本日は、院内保育園あんずの園児たちがハロウィン踊りを披露してくれました。
毎年恒例の行事で、患者さんもロビーに集まってみんなで観賞会です。
元気いっぱいで楽しそうに踊る園児たち、可愛いですね。
院内の小さな行事ではありますが、患者様に慕われている行事なので大事に続けてほしいです。来年は私自身が仮装して参加したいです(笑)


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また本日は八王子市民生委員高齢福祉部の方々が、高齢者への業務活動のため、リハビリに対する勉強、施設見学を目的に来院されました。
まず飯田院長よりご挨拶いただき、リハビリ統括の渡邉部長より永生会のリハビリテーション機能の説明をいただきました。
当院の施設紹介、リハビリ専門医師やリハスタッフの充実、地域やニーズに合わせたサービス提供に注力していることを中心にお話しました。
リハビリは治療医学、予防医学に続く第三の医学です。
一見、疾患に応じた治療や訓練をイメージしがちですが、患者さんにとってより良い社会生活を送れるよう援助することもリハビリテーション医学の重要な要素です。在宅に戻るまで、戻った後のフォローも含めてリハビリテーションといえます。


私からは、永生会としては医療や介護を通じて「人づくり・街づくり・想い出づくり」ができればと思っております。大事なのは想い出で、介護旅行等も試みておりますが、患者様や利用者様に「いい想い出ができたなぁ」と思っていただけるように、我々医療人としてもいい想い出づくりができるように、相互に想い出づくりができれば良いと思っております。

リハビリにおいては、体のリハビリテーション、心のリハビリテーションが地域全体のリハビリテーションにつながっていければ良いとお話しさせていただきました。

民生委員の方々からも、「昔知人が入院していてとてもお世話になった」「現在も施設を利用していて感謝している」という声をいただきました。


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その後、永生病院南多摩病院をまわり、日本医師会で行われた国民推進協議会総会に出席いたしました。
国民医療推進協議会は、平成16年10月、「国民の健康の増進と福祉の向上を図るため、医療・介護・保健および福祉行政の拡充強化をめざし、積極的に諸活動を推進すること」を目的に、日本医師会が各医療関係者団体等に呼びかけ、発足しました。

これまでの活動としては、混合診療の導入反対、患者負担増反対等、国民皆保険制度を守るための活動や、禁煙推進運動などを行ってきました。
また、当会が実施している「国民医療を守るための国民運動」の目的は以下の通りです。
(1)経済だけを優先する国家戦略特区等における医療への過度な規制緩和により、国民が所得によって受けられる医療に格差が生じないよう、
 ①公的な医療給付範囲を将来にわたり維持すること
 ②混合診療を全面解禁しないこと
 ③営利企業(株式会社)を医療機関経営に参入させないこと
の3つの条件が守られた国民皆保険の恒久的堅持を、国民とともに政府へ訴えていく
(2)地域医療の担い手である医療機関の多くを経営破綻へと導く、医療に関する消費税問題の抜本的解決を、国民とともに政府へ求めていく。


冒頭、日本医師会横倉義武会長から、医療は社会の基盤である。それらを支えるのが国民皆保険制度であり、それを支えるのが我々医療等の従事者である。医療というのは必要に応じて過不足なく受けられなければならない。そのためにはTPPを始め、規制改革特区、控除対象外消費税等を解決していき、医療格差、医療崩壊を防がなければならないというお話がありました。


次に日本歯科医師会大久保満男会長から、「Point of no return」(後戻りできない、すなわちもう後戻りできないところまで来ないうちに解決しなければならない)。我々のような協会や団体は、政府と国民の中間組織であるというお話がありました。


続いて日本薬剤師会児玉孝会長から、薬も政策も副作用をちゃんと見なければならない。薬のインターネット販売は大きな問題である。すでに医師や薬剤師を通さない薬において何人も亡くなっている。海外では現在、偽薬が非常に出回っていて、それもありインターネット販売に関しては非常に厳しくなっているのが現状であるというお話がありました。

私からは今後、悪い意味でアベノミクスが盛り上がり、経済至上市場主義になっていけば、
①人手不足
これは看護師や薬剤師がバイオテクノロジーの企業に、ヘルパーはスーパーに移っていってしまう問題。
②金利の上昇
③オリンピック効果による地価や建築費の高騰
④消費税問題
⑤診療報酬・介護報酬の引き下げ
等が起こり、国民の方々に良質な医療や介護を提供できないので、ぜひ頑張ってほしいとお話しさせていただきました。


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その後、四病協と日医との懇談会に出席いたしました。
冒頭、日本医師会の横倉義武会長から、羽生田俊先生の当選の御礼、中医協委員には今度中川俊男副会長が就任された。今後は医療制度改革と診療報酬、特に病床区分の問題、そしてまた消費税の問題だが、政治的に課税で可能かという議論が自民党でも挙がっている。

非課税のことも考えなければならない。いずれにせよ、地域医療が停滞しないように進めていかなければならないというお話がありました。
次に、全日本病院協会西澤寛俊会長から、現在中医協でも厳しい議論が行われている。本日で中医協委員の任期が満了になったが、ぜひとも2号側(医療提供者側)が割れないようにしなければならない。また、医療法への対応も必要になってくるとのお話がありました。
西澤会長、六年間本当に有難うございました。


続いて、今度新しく日本医師会副会長に就任された松原謙二先生と大野和美先生からご挨拶がありました。


その後、医師不足や医師の偏在に対する議論がありました。
冒頭、中川俊男副会長より、今後、医学部定員の増強によって年間1,416名の新たな医師ができる。これは将来的には医師数で言うと1.3倍、人口1,000人当たりにすると1.4倍になる。平成31年まで維持、増強していくがそれ以降は減らす予定である、とお話がありました。
これに対し委員の先生方からは、
① 医師のお嫁さんが厳しく、子どもの教育のために都市部に住まなければならないという問題
② 地域枠を利用した学生さんは将来、公的病院に行くことになっているという縛りの問題
③ 救急病院ではまだまだ医師が足りないという問題
④ 基礎や研究に行く医師も必要である
⑤ 現在は専門特化しているのであらゆる疾患を診る先生が少なく、そのために医師が多く必要になる
⑥ プライマリーケア医も必要である
⑦ 女性医師は妊娠や出産があるのでフルに戦力にならない場合がある
以上のようなご意見がありました。


私からは今後、地域医療ビジョンに沿って、各二次医療圏単位にそれをクリアするためにどのくらい医師が必要なのか逆算する必要があるのではとお話しさせていただきました。  


次に、地域医療ビジョンのお話がありました。
これに関しては、国が都道府県を通して地域医療ビジョンに沿って各二次医療圏ごとに四つの病床種別の病床数を決めてしまうパターンと、現場の医療機関が自由に手を挙げられる方法があります。当然後者が良いが、診療報酬等のインセンティブで誘導しようという国の戦術も見え隠れするので、基本的には診療報酬等のインセンティブではなくてしっかりとした仕組みをつくることが重要であるという日医・四病協からの意見がありました。
それに伴い、上記の1、2案のほかに第3案をつくろうというお話もありました。

次に、電気料金、ガス料金アップの問題について話し合いがありました。


最後に私から、日医と四病協としても原則課税で軽減税率であるが、水面下で非課税還付の勉強会をしたほうがよいのではとお話しさせていただきました。


その他の主な議題は下記の通りです。
1. 第33・34回社会保障審議会医療部会について
2. 特定機能病院及び地域医療支援病院について


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その後、秋下雅弘先生の東大教授就任祝賀会に出席いたしました。
秋下教授は、特に高齢者の薬物療法に関しては右に出る人はおりません。これからは様々な連携をしていきましょうというお話で盛り上がりました。


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その後、再び南多摩病院をまわりました。