巨人のドラフト5位指名・田中俊太内野手(24)=日立製作所=が2日、大阪・中央区のホテルで、岡崎郁スカウト部長(56)らの指名あいさつを受けた。
「やっとスタートラインに立てた。勝利に貢献できる、存在感のある選手になりたい」
兄は広島の田中広輔(28)。りりしい眉と大きな目がそっくりだ。
プロの二塁手は、アマチュア時代は遊撃が本職だった場合が多いが、田中俊は高校から二塁ひと筋。兄は3月のWBC日本代表に選ばれ、球界を代表する遊撃手となった。4歳違いで、同じチームで二遊間を組んだことはないが、日本代表や球宴に選ばれれば“兄弟二遊間”も夢ではない。「そういうあこがれは持ってやっていました。最終的にできたらいい」と目を輝かせた。
巨人の二塁は今季、中井、山本らがスタメンの座を奪い合い、後半戦は三塁から回ったマギーが定着。来季は昨年のD1位・吉川尚も先発候補と期待される。岡崎スカウト部長は「年齢的にもライバルになる吉川や山本らと勝負してほしい」とハッパをかけた。 (谷川直之)
広島・田中「(1軍で)出場できるように頑張ってほしい」