映画と私 -2ページ目

ブレインウォッシュ セックス-カメラ-パワー

女性が対峙する内面世界や孤独・暴力などを題材に、1980年代初頭より独自の美学で映画制作を続けてきたニナ・メンケス監督が、映画というメディアがいかに「男性のまなざし」に満ちているかを解き明かしたドキュメンタリー。

フェミニストの映画理論家たちが長年にわたって探求し続けてきた「Male Gaze=男性のまなざし」の問題。現在に至るまでの映画がいかに「男性のまなざし」にあふれているか、そしてその表現が我々の実生活に及ぼしてきた影響を、アルフレッド・ヒッチコックからマーティン・スコセッシ、クエンティン・タランティーノといった監督たちの作品、さらに2020年代の作品まで、大量の映画のクリップを使用しながら考察していく。

(映画.com)


昔から、なんとなく思っていたことを、

はっきりと言葉で言い表してくれてる。

映画の中の視線のありか。

主体と客体。

自分の中に無意識に

あった当たり前と思ってたことも、

当たり前じゃないとわかる。


映画の中の男性の描かれ方、

女性の描かれ方、

作品を例にとって

照明やカメラワークなどのことを

指摘してくれる。

本当違うよなと一目瞭然。

巨匠と言われてた人たちの作品を

素晴らしいと当たり前にみていたが、

こう指摘されれば、あらあら?

ヒッチコックもゴダールもスコセッシも

みんなそうだね。

男は陰影がある照明、

女は影など、出さず全体的に当てる。

性的なシーンも、

男性は体がうつることはなく女性だけ。


アニエス・ヴァルダが「幸福」で

男女平等にその体を映してるのを

改めてみて、なんか泣きそうになった。

今までそこまで考えてもいなかった。


このドキュメンタリーを観たら、

もう映画を普通に観れなくなるかも。

映画だけじゃなく、

日常生活においても、女性も男性も

たくさんの性的な刷り込みを

知らない間に受けているのだな。

セクシーさが女の価値。


ブレードランナーや

ロストイントランスレーション、

キャリーの冒頭シーンへのツッコミは

まさにそうだなと納得。

スパイク・ジョーンズもか。


映画好きな人は観てほしい。

そしてメンケス監督に日本映画のMale gaze も

解き明かしてほしい。

そんなことを言うても、

神代辰巳とかはやっぱり面白いんだけどな。

芹明香までいくと、もう神々しいけれど。

これも私の刷り込みかな。

いろいろ勉強なりました。

メンケス監督が実際どんな作品を撮るのか気になった。







アナベル 死霊館の人形

子どもの誕生を目前に控え、幸せいっぱいの毎日を送っていたジョンとミア夫妻。ジョンは人形好きなミアにプレゼントするため、ウェデイングドレス姿の美しいアンティーク人形を手に入れる。しかしある晩、彼らの家をカルト集団の一味が襲撃し、人形に邪悪な呪いをかけてしまう。それ以来、人形をめぐって次々と不可解な出来事が起きるようになり、夫妻は恐怖のどん底に突き落とされる。(映画.com)


娘とアナベル鑑賞。三作品目。

カルト教団とかローズマリーの赤ちゃん的な

要素を入れつつ、アナベル。


引っ越したあとに捨てたはずのアナベルが新居にあっても、すんなり受け入れるミア。

え!いいの?

呪われてたから仕方ないのかな。

偶然知り合った、エブリンのおかげで、

収束するのはなんかなあ。


でも、娘には怖いみたいで、

キャーキャー言うてたのでよし。

死霊館の方がおもしろいね。

次の作品みてみよう。




マッドマックス フュリオサ

世界の崩壊から45年。暴君ディメンタス将軍の率いるバイカー軍団の手に落ち、故郷や家族、すべてを奪われたフュリオサは、ディメンタス将軍と鉄壁の要塞を牛耳るイモータン・ジョーが土地の覇権を争う、狂気に満ちた世界と対峙することになる。狂ったものだけが生き残れる過酷な世界で、フュリオサは復讐のため、そして故郷に帰るため、人生を懸けて修羅の道を歩む。

(映画.com)


前作が面白すぎたので、

期待しすぎたかもしれない。

わけのわからない勢いみたいなのは

弱くなってたかな。

でも普通に面白い!

フュリオサの前日譚。

アニャ好きなので、それは楽しめた。

ラストナイトインソーホーや

クイーンズギャンビットで強さと危うさをみせてくれが、今回も強くて危うい!

シャーリーズ・セロンとはまた違う魅力。

しかし子役の子から

アニャになるのがめっちゃ自然だった。

復讐あり、恋愛あり。

ジャックって他のシリーズにも出てるのかな?


これがあの怒りのデスロードに

繋がっていくのだな。

長さは感じなかった。

ディメンタスが憎たらしいけど、なんか魅力的。

しかし、フュリオサは冒頭なんで

あんな危険なことしてたのだろうか。

もう一度、デスロードを観なおしてから

行けば良かったかも!

ジョージ・ミラーが元気な間はずっと

撮ってほしいな。