今朝はまず、永生病院、イマジン、南多摩病院をまわりました。

 

それから、四病院団体協議会の総合部会に出席いたしました。今回も議題満載です。主なものは日本専門医機構について、次に医師の勤務時間の在り方に関して、次に医療法人監事監査の手引きについて、次に医療計画の見直しについて、次に検体検査精度管理の状況に関してがありました。

 

 

 

 

 

日本専門医機構に関しては総合診療専門医をより良いものにしていくために、各団体からの様々な意見の集約が重要です。医師の勤務時間に関しては現在医師の過重労働という問題がクローズアップされています。医師の世界においても一般社会と同じようなルールを持ち込んではどうかという国の方針がありますが、実際、現場感覚でいうとなかなかそれを急に持っていくのは大変なハードルがあると思います。ひとつには医師においては弁護士のような自由裁量労働時間制をとればいいのではないかという意見もございますが、実際には患者様をきちっと拝見しないといけないという応召義務というものあります。また、通常の外来、手術といったものは行ってきますので、実際には自由に労働時間を選べないのではないかという事があります。また、労基署の見解では仕事と仕事の間には12時間の時間が必要だと言われている医療機関もあるそうです。そのような事をクリアしながら、地域医療を支えていく仕組みを作ることは大変な事です。ひとつには基本的には一般の社会と同じルールを取り入れるかわりに、今後は医師でなくても良い仕事を他職種にというような業務分掌の拡大、あるいは機械化できるところは機械化するという方向に最終的には行くべきではないかと思います。またもうひとつ早急に対応しなくてはいけないところは、例えば、院長、副院長、部長以上は管理職としての対応、また現場を預かる医師に関してはひとつの方法として、これは社労士の方が推奨されている事でありますが、「みなし時間手当」の導入というものがあります。これによって細かな時間外労働時間について、時間外手当を支給する必要がなくなります。しかし、給与明細等で時間外労働○○分として□□円を支給している旨を記載する必要があります。また、労働時間自体は把握しておく必要があり、設定されたみなし時間を超えた場合は当然、時間外手当を支払わなければなりません。

これがあくまでも経営者の方と医局の代表者の方の契約を行うという事が前提です。

医療計画の見直しに対しては、現在、在宅等という中に、医療区分1の70%プラスその他の病棟での軽傷者の方も入り、さらには新類型の方々も入っていくということになりそうです。しかしながら、先日の日医の地域医療制度委員会では医療区分1のせいぜい30%が在宅等だともいわれております。そういったことをきちっと精査した上でやらないとやはり地域医療の混乱を招くと思います。また地域医療構想の地域医療調整会議のスケジュールの調整も大変タイトなものが出てきそうですが、これに関しても実現可能なスパンで考えなければ、相当な漏れが出てきてしまう危険性があります。次に検体検査精度管理に関しては、これはやはりゲノムの医療というものが出てくる中で、また新しい展開になっていく可能性があります。

 

その後、日本医師会、そして日本医師会四病院団体協議会懇談会に出席いたしました。最近感じる事は医療計画の見直しに関しても当日に様々な事柄が出てきておりますし、また国の働き方改革においても医師の労働時間に関しての様々な要求が来ております。大事なのは地域格差、公私格差、機能格差、現場格差を加味したフェアでリーズナブルでシンプルな仕組みを作っていく事だと思います。そのためにはもっときちんとしたデータと現場のヒアリングというものが必要です。大事なのは現場感覚で地域愛を貫き通すことだと思います。

その後、地域医療構想調整会議の座長・副座長意見交換会に出席いたしました。

冒頭、東京都福祉保健局の矢沢知子医療政策担当部長よりご挨拶がありました。続いて、東京都医師会副会長の猪口正孝先生から地域医療構想のあり方について、つぎのようなお話がありました。

・地域医療構想における必要病床数推計値と病床機能報告との差

・収れん値、医療資源投入量の推移

・高度、急性期は回復期への流れが作れないとまずい、一方で回復期は包括診療料を取れるような体制が必要で、東京の課題はいかに回復期を育てるか など

 

その後、これまで各地域にて開催されてきた地域医療構想調整会議の開催結果について矢沢部長より報告があり、続けて各医療構想区域について、各区域の座長・副座長の先生方から報告がありました。具体的には同じ調整区域内においても地域格差がある、要するに在宅をしっかりと考えなくてはならない。病院の経営が非常に厳しくなってきている。季節変動もある。東京都全体で調整する仕組みが必要ではないか。また精神科のことも考えなければならない。調整区域間あるいは他県との流出入でバランスをとっているところもある。など、様々な意見が出ました。最後に、意見交換として、来年度の地域医療構想調整会議の進め方について、①来年度の会議の進め方、②調整会議の振り返り(現状把握、課題抽出)、③アンケート調査の実施について、という視点からお話しがありました。

 

 

 

 

私からは、地域医療構想調整会議においては、現場の多くの医療機関の意見を聞くことが重要です。地域の医師会が主導して、様々な医療機関から意見を事前に伺っておくなどが行えると良いと思います。また、地域によって状況が異なるので、各地域のデータに基づいて地域をしっかりと見ていく必要もあります。また、地域医療構想においては、国の方針と東京都の進め方という考え方があり、どのように進めていくかは難しいところです。東京都の現状はかならずしもスタンダードではないことからも、東京都独自に検討していくべき事項もあると思います、とお話しさせていただきました。

 

その後の懇親会では、各地域の課題や会議の内容など様々な意見交換が行われました。

 

それから、セントラル病院の分院、本院、松濤をまわりました。

 

その後、患者様関連のお通夜に行き、その後職員関連のお通夜に行き、最後に南多摩病院をまわりました。