世界のジャボチカバシリーズ③ 実の小さなジャボチカバ
世界には数百種類のジャボチカバが存在します。
個人的な備忘録も兼ねて、
ちょっとだけ見てみましょうのシリーズ③です
②はこちら
(※実を結ぶまでの年数は、ブラジル基準になります)
思ったよりデータを調べるのが大変なのと、
あまりにも適当に品種を並べてしまうと
後で見直すときに困るので
テーマ別にしよう!
としたせいで非常に難しく困っているこのシリーズです
今回はマニアしか知らない実の小さいジャボチカバ
ということで紹介しようかと思います。
赤い実小さな実が鈴なり。鑑賞品種
⑩「グァバベリー -Myrciaria floribunda-」
葉っぱはシャープ。
最高の栄養価を持つMyrciaとして知られるカムカム
の、近縁種。
1cmほどの小さな果実が鈴なりし、
薄いオレンジ~紫まで色とりどりに結実するため鑑賞的な価値が高い。
綺麗な見た目から一時期中国などでもてはやされた品種で、
驚くほど高い値段で取引されていました
種から大量に増えたのと
あまり美味しくないのがわかって一気に価値が下がりました
味はカムカムのほうが良く、
小葉ジャボチカバサバラのほうが圧倒的に美味い
あくまでもメインは鑑賞目的のジャボチカバ品種と言えます。
単体の味の評価は微妙ですが、
香りはよく、スパイシーで若干の苦味があるので、
ジュースやお酒として利用されるみたいです。
実を結ぶまでの年数 | 6~8年 最大高さ10~12m |
果実の大きさ | ~1.5センチ |
フルーツの色 | 黄~紫 |
コンテナフレンドリー | 鉢植えOK |
ついでに紹介
⑪「Myrciaria cuspidata」
カムカムや⑩グァバベリーの近縁種
グァバベリーよりさらに小さい1センチ以下のオレンジの実が鈴なりする。
これも味は甘みはあるものの今ひとつらしく、
フルーツとしての価値は低く、
主に観賞用ジャボチカバとして取引されます。
実を結ぶまでの年数
果実の大きさ ~1センチ
フルーツの色 オレンジ
コンテナ 鉢植えOK
ウバイアに似てる味
⑫「Myrciaria delicatula」
超小葉系
先端が丸く細長い葉っぱ
Uvaiaに味が似ていると書いているところが多いです。
つまり、そんなに美味しくはないということだと思いますw
(Uvaiaは、かなりクセのある、
みずみずしく味の薄いマンゴーみたいな感じ
不味いわけではないです。)
実がカラフルで楽しい品種で、やはり鑑賞価値があります。
これもちゃんとしたジャボチカバ系統です。
実を結ぶまでの年数 3~5年 (3~6m)
果実の大きさ ~1.5センチ
フルーツの色 赤から紫
コンテナ 鉢植えOK
とても小さくて甘い実のなる
⑬「Jabuticaba Miúda」
小葉系。
甘く、小さい実なので「子供、小さな」の意味の「Miúda」
という名前がついたのだと思います。
今回の4品種の中では一番美味な品種でしょう。
日本で「和名ミウーダ」と言われているものはほぼSABARAか何かで、
実のつく「本物のミウーダ品種を持っている人はいない」のではないでしょうか。
そんなにメジャーな品種ではありません。
サバラの葉が小さいということを説明するとき、ポルトガル語で
「jabuticabeira de folha miuda」=(葉っぱの小さいジャボチカバ)
というふうに説明していたので、サバラの品種名だ思ってしまったんじゃないかなぁ
ミウーダも前回のplinia nanaと同じセラード地方のジャボチカバ品種だそうです。
動画も発見できました。
実を結ぶまでの年数 8~年
果実の大きさ ~1.5センチ
フルーツの色 紫
コンテナ 鉢植えOK
今回はかなりの時間リサーチしましたが、
実の小さいジャボチカバは基本フルーツとしての価値は低く、
鑑賞目的で植えられ、たまに加工品にされるような感じですね。
フルーツとしての価値が低く数が出回らないので、
マニアの間では謎に高価になるタイミングがあるようです。