| ジェイムズ・ヤッフェ | |
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小尾 芙佐
≪一行あらすじ≫ 刑事の息子を差し置いて、今日も食卓で、ママは鮮やかに事件を解いていく。
≪三行あらすじ≫ ママはちょっと口うるさいが、今日も夕食の席で、警察官の息子がもてあましている難事件を、ほんの少しのヒントから瞬く間に鮮やかに解いてしまう。ちょっと強引なところもあるが、ママの推理は今日も冴えわたる。
1977年刊。これも結構古い。 アームチェアの最高峰という触れ込みで読んでみる。 プロットは明瞭で上手い。謎は大きすぎず、小さすぎず。 ジューイッシュ・マザー(いつまでも子ども扱いする母親)という設定が味噌ではあり、そこからキャラの輪郭が浮かび上がってくるようになっている。 タッチは軽めで会話文主体のため、とっつきやすい。誰でも読みやすい。 その分、深みはあまり感じられないが、これは致し方のないところ。 短い話が多いので、別解潰しは基本衣的にない。こうだからこうで、そうであればこうというふうに順序立ててはあるが、少し強引な推理でもある。まあ、解かれるように謎を組み立ててあるはずなので、それ以外に解はないのだろうけれど、トリックうんぬんよりも、キャラ同士の関わり合いあい方が秀逸である。
≪参考にするところ≫ 読みやすい。プロットが明瞭。キャラが立っている。 その点ではよい小説のお手本のようなところがある。 会話文が主体のこともあって、話がスムーズに流れていく。そのリズムの良さは参考にしたい。 また、謎の提示も、食卓で解くにはちょうどいい手ごろ感がある。このあたりは設定の妙。
≪他山の石≫ 言い悪いというよりも、ジューイッシュ・マザーという設定がキモなので、その当たりの処理が、ちょっとくどいかなという感じはする。 半分気に入らない息子の嫁をやり込めるところが、読者にとってはカタルシスになるように設定されているとは思うが、ママの推理が若干強引なところもあり、落ちつくところに落ち着いてはいるが、別解の検討が全くないので、そのあたりをフォローして埋めておくようにしたい。
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