朝7時半、藤川謙二先生人間学勉強会に出席しました。

いくつもの話題がありましたが、例えば、TPPに関することでは、ISD条項、クロスライセンスの問題等、今のところ生じておらず安堵しているというお話がありました。

医療安全に関するお話も出ましたが、制度論と他の様々なことが一緒に議論されてしまうと、錯雑としてしまうので、そこは注意が必要である、というお話がありました。

マイナンバーに関しては、特に資産を分割されている方の名寄せ、生活保護の方々の所得や資産の調査、また、社会保障において様々な所得と連動するシステムができ、奨学金に関しても遡って調べることが容易になります。このようなことが 現実に行われるでしょう。
また、デメリットとしては情報漏洩の問題、将来的に医療に対してのアクセスに関しては別にして、イントラネットでCD-ROMに落とし込むほうが安全ではないか、というお話もありました。

 
改造内閣発足に因んで伺ってみました。
大臣として尊敬ができない人というのは、どういう人なのか。
「人の話を聞いてくれない人」「勉強をしない人」というお答えをいただきました。高学歴の大臣であっても、まったく人の話を聞いてくれないような人は勘弁してほしい、ということでした。

藤川先生に、人間学というのは判断力を養うものではないでしょうか、と私からお話ししましたら、判断力を養うことも一つであるが、判断をする物差というもの、この幅を広めるということではないか、というお答えをいただきました。

人のお話をしっかりと聞き、勉強し、物差の幅を広げていきたいと思います。


その後、南多摩病院を回り、スタッフミーティングに出席いたしました。

まず、永生病院飯田達能院長から、9月26日に大阪で開催された日本長期急性期病床(LTAC)研究大会、11月29日に法人で開催される経営戦略会議についての進捗状況についてのお話がありました。
9月26日開催の日本長期急性期病床(LTAC)研究大会では、「地域における医療連携の現況」のテーマで、八王子市高齢者救急医療体制広域連絡会(八高連)の病院救急車の取り組みについて講演したとの報告がありました。
その後、9月20日に開催された永生フェスティバル、マイウェイフェスタについて、永生フェスティバル委員会の高尾千香子委員長より報告がありました。シルバーウィーク初日にも関わらず、多くのスタッフの協力のお陰で、大盛況で終えることができたとのことです。永生フェスティバルでは、クリニックで今回はじめての試みとして設置したベビールームや、演歌歌手の北川かつみさんの演芸が大好評だったとのことです。マイウェイフェスタでは祭り太鼓の素晴らしい演舞があったとのことです。
 
次に永生会の掲載記事についての報告が南多摩病院益子邦洋院長、永生病院飯田院長よりありました。

益子邦洋院長
・ 『リクルートドクターズキャリア』10月号「救急改善に取り組む病院」
昨年12月より運用を開始している南多摩病院の病院救急車を利用しての八王子市在宅療養患者救急搬送システムについての取材記事。東京都では現在葛飾区、町田市、八王子市の3つ医師会が中心として行われているが、今後はこれを東京都全域のモデルに、さらには全国のモデルにしていきたいと頑張っている。
・ 『救急医学』7月号「救急車有料よりも病院救急車」
財務省が検討を進めている救急車有料化の問題点、病院救急車の有効活用法について述べた論文記事。救急車利用を有料化することにより、受診抑制を図るのは安直。75歳以上の高齢者の救急要請が増えていることから、高齢の患者を急性期だけでなく慢性期の病院へも搬送するシステムの促進により、適切な時間内に適切な医療・介護施設に搬送されるようになり、その結果救急車の現場活動時間の短縮に結びつく。

飯田達能院長
・ 読売新聞 10月4日付「主な医療機関の認知症医療実績」
認知症治療実績アンケート調査結果をまとめた記事。治療実績の高さと、非薬物療法を行っている施設として紹介されている。

その後、私から下記のお話をさせていただきました。
・ 学会発表報告
第26回全国老人保健施設大会(9月2日~4日) 8名発表
第23回日本慢性期医療学会(9月10日~11日) 12名発表
第57回全日本病院学会(9月12日~13日)  16名発表
第17回日本認知症グループ大会(10月11日~12日) 1名発表
発表を多くしていただいた。今後は質もさらに上げていきたい。
・ 『週刊社会保障』9月7日号「ひろば 地域包括ケアシステムの検討と評価」論文紹介
東京青年医会の研修会「地域包括ケアを加味した東京都における街づくり」の様子を紹介したもの。渋谷区初台の今後の2030年、2040年における高齢化率や介護状況、医療費などをシミュレーションした結果を報告。

・ 読売新聞 9月20日付「療養病床削減 道筋みえず」
現在、介護療養病床廃止についての議論が続いている。老人保健施設では診られないが医療療養病床で診るほどの医療必要度ではなく、また在宅では手間暇がかかりすぎる方にとっては介護療養病床のニーズはより高まることが予想される。医師1名24時間配置、特定看護師数名のチーム医療を取ることで医療費を削減し介護療養病床を残すことはできないか。


 

その後、永生病院、セントラル病院松濤・分院。本院をまわり、


第3回日本医師会地域医療対策委員会に出席いたしました。
冒頭、日本医師会中川俊男副会長から、次回の診療報酬改定のスケジュールの説明がありました。
 

続いて、地域医療構想に絡み医療提供体制について日医総研前田由美子研究員からお話がありました。
病床数の全国推移のポイントとして、
・最近10年間で病床数は全体で13万床減少(▲7.1%)した。一般病床と療養病床の合計では11万床減少(▲7.3%)した。
一般病床のみでは、病院で2万床、有床診療所で5万床、合計で7万床減少した。
・最近10年間で公立病院の病床数は約2割減少した。
・人口10万人当たり病院一般病床の地域差(都道府県間)は2003年の2.07倍から2013年には2.18倍に拡大した。
・65歳以上人口10万人当たり病院療養病床の地域差(都道府県間)は2003年の7.25倍から2013年には5.27倍に縮小した。
以上のお話がありました。


その後、私から

東京都医師会における地域医療構想のお話をさせていただきました。まず、地域医療構想の前に東京都の医療や介護のグランドデザインが必要だということで、グランドデザインのお話をさせていただきました。

高度急性期から在宅にいたるまで、切れ目のない医療と介護を提供していくことにプラスしてマンパワーの確保が必要だということをお話しさせていただきました。
東京都における地域医療構想に関しては、実際、二次医療圏という言葉をなくし、病床規制に関しては病床整備地域、医療結核に対しては事業推進区域と二つの円陣でいくようにします。というお話をさせていただきました。

今後としては、病床整備区域ごとでトレードができるようにしていこうということが言われています。また、事業推進区域においても新しい医療計画の中身として五疾病・五事業にとらわれずに、例えば東京都医師会尾崎治夫会長などはCOPDを入れようということも仰っております。

  




その後、各道府県の地域医療構想の進捗状況についての話があったようです。

 
 
 





その後、東京都医師会に立ち寄りました。

その後、成田空港に向かいました。
明日から韓国で行われるアジア慢性期医療学会に参加するためです。

それでは行ってまいりま~す、、ちょっくらハムニダ!!