心理師の霜丘麻依です。
教室外登校の子どもたちの①と②の続きです。
最近では、オンラインで授業を受ける、時々おたよりなどを取りに来る、
というパターンの子が増えてきているようです。
一人一台、学校からPCまたはタブレットが貸与されるようになり、
家庭でネットワークにつなぐ運用がうまく行われていると
学校にはこれないけれどもオンラインでなら授業を受けられそう、
という子どもたちにはうまくはまることがあるのですね。
(出席扱いになるかどうかは学校長判断のようです)
学校にこれなくなった時の緊急対応、一時的な措置としては、
オンラインで教室とつながるのは悪くない感じです。
また、少し長い間学校にいけていなくて、
でもそろそろ行きたいな・・・という時の「助走」という位置づけで
オンラインでつながって、今の教室の雰囲気を知ることが
気持ちの準備につながったという話もありました。
ただ、やはりずっと、オンラインのみで授業を受けるということに対しては
子どものモチベーションは維持しづらいことは多いかなという気がしています。
何しろ、教室で普通に授業が行われているところを
一台のPCで映して、その画像と声を届けているわけなので、
基本は黒板を映しっぱなしでそれ以外の活動の様子はわからないことがほとんどです。
授業のすべてが伝わるわけではないので、
教室にいるのと同じように参加できるということではないのですね。
ネットワークの調子などにも影響されるので、快適ではない部分も多そうです。
家にいながらでも、教室と少しでもつながっているほうが子どものため、
という時期に、補助手段としてこの形を使いながら、
その子に合った勉強方法を探したり、
ほかの居場所ともつながっていくのがよいのだと思います。