東海青年医会パネルディスカッションの2日目です。

本日は朝9時から、まとめの議論がありました。
厚生労働省医政局指導課医師確保等地域医療対策室・在宅医療推進室佐々木室長からは、次のようなお話をしていただきました。

1.国家戦略特区に関して
安倍首相は世界最高水準の医療を外国に輸出したいとおっしゃっているが、世界最高水準の医療とは何だろう。
2.地域包括ケアについて
一生懸命やっている医師が損をしない仕組みを作ることである。


私からは、今後の永生会として、3つの戦略、4つのプロジェクトというお話をいたしました。
戦略については、
1.駅前の空き店舗の利用
2.地域の空き家の利用
3.永生会本体の地域包括ケアの連携

プロジェクトについては、
1.認知症・身体合併症センターの設置
2.看取りセンターの設置
3.透析機能付きサ高住
4.地域包括救急車

次に、2017年に地域医療ビジョンを策定する件については、2013年7月14日に行われた東京青年医会の合宿研修にて、社会保障国民会議での2025年の医療提供体制に合わせて、2次医療圏単位に現在ある医療機関が、将来その法人の能力に合った変化をしていく可能性を加味したシミュレーションをしたことをお話しました。


合宿の結論は、各々の地域で医療資源、介護資源の格差があるために、駒が揃わない。

すなわち2次医療圏を変更、新しく作り変えなければならない、ということです。

地域包括ケアは、チーム医療・チーム介護が前提ですが、各職種の業務分掌の拡大のみならず、各事業所の業務分掌も拡大し、その規模を少しずつオーバーラップして、地域をカバーしていく必要があるということです。医療や介護の資源が少ない地域は特に必要です。

病院も地域一般病棟から地域包括ケア病棟へ変革の時代です。


その後、名古屋から戻って、南多摩病院「MI・RA・Isユーザーフォーラム見学会・情報交換会」に参加しました。

これはMI・RA・Isの電子カルテを利用している医療機関が集まって、様々な情報交換、意見交換、問題点をあげ、質の向上を業者様も含めて話し合うものです。
この会は、今から10年ほど前に河北総合病院河北博文理事長が、富士通の電子カルテのユーザー会を作ったことをヒントに、私と北海道の高橋先生、他数名の方と原案を作りました。
私は、永生会では、ITを利用した医療と介護を通じて、人づくり、街づくり、想い出づくりをしたいとお話しました。

皆様、全国から東京の西の端の八王子までお出でいただき、ありがとうございました。


その後、池上本妙院本堂で行われた、杉原まさみさんの「ヴァイオリンコンサート心vol.19」に行ってきました。

杉原まさみさんには、毎年ボランティアで、永生会のクリスマスコンサートをしていただいています。
杉原さんは、5年前に「アマティ」という名器がパートナーになってから、製作当時どの様な音色だったのか、どの様に奏でられていたのかと興味が沸き、バロック音楽を演奏し始めて、このコンサートで4回目となるそうです。

本日のプログラムは前半にオーストリア、ドイツとフランスの作品を17世紀と18世紀の時代の対比で聴かせていただき、後半は杉原さんが大好きなイタリア作曲家の作品でした。
共演は世界屈指のチェンバロ奏者、スイス在住の北谷直樹さんです。
ヴァイオリンとチェンバロの美しいハーモニーは、本当に素晴らしかったです!


安藤たかおの見聞録 -永生会理事長のブログ- 安藤たかおの見聞録 -永生会理事長のブログ-
安藤たかおの見聞録 -永生会理事長のブログ-