こんにちは
今日も全国的に暑い一日になっています。
暑さ対策をしっかり過ごしましょう。

午前中、市役所で1階通路で福祉施設商品販売会が
おこなわれておりました。
いつもは、お菓子をわけていただくことが多いのですが、
今日は、スタッフさんおすすめの「ふきん」を5枚
購入させていただきました。かわいらしい刺繍付きで
つかうのがもったいないくらいですが、
この夏は大活躍しそうです!
市役所にお越しの際はぜひお立ち寄りください。
場所は、新館と本館の連絡通路です。

週末は、男女共同参画で行われた藻谷浩介さんの講演会に参加しました。
「デフレの正体」や「里山資本主義」の藻谷さんですね。
いま2025年で頭がいっぱいの日本社会ですが
2040年までその視野を広げると見えてくる人口の波は、
それほど悲観するものでないなと感じさせてくれる
あいかわらずスケールの大きな、それでいてフランクな藻谷節が
痛快で男女共同参画という分野においては、
先入観で失われる時間は本当にもったいないなと勉強になりました。

14日、生方幸夫代議士、関根ジロー市議とともに小田急電鉄へ「綾瀬止まり解消を求める署名」を提出しました。鉄道事業者との継続的な話合で、松戸市の交通利便性を向上させていくとともに、2020東京五輪に向けた空港アクセス道路や鉄道整備に地域自治体との連携強化を働きかけてまいります。



昨日は、「生方新聞」へ寄稿しましたので
来月初旬、皆様へ到達予定です。また改めてお知らせします。
よろしくお願いします。
そして本日午前中、二階堂幹事長と臨時議会等について打ち合わせ後、
印西市議 軍司さんと情報交換をしてまいりました。待機児童解消など保育施策や教育施策で先頭を走ってらっしゃる地方議員さんなので、定期的な情報交換が実に有意義です。
明日は終日、地域周りを行います。
市川市議の守屋貴子さん、千葉市議のたばた直子さんに
来松いただき活動を共にしていただきます!

今週の金曜日は終業式。
1学期も終わりです。早いですね~
通知表はどうでしょうか。
夏休みは何をしてすごそうか、
どきどきわくわくしますね。

毎日、学校が楽しい、
クラスのみんなに会えるのが楽しい、
給食がおいしい、きれいなトイレ、授業が面白い、
元気なこどもたちの笑顔のために仕組みづくりには全力です!

しかし、今週は特に様々な事柄に接し、
まわりの大人が水や空気のように
支えていかなくてはならないデリケートな部分も
また実に多くあるなと感じる日々です。

久しぶりにおすすめ本です。


31 犯罪は「この場所」で起こる 小宮信夫 光文社新書



淳子コメント

全国的に小学校で通学路安全マップを作るきっかけを作り出した小宮信夫氏。犯罪心理学に基づく考察から、地域の死角を浮かび上がらせる。死角をなくす事で犯罪の起こらない地域づくりをすすめる。子どもたち自身に犯罪がおきやすい場所、起きにくい場所を認識させる事、対策を講じるきっかけとなる一冊です。若干、学術的になりますが、より詳細な取り組みを知れる「NPOによるセミフォーマルな犯罪統制 ボランティア・コミュニティ・コモンズ(立花書房)」も合わせておすすめです。



出版社コメント

犯罪を「したくなる」環境と犯罪を「あきらめる」環境がある。
原因論から機会論へ――新しい犯罪学

門が閉まっていれば入らなかった――大阪小学校内児童殺傷事件の公判で、加害者はこう述べたという。
従来、犯罪対策は、犯罪者の人格や劣悪な境遇(家庭・学校・会社など)に犯罪の原因を求め、それを除去しようとすることが中心であった。しかしながら、このような処遇プログラムは結局再犯率を下げることができなかった。こうした「原因追及」の呪縛を解き、犯罪の予防に新しい視点を与えるのが、「犯罪機会論」である。
本書では、どのような「場所」が犯罪を引き起こすのか、また、物的環境(道路や建物、公園など)の設計や、人的環境(団結心や縄張り意識、警戒心)の改善を通して、いかに犯罪者に都合の悪い状況を作りだし、予防につなげることができるのかを、豊富な写真と具体例で紹介する。

32 子どもの最貧国・日本 学力・心身・社会におよぶ諸影響

山野良一 光文社新書



淳子コメント

意外にも、日本は子どもにとって決して豊かでない国となりつつある。

ではどうすべきか、少子高齢化社会・日本における人生前半における社会保障のあり方を考える。

自治体もただ手をこまねいているのではない、現場を知る自治体の中には、みなし寡婦控除を実施し、子供を抱えるひとり親への支援・対策がはじまりつつあります。子供の貧困問題は、国として抜本的対策を講じていくとともに、松戸市においてもまず把握している実態の共有を行い、光を充てていく必要がある、早急な対策を要すると考えます。



出版社コメント

家賃を払えず、児童養護施設に預けられる3歳のミヤと4歳のシン。

生活保護の申請を受理してもらえず、給食の時間までぐっとお腹が鳴るのを

堪える小2のタクヤ、今や7人に1人の児童が経済的に困窮しており、ひとり親家庭はOECD諸国中で最貧国である。

日本は、アメリカと並ぶ最低水準の福祉となってしまった。しかも、日本だけが事実を無視し、対策を取らず、貧困の子どもたちを社会的にネグレクトしている。本書は、この問題に対して私たちの認識を研ぎすますために書かれたものだ。日米の児童福祉の現場経験をふまえ、理論・歴史・統計などの多角的な視座で実態を検証し、解決策を考える。




33 子どもの貧困 阿部彩 岩波新書

淳子コメント

貧困の連鎖を断ち切るために、社会が一体となって取組むべきは何か。

3.11後、被災地における子どもたちを取り巻く厳しい環境を忘れてはならない。

特に印象に残った言葉は、

その子が生れ出る世帯の状況というのは、その子どもの資質の外の問題である。これは、100メートル走で最初からスタートラインを10メートル後ろにひかれているようなものである。これでは、たとえ、その子がどんなに速く走る資質をもっていたとしても、勝てる見込みがない。

まさにその通りで、機会の均等がない限り、貧困の連鎖を断ち切ることはできない。そのための対策を一番近くにいる地域から発信していくべきと考える。





出版社コメント

健康、学力、そして将来…。大人になっても続く、人生のスタートラインにおける「不利」。OECD諸国の中で第2位という日本の貧困の現実を前に、子どもの貧困の定義、測定方法、そして、さまざまな「不利」と貧困の関係を、豊富なデータをもとに検証する。貧困の世代間連鎖を断つ為に本当に必要な「子ども対策」とは何か。



34「空気」の研究 山本七平 文春文庫



淳子コメント

第二次世界大戦時、日本が参戦するという決定の「空気」とは。

西南戦争の記述が特に印象に残り、関連本への橋渡しとなった、

日本人とは何かを考えさせられる一冊です。特に、印象に残った場面、

少々長文となるが本書のエッセンスと感じたので引用すると、

日本ではそれをしない。言うまでもないが、会議内と会議外の異なった議決の発生は、前にのべた「空気の支配下におけるジグザグ型相対化」の一種である。そしてこのことは、人間は、自らのうちに対立を含む矛盾した存在であることが、「空気の変化」という形で、時間別に表れていることを示すにすぎない。決断をだらだらと引き延ばしも手も、別に大したことにならない状態にあった日本では、これでも支障はなかったのであろう。(中略)そのためか空気の支配は、逆に、最も安全な決定方法であるかのように錯覚されるか、少なくとも、この決定方式を大して問題と感じず、そのために平気で責任を空気へ転嫁することができた。

という場面が、よくも悪くも日本人らしさを感じたのでした。



出版社コメント

昭和期以前の人びとは「その場の空気に左右される」ことを「恥」と考える一面があった。しかし、現代の日本では“空気”はある種の“絶対権威”のように驚くべき力をふるっている。あらゆる理論や主張を超えて、人びとを拘束するこの怪物の正体を解明し、日本に独得の伝統的発想、心的秩序、体制を探った名著。





36 Re PUBLIC 公共空間のリノベーション 馬場正尊 学芸出版社



淳子コメント

本書が提案・提起するのは、「価値間の変革」。

具体には、松戸でも数あり、なかなかその本領を発揮しきれていない

「公園」の活かし方を学びました。

いま2020年東京オリンピック開催にむけ、

東京国立競技場の建て替えが話題となっていますね。

近未来的なデザインの競技場に生まれ変わる、ために、巨額の費用を投資するのか、オリンピックアフターを考えた設計に一度立ち止まって見直すのか

3.11を経験してしまった日本が、世界へ発信するメッセージを

本書を一度手に取り考えてみたいと思わせる一冊です。

これから爆発的に人口増加が見込まれる地域とは違う日本が発信していく

先進課題に対するメッセージは東京だけでなく東日本だけでもなく日本が一丸となって実に共創し発信していくべきと考えます。



著者コメント

この10年、たくさんのリノベーションを手がけて気づいたことがある。それは、リノベーションとは単に建築の再生ではなく、価値観の変革であったということだ。人間を包む空間を変えれば、そこにいる人々の行動や気分も変わる。楽しい空間は人々をハッピーにする。その積み重ねが新しい風景をつくる。空間の変化は社会の変化を喚起するのだ。単純なことだけれど、この本をつくるプロセスで改めて感じることができた。(中略)日本はまだ冗長性をちゃんと備え、変化を受け入れる幅を持っている。それはルールや常識が健全に働いている証拠だ。そういう意味でこの社会を信じている。それが少々硬直しているのなら、自由な発想や行動力で柔らかくすればいい。きっとそれが僕らの役割だ。



37 戦後史の正体 孫崎享 創元社

淳子コメント

「高校生にも読めるように」書かれた日本の戦後史。

私の高校(時代)では、日本史を選択していても、駆け足で学ぶ事、あるいは、受験にいらないという理由ですっぽり抜けてしまう単元だったと記憶しています。しかし、大学浪人河合塾松戸校でお世話になった須田努先生の近現代日本史講義で近現代に対する認識は大いに変わりました。当時の日本人が、国益のために全力で諸外国との交渉にあたり、爆発的に増加する人口問題に対応するためのインフラ整備を国・県・市をあげて行っていた当時に思いを馳せたものでした。本書あとがきが、どのような対米政策によって政権運営を行ったかの分析の記載があります。非常にわかりやすいです。本書は、外交官からの目線で描かれた、まさにグローバルにも、ローカルにも全力で日本を盛り上げていた時代、その時代の熱を感じる一冊です。



著者コメント

私自身、40年近くを外交官としてすごしましたが、本当の外交をしようと思ったら、必ず歴史を勉強する必要が出てきます。相手国とのあいだに横たわる問題を共同で解決し、友好関係を維持する。または敵対関係のかなでなんとか妥協点を見いだし、最悪の事態を回避する。どちらの場合も、本当に必要なものは情報です。そのなかでもいちばん基礎となる本質的な情報を与えてくれるのが、歴史の研究なのです。

あとがきより





38 幻影からの脱出 安冨歩 明石書店



淳子コメント

お気づきの方も多くいらっしゃると思いますが

「子ども」は、リベラルな存在なのかもしれません。

子どもを中心にその距離が離れる程、保守化していくように感じる今日この頃。

生きている時間が長くなり、世間の垢がついてくると言葉を選ぶようになります。それが生きていくすべだからかもしれません。言葉に限らず、表情など非言語文化も含め、子どもが子どもらしさを十分な時間をかけて大人へと成長していける社会ならば諸問題、課題は思いの外、解決が容易いのかもしれません。3.11以降、原発問題を語った著書の中で、非常に論点が明確で興味関心を持続して読んだ一冊です。



著者コメント

私たちの社会の現在の問題は、新しい現実に、まったく対応できていないことです。なぜなら日本は、それ以前の時代に最も大きな成功を収めた社会だからです。成功が大きければ大きいほど、その時代の認識枠組みから抜け出すのは難しいものです。私たちが直面している困難は、この認識枠組みに由来する、と私は考えています。…認識枠組みの是正が、事態に対処するために、決定的に重要です。(「はじめより」)







35 支配者を支配せよ選挙/選挙後 ウォルフレン 大原進訳 毎日新聞社



淳子コメント

月並みではあるが、目から鱗の政治を動かす一冊。市議選挙挑戦を伝えたとき、夫から勧められた本のなかの一冊でもある。

1996年日本の政治は動いていた。市民は「変える力」を求めていた。著者は、政治を変える行動の提案を本書で政治家に対して、企業に対して、そして何より有権者ひとりひとりに対し具体に提案している。すでに20年がすぎ、ネットという媒体を市民は獲得している。2014年のいま、ウォルフレンがどんな示唆をもたらすのかも気になる所である。



出版社コメント

民主主義にケチをつけて教養あるふりをするのが流行っている。これは自滅への道だ。欠点をすべて考慮に入れても、民主主義はつねにベターである。市民は関心を拡散させてはならない。すべきことは、政治家に権力をもたせ、日本を真の国家にすることだ。長年つちかわれてきた政治家不信と、国家に対する心理的なアレルギーを、いまこそ克服してほしい。日本の批判勢力は、なぜかくも「根性なし」なのか。批判を封じ込める巧妙なメカニズムが働いている。口先ばかりの「野党」は、もちろんもう要らない。しかし、日本人はもっと「利己的」になれ、と言いたい。日本経済は巨大なブラックホールのようで、はなはだしい情報の隠蔽が行われている。しかし、人びとは真実に気付きはじめた。いま、企業と市民が手を結び、あたらな政治的可能性が開けてきた。




39 学力の新しいルール 隂山英男 文藝春秋



淳子コメント

100マス計算の隂山メソッドでおなじみの隂山先生の著作です。

早寝早起き朝ご飯 を実践と揺るぎないデータで裏付けています。

特に43P生活点検票 高学年例 ねうちのある生活をしよう は、

参考になります。

1980年以降テレビがひとり一台時代となり、さらに現在は

ひとり一台のケータイ、スマホとなっています。

どんどん子供たちを取り巻く環境は保護者を含め 易きに流れがちです。

ひとりひとりのがんばりが、みんなの豊かさに結びついています。

こうした想いから、人生の前半期の子供たちを育むことの意義の深さを

強く感じ課題と向き合っています。

学力の新しいルールその1~5の中で松戸の教育でも訴えて

教育委員会とも考えを一にしている その2 1の

個性は苦しい努力の向こう側にしかない。

は、家庭・学校で子供たちを育む基礎・基本であると感じます。





40「ごちそうさま」もらったのは命のバトン 

竹下和男 自然食通信社



淳子コメント

独立とか学びとか様々に、台所に立つことから得る力があります。しかし、何より心に響いた事は、

子供には失敗する権利がある。 という言葉でした。

人生は平等ではない、けれど、学校を出た後に、唐突に不平等に直面するよりは、創意工夫や心を鍛える機会を平等に与えられ、子供たちのもつ多様で豊かな個性をさらに伸ばし高めることにつながるのが、弁当の日ではないかと考えます。

成功も失敗も、すぐ体験できて、それでいて失敗時のリカバーも非常に早い、「ありがとう」という言葉を交わす事も

以前教員経験者から、メソッドといわれるものや〇〇教育で、

すぐに取り入れられて、すぐに結果がでるのは、現場で残る。とお話いただきました。いまこそ、松戸の学校にも全校実施で「弁当の日」を!と求めるものです。





出版社コメント

自分でつくる。家族につくってあげる。友だちの顔を思いながらつくる。「いたたぎます」「おいしかった」あたりまえの言葉がうれしい。「台所に立つことは意味がない」と育てられた「親」たちが、子どもの成長を喜び、子どもと台所に立ち始めた。「子どもが作る“弁当の日”」が変えた、すごいこと。



竹下和男 1949年、香川県生まれ。香川大学教育学部卒業。県内の小・中学校、教育行政職を経て、2000年より綾南町(現綾川町)立滝宮小学校、2003年より国分寺町(現高松市)立国分寺中学校、2008年より綾川町立綾上中学校校長。2010年3月定年退職。現在はフリーで講演・執筆活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)