本日は、永生病院、南多摩病院をまわって、公益社団法人全日本病院協会第4回定時総会に出席いたしました。議長は木村佑介先生、副議長は宮城敏夫先生です。

 

冒頭、西澤寛俊会長より、熊本地震で被災された方へのお見舞いの言葉に続いて、会長挨拶をしていただきました。

消費税の引き上げが延期になったことは非常に残念である。社会保障の充実に関して財源の確保が心配である。平成30年度の診療報酬・介護報酬同時改定に関して、今から準備が必要である。様々な問題に関して、地域の方の意見をもとに中央で協議するので、本部の活性化はもとより、支部の活性化が非常に重要である、というお話をいただきました。

 

次に来賓挨拶として3名の方からお話をいただきました。

 

参議院議員 武見敬三先生からは、国の予算や財源に関するお話をいただきました。

 

日本医師会 横倉義武会長からは、診療報酬の財源確保について、また病院経営者は医療従事者の生活を守ることが大切である。そして「かかりつけ医」とそれを支援する病院の重要性について、新しい専門医制度についてのお話をいただきました。

 

東京都医師会 尾﨑治夫会長からは、地域医療構想策定に関しては、ほぼ我々の意見が尊重された。療養病床の存続について、葛飾・町田・八王子(永生会)で実施されている病院救急車が在宅の患者と病院をつなぎ、高齢者救急の問題を解決する糸口になるということ、医師会と全日病の協力によって、良い医療の提供体制ができる。また、東京は物価が高いという現実がある、診療報酬も地域差を考慮して欲しい、というお話をしていただきました。

 

 

主な議題は下記の通りです。

【報告事項】

1.平成27年度事業報告について

猪口雄二副会長より、「平成27年度 事業実績報告書」、「平成27年度 事業報告書」についてご説明いただきました。

 

【決議事項】

第1号議案 平成27年度決算(案)について

中村康彦財務担当理事より、「平成27年度 決算報告書(案)」についてご説明いただきました。

 

決算案に関して、古畑正監事から「監査報告書」のご説明があり、過半数の指示で議案が可決されました。

 

 

次に、今期の「全日本病院学会in熊本」について、学会長の山田一隆熊本県支部長から、お話がありました。冒頭、熊本地震で全国各地からの支援について御礼の言葉を述べられました。様々な協議の結果、復興の証として予定通り学会の開催を決定したことを、ご案内いただきました。

西澤会長から、理事会としても全面的に支援していきたいので、多くの皆様の参加をお願いしたい、というお話がありました。

 

 

その後の支部長・副支部長会議では、特別講演としてお二人の講演がありました。

 

始めに、全日病災害対策本部 統括副本部長(全日病 常任理事)加納繁照先生から、「平成28年熊本地震活動報告」というテーマでお話をいただきました。

特に今回の支援の特徴として、発災から約14時間で災害対策本部を立上げ、AMATと支援物資のPush型の支援、全日病事務局員を現地活動拠点本部へ派遣、AMATの病院支援と避難所巡回診療の実践、などについてのご講演でした。永生会の救援チームについても、お話ししていただきました。

 

次に、厚生労働省医政局地域医療計画課 医師確保等地域医療対策室 室長 伯野春彦先生から、「今後の医療提供体制について」というテーマでご講演いただきました。

・高齢化について

・地域医療構想について

・医療従事者の需給・偏在について

・在宅医療の推進について

上記について詳しく、かつ解りやすくご説明いただきました。

迫野先生は災害担当もされており、熊本地震でもいち早く現地入りをして、本震の時は現地で大変なご苦労をされたそうです。災害時においても、行政と医療機関との連携が重要だったと、改めて思いました。

 

その後、懇親会がありました。

懇親会の司会は私がやらせていただきました。今年の8月28日に行われる富山県での夏季研修会について、先日、講演の講師として呼んでいただき、大変お世話になった富山支部長藤井久丈先生からお話がありました。また、自見はな子先生の叔父である織田正道副会長から、応援のお話がありました。やはり重要なのは、消費税の増税が延期してしまったことに関わる、2018年の社会保障の制度改革における、様々な財源問題です。そのためにも国政への働きかけが必要です。とても話題豊かな良い懇親会でした。

 

次に全日病の会計に関する打ち合わせに出席しました。

 

終わった後は寛永寺を参り、

最後にセントラル病院の分院・本院・松濤をまわり、再び南多摩病院をまわりました。