぐるすることになると、かなりディープな方々と道からは悪臭が・・・JCL
”怖いね、ついてきてよかったね・・・”
とは言っているものの、いや、私より君の方が怖がってるでしょ・・・
日本に出稼ぎに長く行っていたペルー人の場合、大人になってからリマに住んだ年数は私の方が長く、時々立場が逆転することが・・・。
ペルーでは外国人は外国人登録証、ペルー人もIDカードを必ず取得、携帯していないといけません。今年から大人だけではなく、子どもにもそれが義務づけられました。娘たちは二重国籍なので、ペルー人のIDカードを持っています。バスの切符を買おうとしたら、子どものIDカード無しでは切符は売れない、法律○○条により義務付けられていると確かにおふれが貼ってあります・・・。
もちろん家にIDカードを取りに行くつもりなどなく、策を講じている私の横で、JCL
”彼女は外国人ですから” ← よけいなことを言うなー!!
窓口の女性
”さらに問題になります” ← そう来ると思ってたからね。
窓口の中にいる年配の女性と、外で私の横に立っている黒人系の女の子。さて、どっちを落とすか。ターゲットは後者に定め、冗談&喋り集中攻撃で行こう!と決めました。
”見て見てー この子(長女)! 私にそっくりでしょー 知らない人が見ても私の子どもよねー”
笑いが起きる、つかみはOK!日本では電車の中で、女子高生に まじ、受けるう~ と言われたほど似ています。授乳期は同じ顔がお乳を吸っているのには、なんだか違和感を覚えたものです。
”で、次はこの子(次女)見て! そう、私にはあんまり似てないよねー でも娘たち2人見てよ!
そっくりでしょ。不思議よねー。よく双子って聞かれるのよねー 双子に見える?”
”彼女はバランカまでしか行かない、近いですよね” ←JCL、加勢になってないって。お願い黙ってて。終点はバランカなんだよ。TURISMO BARRANCA って名前でしょ、バスの会社は!
”4人で行くんですか?”
”いえいえ、彼はお父さんでも何でも無いんで、付き添いですから” ←お願い、相手にしないで
”もう一回見て、ほら、そっくりでしょー 私たち。どっから見てもお・や・こ♡
誘拐とは誰も思わないよねー ね ね”
”じゃ、もういいから乗ってください。中でお金もらうから。
その代わり、検札の入る停留所では隠れててくださいね。知らせますから。”
やったー Andreaの勝利!この女の子は車掌さんでした。そして、本当に次のバスターミナルで彼女から
”早く降りて、隠れて!”
と言われ、いっしょにトイレに行き隠れ、
”忘れて行っちゃったりしないでよお!”
と、彼女にお願いし、彼女の合図とともにまたバスに乗り、無事にバランカという郊外の街に着いたのでした。
隠れて!と子どもに言ってるときは、まるでメキシコ国境からアメリカに逃げる映画のヒロインの気分でしたが、そのあとは乗ってきた売り子のおばちゃんから
”あんた、バランカに住んでんの? 子どもは何歳?”
と、パンを買ったついでに、しばらくお喋りしたり、だんだん都心から郊外に移り変わっていく街の景色や、海、草原の景色を楽しんだりして無事に着きました。
バランカには日本人のお友達が2人住んでいます。
ご家族みんなに歓迎していただき、とっても楽しい2泊3日でした。
お察しの方、もちろんパティシエCHIKAKOさんの店頭には無いお菓子もご馳走になりましたよ!!
街も人も温かい感じで、私はとっても気にいりました。
バランカからさらに車で1時間ほど行った山の方へも連れて行っていただきました。
空気が違う。空の色が違う。夕焼け、一番星、夜空の星、とっても綺麗でした。
残念ながら子どもつきだったので、クンビアの女王マリソル
のライブにも、サルサも踊れるカラオケにも、夜遊びには出かけられませんでしたが、夜はのんびりおうちで明け方まで久しぶりに日本語でのガールズトークを楽しみました。
夏休みにはバランカの海に来よう!と、心に決め、帰りはIDチェックも無く、途中でサンルーフの窓が風で飛ぶ!という事件と、寝た子どもを抱っこしていて腰が痛くなった・・・ということ以外は、昼寝をしながら余裕の到着。迎えも不要。ターミナルの中で待っていたバランカ出身の人の良いタクシーの運転手さんと、無事にリマに戻りました。
次はどこに旅行に行こうかな?夢はふくらみます。
この旅で、一歩成長した母と娘でした。
ペルーのお友達、自然、みんな、ありがとう。