「八月納涼歌舞伎」第二部は『髪結新三』


江戸の町を舞台に小悪党や腹黒大家 大店の娘

手代などが登場する世話物

歯切れの良い台詞や江戸風俗が見どころ

主役の髪結新三はやはり江戸前の役者が演じる

一番に浮かぶの勘三郎 


そして菊五郎 菊之助も…


以前 幸四郎(現 白鸚)が演じたのを観たけれど

少々違和感があり 後年 利根川裕氏を囲む会で

「高麗屋の新三は武家が堅苦しく髪を結っている

ようで もっと軽みが欲しい…」と仰ってらして

そそ そうよね!と頷くことしきり

そして 今回は勘九郎が初役だそう

既に演じたことがあったような気がしていて

それ位 合っている!ってことでしょうか

結構 ワルの新三が大家にしてやられる…

大家は坂東彌十郎これまたピッタリ!

本作では幸四郎も登場  2人の殺陣も見どころ

美味しいところを持って行ったのはやはり

大家の大和屋 さんかな?


もう一つは踊り『艶紅曙接拙

(いろもみじつぎきのふつつか)』

橋之助はじめ成駒屋三兄弟や染五郎 虎之助

巳之助  児太郎 そして勘太郎と 踊り上手の若手

勢揃い…染ちゃんが女方で登場 お綺麗ですw


浅草の富士浅間神社の山開きに集う江戸の町衆

団扇売り 虫売り 朝顔売り 芸者  大工 町娘

角兵衛獅子 庄屋などなど…

夏らしい小物を売る人々初め それぞれに

相応しい衣装を纏って華やか…浮世絵からも

考察できるように風流を愛でる人々と提供する

人々 そして衣装も多彩  江戸時代って豊かな

文化が花開いていたのだなぁと改めて感心音譜

虫籠 団扇 扇子 栽培された朝顔 今も残る文化

日本の美を改めて感じた舞台でした