新型コロナワクチンを接種した後の身体① | ありがとう「身体」

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久しぶりの投稿になってしまいました。

ワクチン接種を終えた人も増えてきましたが、患者さんで打ち終えた人の反応を聞いていると、概ね一般的にいわれている反応通りの方が多いようです。

腕が痛く上がらない、発熱倦怠感などです。

多くの人は2、3日もすれば元通りになっているようですが、
中には、これらの反応を経て、1週間たってもいまいち身体の調子が悪い、戻らないという人もみえます。

ワクチンを接種した人の治療をする際に身体をチェックすると、どうも肝臓や腎臓に反応がでていることが多い感じがしています。

これは幸いにして副反応が軽く済んだという人でも同様です。

肝臓の仕事はたくさんありますが、その中の一つに解毒という作業があります。
身体の中に入ってきた、身体にとって悪影響になるようなもの、または過剰摂取してしまったものを無毒化するという役割です。

新型コロナワクチン自体、人体にとっては初めての刺激になりますから、身体としても、ワクチンの影響によって状態がマイナスにならぬよう何らかの調整が必要になってきます。

そこで肝臓が頑張って仕事をして、身体のシステムに大きな影響が出ないようしてくれていると考えれば、肝臓に反応が出てくることも頷けますね。

少し肝臓のことについて説明を加えておくと、肝臓は血液を集めて貯えておくというのが他の臓器には見られない特徴です。

身体の中を巡った血液は肝臓に一度集められ、そこから心臓へ戻っていきます。
肝臓はそのために、いつでも血液を受け入れられるよう柔らかく無くてはいけませんが、これが硬くなってくると肝臓がうまく血液を受け入れられなくなります。

これがいわゆる肝硬変です。

肝臓の硬さは外からチェックすることもできます。右季肋部(肋骨の一番下、肋骨とお腹の境目)が肝臓の位置です。季肋部ラインを触ると、通常はある程度、指が入り込みます。

しかし肝硬変のような病気を患っていない人であっても、張っていて入りにくい人は意外と多くいます。肝臓は剛の臓器なのでちょっとやそっとでは倒れませんが、疲れてくるとこういった反応がみられます。

肝臓に血液が集まってくるということは肝臓で行われる解毒とは血液の解毒を行っているといえますよね。

続きます。