Andreaのペルー通信パート1 アンドレア初めての病院 | Andreaのペルー通信パート2

Andreaのペルー通信パート2

リマでアロマテラピーサロンをしております。大好きなペルーの現実を日本に伝えます。コメント大歓迎ですが、ネットエチケット上不適切なものは、承認しませんのでご了承ください。

この記事は、2001年1月に書いたものです。



こちらでは夕方風邪にあたったり、湯冷めしたり、冷蔵庫の冷気にあたるのを空気が体に入ると言って、それが元で病気になるといいます。 


お風呂のあとに思いっきり扇風機にあたって冷たい物を一気飲みする私たち日本人からするとまるで迷信のようで、馬鹿にしていたのですが、ちょっと帰りが遅くなったある日、体の芯まで冷えて、本当にその日の夜から頭が痛くなり、39度以上の熱が出てしまいました。 


何も食べられず、頭は割れそう。 熱は続くし、体はすべての臓器が炎症を起こしてるのが自分でもわかるほど、いろんなところが張って痛い。


私のボーイフレンドは薬学をちょっとかじっているので、良い薬を買いに行ってくれたのですが、昔こっちのアスピリンを飲んだら5分くらいで効いたので、逆にまたそんなに強い薬を飲むのが怖くて、 日本から持っていった抗生物質を2日間飲みました。が、まったく効かない。


発疹のようなものまで全身にあらわれたので、3日目には這うようにして車に乗せてもらって病院へ。病院は車で20分くらいのところにあるのですが、リマは何しろものすごいスモッグで空気は悪いし、ちょっとでも進まないと全員がクラクションを鳴らしたり、自分の車のドアをどんどんたたいて、

おーい、進めよ!と始まるので、その騒音たるやすごいのです。


ところどころ工事中で渋滞中の真夏の山手通りの車が全員クラクションを鳴らしていて、その隙間を人は横断し、さらにすべての斜線と斜線の間を、車の進行方向とは反対の方向へ、ジュースやガムや携帯電話のケースや、CDや、ピーナツや、桃の缶詰や、ぬいぐるみを売りに売り子が歩いている来る様子、思い浮かべてみてください。年末のアメ横や、日曜日の竹下通りの車道版と言ったほうがわかりやすいかな。


さらに舗装がところどころ穴があいたままになっているので、そこを通るたびに振動で頭に激痛が走る。 あとおもしろいのは、ウインカーも出すんだけど、斜線を変更したいとき、手を出して合図をするのです。 まるで自転車みたい。

 

やっと到着し車から降り、熱で雲の上を歩いているようなふわふわした状態ながら、一歩一歩の振動が頭痛につながるので、亀のようなスピードで歩き、お医者さんの受付を済ませたら、診察室はなんと2F、それも急な階段!

診察室に着くまでに死ぬんじゃないかと思いました。


しかしながら、私もお薬の会社で働いていたおかげで、頭の隅に残っていた部位の名前や症状の英単語を、適当にスペイン語っぽく直して症状を説明したらちゃんと通じた。 よかった、よかった。

問診のあとで、処方箋を書いてくれたのですが、これが会社のレターヘッドみたいな住所と先生の名前入りのメモ用紙。 そこに先生が達筆と思われる字で処方箋を1枚。 気をつけることを1枚書いてくれて、終わり。


1Fまでまた死ぬ思いで降りて看護婦さんに今もらった処方箋を見せると、薬屋さんで買ってきてねとのこと。

でもなんで私を残してボーイフレンドは薬を買いに行ったんだろう。 

車でいっしょに帰りがてら買ったほうがいいのに・・・と思いつつも、おしゃべりだけどとっても気のいい看護婦さんに、割れそうな頭を駆使して応えなければならず、私がフジモリ前大統領のような日系人ではなくて正真正銘の日本人だということ、チャーハンは中国の食べ物で、日本には独自の食べ物があるんだということなどの説明に始まり、15分以上は話したでしょうか、彼女の本日のこれからの昼食のメニューが何かということと、お兄さんがイタリアに住んでる、というかなりフレンドリーな話題になったところで、ボーイフレンドが小さなビニール袋を手に持ってやっと戻ってきた。


中にはなんと注射器と小さなガラスのビンが何本か入っている。

看護婦さんのお部屋で待たされていたのは注射をするためだったのか! 

健康診断で血を採る以外注射なんて何年してないだろう。


ちょっとびっくりしたけど、右手を差し出したら NO! NO!ってまさか・・・そうです。

手にではなくてお尻にだったのです。

いくらペルー人がお尻好きだって注射まで・・・と思ったものの抵抗できず、薬が入るとき、これが痛いのなんの! 

少女のころに一度だけお尻注射をしたことはあったけど、今回は本当に痛かった。なんか細菌だか病原菌だかが体に入ったらしく、それを殺す3つのお薬をミックスして注射したそうです。 

こっちでは薬屋さんのとなりに注射やさんみたいな看護婦さんだけがいるところがあって、そこにその後も4日間毎日注射をしに行って、お薬を飲んで、発病から14日目でやっとよくなりました。


こちらの病院はなんとか医院みたいな町医者がホームドクター。

その次に大きい規模の病院は、簡単な尿検査や血液検査をする設備があるのですが、行ってみたら検査の代金が日本と同じくらい高い。物価の差を考えて検査はしませんでした。

それより大きな大学病院のような規模の病院には軍の病院のほかに公立と私立の病院がありますが、 ホスピタルクリニックの2種類があり、クリニックの方が値段が高くて、良い病院とされています。 私が思い浮かべたのが日本の前田外科や愛育病院ですが、べつにブランドではないみたいです。 大学には当然医学部もありますが、大学病院というのはありません。  


こちらの人も、疲れているときやちょっと弱っているときに、私と同じようになるそうです。ですから外国人だからなったというわけではないのですが、その病原菌がすごいパワーなことは間違いないようですね。


でもいまだに冷たいものはあまり飲んではいけない、冷蔵庫を開けて冷気にあたってははいけないと言われます。日本では熱があるとき、食べられないからこそ、アイスクリームとか冷たいジュースとか採るんだよ・・・と言ってもダメ。夏に冷たい飲み物が飲めない苦しみ、初めて経験いたしました。


去年の秋にフランスに行った友達から、先週久しぶりにメールが来たと思ったら、彼女も同じようなことで家族全員で寝込んでいたそうで、

知ってる?海外に行って2年間は新しい病原菌との戦いなんだって!

とありました。 本当にそのようですね。そうやって本当の意味で体にも免疫ができて慣れていくのでしょう。


昨日からフィットネスも再開し、暴飲暴食を避け、早寝早起き。健康の有難さを実感しています。 

今年の日本の冬は大雪みたいですね。みなさまも風邪をこじらせて大病にならないように、お気をつけくださいませ。


続く・・・