アメリカは湾岸戦争の際、劣化ウランを使用して自らの兵士がそれに被爆した。
それは兵士の生命を直ちに危険に曝したものではなかったが、その後どのような生活を送っているかが以下のビデオでよくわかる・。放射能物質を体内に取り込むのには安全なレベルなどない。その物質によって半減期は違うものの、放射性物質により毎時被爆する臓器や皮膚・骨は、DNAが破壊され免疫機能が低下していると癌に発展する。
http://www.youtube.com/watch?v=oX9oPFsNybE&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=G5qq4CJxBRc&NR=1
Mercredi 29 juin 2011
日本当局の「重大な怠慢」仏CRIIRAD報告
6月29日 Le Monde.fr / AFP (ルモンド紙ウェブサイト)
フランスの非営利団体CRIIRAD(放射能に関する独立研究情報委員会)は、日本における情報収集作業を終えて帰国し、福島原発事故における日本当局の危機対応に「重大な怠慢がある」と報告した。
29日未明リヨンで行われた記者会見で、「チェルノブイリ事故から25年経った今、なぜ未だにこれほど事故対応が怠慢なのか?」と、5月に日本で放射線量測定とサンプリングを行った同委員会メンバーのブルノ・シャレロン氏(原子力物理学技師)は嘆いた。同氏によれば、「十分な範囲にわたって住民避難が行われなかった」だけでなく、住民を甲状腺被害から守る「ヨウ素剤の服用も行われなかった」。ヨウ素剤は被曝の3時間前に服用しなければ効果はない。さらに現在も事故収束への進展が見られず、新たな放射性物質排出の危険性がある中で、「住民へのヨウ素剤の配給もなく、汚染された食物を食べさせられている」という。
「チェルノブイリと同じことが日本でも行われている」
シャレロン氏によれば、「原発から20キロを超えた地域でも発ガンの危険性を孕む量の放射線が検出されており、一般的とされている発ガンリスクの20倍の数値がまかり通っている」と語る。
さらに同氏は、「現場の日本当局と産業関係者は状況にただ唖然としている」と感想を述べ、原発周辺の避難区域をさらに数十キロにわたって拡大するか、土壌の除染作業をすることが必要だと語る。
同委員会のロラン・デボルド委員長は、「原子力事故がある度に、被曝許容量の数値が上げられることに不安を感じる」と述べ、さらに、「経済的理由から、チェルノブイリで行われたことが日本でも同様に行われている。それは重度に汚染された地域に住む住民を避難させないことだ」と語り、その理由は高額に及ぶ賠償金額のためだという。
Fukushima : la Criirad dénonce des "carences graves" dans la gestion Le Monde.fr 29/06/2011
日本当局の「重大な怠慢」仏CRIIRAD報告
6月29日 Le Monde.fr / AFP (ルモンド紙ウェブサイト)
フランスの非営利団体CRIIRAD(放射能に関する独立研究情報委員会)は、日本における情報収集作業を終えて帰国し、福島原発事故における日本当局の危機対応に「重大な怠慢がある」と報告した。
29日未明リヨンで行われた記者会見で、「チェルノブイリ事故から25年経った今、なぜ未だにこれほど事故対応が怠慢なのか?」と、5月に日本で放射線量測定とサンプリングを行った同委員会メンバーのブルノ・シャレロン氏(原子力物理学技師)は嘆いた。同氏によれば、「十分な範囲にわたって住民避難が行われなかった」だけでなく、住民を甲状腺被害から守る「ヨウ素剤の服用も行われなかった」。ヨウ素剤は被曝の3時間前に服用しなければ効果はない。さらに現在も事故収束への進展が見られず、新たな放射性物質排出の危険性がある中で、「住民へのヨウ素剤の配給もなく、汚染された食物を食べさせられている」という。
「チェルノブイリと同じことが日本でも行われている」
シャレロン氏によれば、「原発から20キロを超えた地域でも発ガンの危険性を孕む量の放射線が検出されており、一般的とされている発ガンリスクの20倍の数値がまかり通っている」と語る。
さらに同氏は、「現場の日本当局と産業関係者は状況にただ唖然としている」と感想を述べ、原発周辺の避難区域をさらに数十キロにわたって拡大するか、土壌の除染作業をすることが必要だと語る。
同委員会のロラン・デボルド委員長は、「原子力事故がある度に、被曝許容量の数値が上げられることに不安を感じる」と述べ、さらに、「経済的理由から、チェルノブイリで行われたことが日本でも同様に行われている。それは重度に汚染された地域に住む住民を避難させないことだ」と語り、その理由は高額に及ぶ賠償金額のためだという。
Fukushima : la Criirad dénonce des "carences graves" dans la gestion Le Monde.fr 29/06/2011
6月3日付けのクリス・マーテンソン(Chris Martenson)氏の独占インタビューで、フェアウィンズ・アソシエーツのアーニー・ガンダーセン氏が原発の現状を踏まえてこれから何に気をつけるか専門的な意見を述べています。特に4号機の建屋が万が一崩壊した場合に備えてなど、専門家としてアドバイスを今の時点で示すことの出来る数少ない頼りになる情報源です。以下はhttp://kaleido11.blog111.fc2.com/blog-entry-608.html からの訳の引用です。
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
"3号機は、まだ底が抜けていないだろう。だから、余計に危険で、一気に底が溶け落ちるようなことがあれば水蒸気爆発がある"
では、3号機はどうなっているのでしょうか。
Arnie Gundersen:
3号機の場合は燃料が圧力容器から融け出ていない可能性があります。
一部が底に落ちているのは確かですが、圧力容器の外には出ておらず、一部の燃料は依然として燃料らしい姿を保っている可能性があります。
もろくなっているのは間違いないでしょうが。
じつは、燃料がそのような状態になっているときには再臨界が起こりえます。
それだけではありません。
1号機から4号機までのどの燃料プールでも、臨界が起きる可能性があるのです。
高濃度の放射性ヨウ素がたびたび検出されていることから考えて、4つの燃料プールのどれか、または3号機の原子炉が、ときおりひとりでに燃え始め、高温になりすぎると自動的に停止するというサイクルを繰り返しているのではないかと私は考えています。
いうなれば「原子炉が呼吸をしている」のです。
Chris Martenson:
なるほど。
つまりその「呼吸をしている」ときには、核分裂反応が起きて多量の熱が生まれ、そしてもちろん多量の同位体が発生するので、その崩壊熱がまた発生する。
そういう呼吸が起きているとしたら、いずれかの構造内の小さな一部分で核分裂が維持されているのか、それともその状態はかなりの規模で起きているのか。
どちらだとお考えですか?
Arnie Gundersen:
かなり多量の核燃料でその状態が起きていると思います。
たぶん原子炉の炉心の10分の1くらいが核分裂を始めたり止まったり、始めたり止まったりを繰り返しているのではないでしょうか。
そのせいで余計に熱が発生します。
上から水を注いだくらいでは、原子炉の10分の1の熱も除去することはできません。
しかも3号機にはもうひとつ問題があって、NRCも昨日初めてそれに言及したのですが、先ほどもお話しした海水と鉄の相性の問題です。
NRCは(3号機)原子炉の底が割れる恐れがあると見ています。
文字通り、割れて中身を全部ぶちまけてしまうおそれがあると考えているのです。
というのも、高温の鉄が塩に触れたら、スティールが腐食するのに最適の状況ができてしまうからです。
ですから、3号機で非常に恐ろしいのは、原子炉の底が割れて中に残っているものがすべて、それが炉心全部であれ何であれ、何もかもが一気に落ちるかもしれないということです。
そうなったら「水蒸気爆発」が起きる可能性があります。
確率は100分の1くらいでしょうか。
明日そうなると言っているわけではありませんが、もしも炉心が壊れたら水蒸気爆発が起きます。
ただし、炉心が壊れるかどうかはわかりません。
水蒸気爆発が起きたら、すでに起きた水素爆発のような激しい爆発になるでしょう。
Chris Martenson:
3号機が爆発したときに「おや?」と思ったのは、1号機の爆発のときとはまったく違ったからです。
3号機のときは、強力なエネルギーが集中して上に向かったように見えました。
あれがあなたのおっしゃる「即発臨界」というものだったのですか?
Arnie Gundersen:
はい、私はあれが「即発臨界」だったと考えています。
即発臨界による爆発は、専門用語で「デトネーション(爆轟)」と呼ばれて区別されています。
いずれにしても大きな爆発です。
3号機の爆発は激しいものであり、私は放射性粒子が飛び散った距離から見て爆発の炎がどれくらいの速度だったのかを計算してみましたが、あのときの爆発による衝撃波の速度は時速1,000マイル[時速約1,600km]を超えていなくてはなりません。
それがデトネーションです。
デトネーションでは、衝撃波自体が途方もない破壊力をもっています。
もしも3号機の原子炉の底に溜まった燃料が下に落ちて水蒸気爆発を起こせば、同じようなデトネーションが再び繰り返されるわけです。
"4号機建屋が倒壊すれば、破局が訪れる"
Chris Martenson:
どう考えても良い話ではありませんね。
もしも、そういう懸念があるのだとしたら、何か打つ手はあるんでしょうか。
非常に難しいんじゃないかと思うんです。
再臨界で「原子炉の呼吸」が続いているせいで、余分な熱が発生している、まあどういう理由にせよ炉心が非常に高温になっているとしたら、注水を続けて運を天に任せる以外に何ができるんでしょうか。
Arnie Gundersen:
その2つ以外にやるべきことがもう1つあります。
水で覆い尽くすことです。
圧力釜の外側も内側も水で満たせば、今よりもっと冷却することができ、圧力容器の大事故を防ぐことができます。
ですが、現時点では、十分に水を満たすことは希望にすぎません。
それに1つ心配なのが、これは4号機にも関係してくるんですが、余震の問題です。
原子炉に水を入れすぎると重くなりますが、原子炉というのは(水が満たされたような)重い状態で、余分な水が何十トンも入った状態で地震のような大きな揺れに耐えられる構造になっていません。
ですから、もしも大きな余震が来たら、3号機と4号機は非常に危険な状態になります。
スマトラ大地震を思い出してください。
3、4年前にマグニチュード9を超える地震があり、その最大の余震が来たのは3ヶ月後でした。
余震のマグニチュードは8.6です。
ということは、3.11の地震からすでに2ヶ月以上が過ぎているとはいえ、スマトラの例に照らせば、まだ大きな余震が起きる可能性はあるわけです。
Chris Martenson:
なるほど。
では4号機も同じ危険にさらされているわけですね?
4号機では燃料棒は取り出されていてプールの水に浸かっていたと記憶しています。
現時点での4号機の問題とは何でしょうか。
Arnie Gundersen:
おっしゃる通り、4号機では原子炉は運転されていませんでした。
燃料はすべて取り出され、使用済み燃料プールに入れられていました。
つまり、燃料が原子炉に格納されていなかった、ということです。
使用済み燃料プールは外側から丸見えの状態です。
上空にヘリコプターを飛ばして確認したところでは、吹き飛んだ建屋の隙間から使用済み燃料プールに入っている燃料が見えます。
4号機が停止したのは昨年の11月だったので、使用済み燃料はまだかなり高い温度を保っています。
プールにはまだ多量の崩壊熱が残っているのです。
ニューヨーク州にあるブルックヘブン国立研究所が1997年に行った研究によれば、燃料プールの水が蒸発して火がつくと、187,000人の死者が出るおそれがあります。
これは非常に憂慮すべき事態であり、もしかしたら福島第一原発で一番恐れなければならない問題かもしれません。
最近、NRCの委員長が語ったところによれば、彼が事故後に在日アメリカ人に対して原発から50マイル[約80km]以上離れるように指示したのは、4号機に火がついて、むき出しの燃料プールからプルトニウムやウラン、セシウム、ストロンチウムが気化するのを恐れたからです。
ブルックヘブンの研究を信じるなら、10万人以上の死者が出てもおかしくなかったからです。
Chris Martenson:
死者というのは被曝によって将来的にがんを発症するということですか?
それともすぐに死に至る?
Arnie Gundersen:
高放射能粒子によって将来的にがんを発症するということです。
Chris Martenson:
つまり4つのユニットがあって、いずれもそれぞれの危機に直面しており、すべてから放射線が出て環境が汚染された。
まずお聞きしたいのは、本当のところどれくらいの放射性物質が放出されたのでしょうか。
それから、かなりの量が海に流れ出ていると思うのですが、どれくらいの量が出て、それらは今どこにあるのでしょう。
現時点で原発施設の周囲にどれくらいの汚染物質が存在するのか。
そして台風シーズンが来たらどんなことが起き、どんな困難が予想されるのか。
もしそうなったら、日本の友人の皆さん、逃げなさい。これまでの科学はいっさい通用しません
Arnie Gundersen:
私はこれまで、今回の福島の事故はチェルノブイリよりひどいと言い続けてきましたし、その考えは今後も変わりません。
事故後の2、3週間で膨大な量の放射性物質が放出されました。
もしも、風が内陸に向かって吹いていたら、日本は滅びていたかもしれません。
それくらい大量の放射性物質が出たわけですが、幸運にも太平洋のほうに流れていきました。
もしも日本を横断する形に流れていたら、日本はふたつに分断されていたでしょう。
ですが、今では風向きが変わって南に向かっています。
東京の方角です。
今、私が心配しているのは大きな余震が起きて4号機が倒れること。
もしそうなったら、日本の友人の皆さん、逃げなさい。
そんな事態になったらこれまでの科学はいっさい通用しません。
核燃料が地面に落ちて放射能を出している状態など、誰も分析したことはないのです。
原発からは蒸気が立ち上っているのが見えますが、夏になって次第に熱くなると蒸気が減ったように見えるはずです。
でもそれは蒸気が出ていないわけではなく、見えないだけです。
事故が起きたのは3月でまだ寒かったために、蒸気が見やすかったのです。
原発からはまだ大量の放射性物質が出ています。
最初の2週間ほどではありませんが、それでもかなりの量です。
主にセシウムとストロンチウムが南に向かっていきます。
台風が来ても来なくても同じこと。
風向きによって今は南に流れていきます。
これから気をつけなければならないのは、ガイガーカウンターで測れるような総被曝量ではなく、高放射能粒子です。
Chris Martenson:
すでに東京でも放射能汚染を示すデータが得られているという記事を読んで驚きました。
私にはかなり高いように思える数値です。
土壌から3,000~4,000ベクレルとか、汚泥の焼却灰から170,000ベクレルとか。
でも、この高いほうの数値は焼却灰の数値ですから、焼却炉なり、何らかの焼却プロセスを経ているわけですよね。
これは相当ショッキングなレベルだと思います。
風向きが南に変わり、こんなに高い数値が出るほどの汚染物質がこれほど離れたところまで達するなんて、ぜんぜん知りませんでした。
どれくらいの量が、どうやって、いつ東京まで行ったのか、自分がよくわかっていなかったことに戸惑いました。
こうした数値は3月には出ていたのに、4月下旬になるまで公表されなかった。
この種の情報は把握していらっしゃいましたか?
この数値をどう解釈されますか?
Arnie Gundersen:
情報は把握していました。
私もあなたと同じくらい戸惑っています。
個人の方々からフェアウィンズ宛に、東京を走る車のエアフィルターが送られてきたんですが、それは放射線量を測るのにうってつけの方法だとわかりました。
フィルターは高放射能粒子をたくさんつかまえているからです。
自動車の車体工場か何かを経営している方からフィルターが7個送られてきて、そのうち5つには問題がありませんでしたが、2つは信じがたいほど放射能に汚染されていました。
このことからわかるのは、放射能の雲は均一に広がるのではないということです。
あまり溜まらない場所もあれば、たくさん溜まる場所もある。
福島より北の地域についても同じです。
しかし東京の場合、公表されている公式な測定結果がなんであれ、放射能の雲の最悪の状況を反映していないように思います。
私はスリーマイル島でも同じ経験をしました。
放射能の雲は曲がりくねって流れたり、雲が大きな放射線計の数百メートル脇を通ったために検知されなかったりということはあるものです。
意外ではありません。
数値に現れないから存在しないのではなく、ただ単に検知されなかっただけなのです。
Chris Martenson:
たしかに流体力学とはそういうものですね。
コップの水に染料を一滴垂らして、その染料が渦を巻きながら動いていくのを見ていると、染料が濃い場所と薄い場所ができます。それと同じです。
それにチェルノブイリ事故の後で、ベラーシやウクライナなどがどう汚染されたかを見た人なら知っているように、チェルノブイリを中心に大きな円ができるわけではないんです。
放射能の溜まる場所があちこちに現れるという、非常に非常に複雑な地図ができます。
たぶん私が驚いたのは、それほど大量の放射能がそんな南で溜まる可能性があるという危険信号をどこからも聞いていなかったからでしょう。
でも実際はそうだったわけです。じつに興味深いですね。
Arnie Gundersen:
何が起きたかというと、放射能の雲は海に出たあと、南向きに曲がって、それからさらに西向きに曲がったのです。
ちょうどフックのような形ですね。
放射能の雲は海に出てから、沖の風で南に運ばれ、それから西に運ばれて東京に達した。
その雲に含まれていた粒子が車のエアフィルターに詰まっていました。
ストロンチウム、セシウム、そしてアメリシウムです。燃料が損傷した証拠です。
Chris Martenson:
それはたしか韓国にまで達したのと同じ雲ですね。
そのとき韓国では一部の学校を休校にしました。
ちょうど雨だったので、多量の放射性物質が降ってきていたからです。
たしかにフックのように大きく南に曲がってから西に曲がらないと、韓国には届きません。
一連の流れのなかでそうなったわけですね。
しかもその雲には非常に高い放射性を帯びた粒子が含まれていた。
そういえば最初のうち、私が一番怖かったのは2号機です。
妙に落ち着いて見えるのがかえって怖かった。
横に小さな穴が開いていて、そこから四六時中、絶え間なく蒸気が出ていました。
でも蒸気に何が入っているかわかっていたので、これは相当に放射線量が高くなるぞと思ったものです。
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
"3号機は、まだ底が抜けていないだろう。だから、余計に危険で、一気に底が溶け落ちるようなことがあれば水蒸気爆発がある"
では、3号機はどうなっているのでしょうか。
Arnie Gundersen:
3号機の場合は燃料が圧力容器から融け出ていない可能性があります。
一部が底に落ちているのは確かですが、圧力容器の外には出ておらず、一部の燃料は依然として燃料らしい姿を保っている可能性があります。
もろくなっているのは間違いないでしょうが。
じつは、燃料がそのような状態になっているときには再臨界が起こりえます。
それだけではありません。
1号機から4号機までのどの燃料プールでも、臨界が起きる可能性があるのです。
高濃度の放射性ヨウ素がたびたび検出されていることから考えて、4つの燃料プールのどれか、または3号機の原子炉が、ときおりひとりでに燃え始め、高温になりすぎると自動的に停止するというサイクルを繰り返しているのではないかと私は考えています。
いうなれば「原子炉が呼吸をしている」のです。
Chris Martenson:
なるほど。
つまりその「呼吸をしている」ときには、核分裂反応が起きて多量の熱が生まれ、そしてもちろん多量の同位体が発生するので、その崩壊熱がまた発生する。
そういう呼吸が起きているとしたら、いずれかの構造内の小さな一部分で核分裂が維持されているのか、それともその状態はかなりの規模で起きているのか。
どちらだとお考えですか?
Arnie Gundersen:
かなり多量の核燃料でその状態が起きていると思います。
たぶん原子炉の炉心の10分の1くらいが核分裂を始めたり止まったり、始めたり止まったりを繰り返しているのではないでしょうか。
そのせいで余計に熱が発生します。
上から水を注いだくらいでは、原子炉の10分の1の熱も除去することはできません。
しかも3号機にはもうひとつ問題があって、NRCも昨日初めてそれに言及したのですが、先ほどもお話しした海水と鉄の相性の問題です。
NRCは(3号機)原子炉の底が割れる恐れがあると見ています。
文字通り、割れて中身を全部ぶちまけてしまうおそれがあると考えているのです。
というのも、高温の鉄が塩に触れたら、スティールが腐食するのに最適の状況ができてしまうからです。
ですから、3号機で非常に恐ろしいのは、原子炉の底が割れて中に残っているものがすべて、それが炉心全部であれ何であれ、何もかもが一気に落ちるかもしれないということです。
そうなったら「水蒸気爆発」が起きる可能性があります。
確率は100分の1くらいでしょうか。
明日そうなると言っているわけではありませんが、もしも炉心が壊れたら水蒸気爆発が起きます。
ただし、炉心が壊れるかどうかはわかりません。
水蒸気爆発が起きたら、すでに起きた水素爆発のような激しい爆発になるでしょう。
Chris Martenson:
3号機が爆発したときに「おや?」と思ったのは、1号機の爆発のときとはまったく違ったからです。
3号機のときは、強力なエネルギーが集中して上に向かったように見えました。
あれがあなたのおっしゃる「即発臨界」というものだったのですか?
Arnie Gundersen:
はい、私はあれが「即発臨界」だったと考えています。
即発臨界による爆発は、専門用語で「デトネーション(爆轟)」と呼ばれて区別されています。
いずれにしても大きな爆発です。
3号機の爆発は激しいものであり、私は放射性粒子が飛び散った距離から見て爆発の炎がどれくらいの速度だったのかを計算してみましたが、あのときの爆発による衝撃波の速度は時速1,000マイル[時速約1,600km]を超えていなくてはなりません。
それがデトネーションです。
デトネーションでは、衝撃波自体が途方もない破壊力をもっています。
もしも3号機の原子炉の底に溜まった燃料が下に落ちて水蒸気爆発を起こせば、同じようなデトネーションが再び繰り返されるわけです。
"4号機建屋が倒壊すれば、破局が訪れる"
Chris Martenson:
どう考えても良い話ではありませんね。
もしも、そういう懸念があるのだとしたら、何か打つ手はあるんでしょうか。
非常に難しいんじゃないかと思うんです。
再臨界で「原子炉の呼吸」が続いているせいで、余分な熱が発生している、まあどういう理由にせよ炉心が非常に高温になっているとしたら、注水を続けて運を天に任せる以外に何ができるんでしょうか。
Arnie Gundersen:
その2つ以外にやるべきことがもう1つあります。
水で覆い尽くすことです。
圧力釜の外側も内側も水で満たせば、今よりもっと冷却することができ、圧力容器の大事故を防ぐことができます。
ですが、現時点では、十分に水を満たすことは希望にすぎません。
それに1つ心配なのが、これは4号機にも関係してくるんですが、余震の問題です。
原子炉に水を入れすぎると重くなりますが、原子炉というのは(水が満たされたような)重い状態で、余分な水が何十トンも入った状態で地震のような大きな揺れに耐えられる構造になっていません。
ですから、もしも大きな余震が来たら、3号機と4号機は非常に危険な状態になります。
スマトラ大地震を思い出してください。
3、4年前にマグニチュード9を超える地震があり、その最大の余震が来たのは3ヶ月後でした。
余震のマグニチュードは8.6です。
ということは、3.11の地震からすでに2ヶ月以上が過ぎているとはいえ、スマトラの例に照らせば、まだ大きな余震が起きる可能性はあるわけです。
Chris Martenson:
なるほど。
では4号機も同じ危険にさらされているわけですね?
4号機では燃料棒は取り出されていてプールの水に浸かっていたと記憶しています。
現時点での4号機の問題とは何でしょうか。
Arnie Gundersen:
おっしゃる通り、4号機では原子炉は運転されていませんでした。
燃料はすべて取り出され、使用済み燃料プールに入れられていました。
つまり、燃料が原子炉に格納されていなかった、ということです。
使用済み燃料プールは外側から丸見えの状態です。
上空にヘリコプターを飛ばして確認したところでは、吹き飛んだ建屋の隙間から使用済み燃料プールに入っている燃料が見えます。
4号機が停止したのは昨年の11月だったので、使用済み燃料はまだかなり高い温度を保っています。
プールにはまだ多量の崩壊熱が残っているのです。
ニューヨーク州にあるブルックヘブン国立研究所が1997年に行った研究によれば、燃料プールの水が蒸発して火がつくと、187,000人の死者が出るおそれがあります。
これは非常に憂慮すべき事態であり、もしかしたら福島第一原発で一番恐れなければならない問題かもしれません。
最近、NRCの委員長が語ったところによれば、彼が事故後に在日アメリカ人に対して原発から50マイル[約80km]以上離れるように指示したのは、4号機に火がついて、むき出しの燃料プールからプルトニウムやウラン、セシウム、ストロンチウムが気化するのを恐れたからです。
ブルックヘブンの研究を信じるなら、10万人以上の死者が出てもおかしくなかったからです。
Chris Martenson:
死者というのは被曝によって将来的にがんを発症するということですか?
それともすぐに死に至る?
Arnie Gundersen:
高放射能粒子によって将来的にがんを発症するということです。
Chris Martenson:
つまり4つのユニットがあって、いずれもそれぞれの危機に直面しており、すべてから放射線が出て環境が汚染された。
まずお聞きしたいのは、本当のところどれくらいの放射性物質が放出されたのでしょうか。
それから、かなりの量が海に流れ出ていると思うのですが、どれくらいの量が出て、それらは今どこにあるのでしょう。
現時点で原発施設の周囲にどれくらいの汚染物質が存在するのか。
そして台風シーズンが来たらどんなことが起き、どんな困難が予想されるのか。
もしそうなったら、日本の友人の皆さん、逃げなさい。これまでの科学はいっさい通用しません
Arnie Gundersen:
私はこれまで、今回の福島の事故はチェルノブイリよりひどいと言い続けてきましたし、その考えは今後も変わりません。
事故後の2、3週間で膨大な量の放射性物質が放出されました。
もしも、風が内陸に向かって吹いていたら、日本は滅びていたかもしれません。
それくらい大量の放射性物質が出たわけですが、幸運にも太平洋のほうに流れていきました。
もしも日本を横断する形に流れていたら、日本はふたつに分断されていたでしょう。
ですが、今では風向きが変わって南に向かっています。
東京の方角です。
今、私が心配しているのは大きな余震が起きて4号機が倒れること。
もしそうなったら、日本の友人の皆さん、逃げなさい。
そんな事態になったらこれまでの科学はいっさい通用しません。
核燃料が地面に落ちて放射能を出している状態など、誰も分析したことはないのです。
原発からは蒸気が立ち上っているのが見えますが、夏になって次第に熱くなると蒸気が減ったように見えるはずです。
でもそれは蒸気が出ていないわけではなく、見えないだけです。
事故が起きたのは3月でまだ寒かったために、蒸気が見やすかったのです。
原発からはまだ大量の放射性物質が出ています。
最初の2週間ほどではありませんが、それでもかなりの量です。
主にセシウムとストロンチウムが南に向かっていきます。
台風が来ても来なくても同じこと。
風向きによって今は南に流れていきます。
これから気をつけなければならないのは、ガイガーカウンターで測れるような総被曝量ではなく、高放射能粒子です。
Chris Martenson:
すでに東京でも放射能汚染を示すデータが得られているという記事を読んで驚きました。
私にはかなり高いように思える数値です。
土壌から3,000~4,000ベクレルとか、汚泥の焼却灰から170,000ベクレルとか。
でも、この高いほうの数値は焼却灰の数値ですから、焼却炉なり、何らかの焼却プロセスを経ているわけですよね。
これは相当ショッキングなレベルだと思います。
風向きが南に変わり、こんなに高い数値が出るほどの汚染物質がこれほど離れたところまで達するなんて、ぜんぜん知りませんでした。
どれくらいの量が、どうやって、いつ東京まで行ったのか、自分がよくわかっていなかったことに戸惑いました。
こうした数値は3月には出ていたのに、4月下旬になるまで公表されなかった。
この種の情報は把握していらっしゃいましたか?
この数値をどう解釈されますか?
Arnie Gundersen:
情報は把握していました。
私もあなたと同じくらい戸惑っています。
個人の方々からフェアウィンズ宛に、東京を走る車のエアフィルターが送られてきたんですが、それは放射線量を測るのにうってつけの方法だとわかりました。
フィルターは高放射能粒子をたくさんつかまえているからです。
自動車の車体工場か何かを経営している方からフィルターが7個送られてきて、そのうち5つには問題がありませんでしたが、2つは信じがたいほど放射能に汚染されていました。
このことからわかるのは、放射能の雲は均一に広がるのではないということです。
あまり溜まらない場所もあれば、たくさん溜まる場所もある。
福島より北の地域についても同じです。
しかし東京の場合、公表されている公式な測定結果がなんであれ、放射能の雲の最悪の状況を反映していないように思います。
私はスリーマイル島でも同じ経験をしました。
放射能の雲は曲がりくねって流れたり、雲が大きな放射線計の数百メートル脇を通ったために検知されなかったりということはあるものです。
意外ではありません。
数値に現れないから存在しないのではなく、ただ単に検知されなかっただけなのです。
Chris Martenson:
たしかに流体力学とはそういうものですね。
コップの水に染料を一滴垂らして、その染料が渦を巻きながら動いていくのを見ていると、染料が濃い場所と薄い場所ができます。それと同じです。
それにチェルノブイリ事故の後で、ベラーシやウクライナなどがどう汚染されたかを見た人なら知っているように、チェルノブイリを中心に大きな円ができるわけではないんです。
放射能の溜まる場所があちこちに現れるという、非常に非常に複雑な地図ができます。
たぶん私が驚いたのは、それほど大量の放射能がそんな南で溜まる可能性があるという危険信号をどこからも聞いていなかったからでしょう。
でも実際はそうだったわけです。じつに興味深いですね。
Arnie Gundersen:
何が起きたかというと、放射能の雲は海に出たあと、南向きに曲がって、それからさらに西向きに曲がったのです。
ちょうどフックのような形ですね。
放射能の雲は海に出てから、沖の風で南に運ばれ、それから西に運ばれて東京に達した。
その雲に含まれていた粒子が車のエアフィルターに詰まっていました。
ストロンチウム、セシウム、そしてアメリシウムです。燃料が損傷した証拠です。
Chris Martenson:
それはたしか韓国にまで達したのと同じ雲ですね。
そのとき韓国では一部の学校を休校にしました。
ちょうど雨だったので、多量の放射性物質が降ってきていたからです。
たしかにフックのように大きく南に曲がってから西に曲がらないと、韓国には届きません。
一連の流れのなかでそうなったわけですね。
しかもその雲には非常に高い放射性を帯びた粒子が含まれていた。
そういえば最初のうち、私が一番怖かったのは2号機です。
妙に落ち着いて見えるのがかえって怖かった。
横に小さな穴が開いていて、そこから四六時中、絶え間なく蒸気が出ていました。
でも蒸気に何が入っているかわかっていたので、これは相当に放射線量が高くなるぞと思ったものです。


