歌舞伎好きだし 吉右衛門さまも昔から好き

歌舞伎など観たことがなかった1969年に観た

「心中天網島」で紙屋治兵衛を演じていた

中村吉右衛門…ハンサム いわゆる イケメンでは

なく 渋くて演技派の雰囲気を漂わせていた記憶

その吉右衛門さまの当たり役


池波正太郎の「鬼平犯科帳」で跡を継いだのは

甥の松本幸四郎…雰囲気は違うけれど どうよ?


原作者が同じ「仕掛人 梅安」のラストに

登場していて やっと 観られたという次第  

本日公開「鬼平犯科帳 血闘」うむ ビミョー

松本幸四郎 そりゃあ 歌舞伎の舞台では

押しも押されもせぬ役者で古典も 新作にも

大活躍の存在…踊りも芝居も上手いし 激しい

殺陣も凄いのは「アテルイ」で目の当たりにびっくり

勿論 TVや映画でも活躍中とはいえ 本作は

違った意味を持っている…「吉右衛門の存在」

年齢的には幸四郎の方が上で演じていると

思うけれど 凄みとか渋みは 吉右衛門様には

及ばないなぁ 

役者にとり若見えが必ずしもプラスじゃない…

とは思うけれど そんなことは百も承知で

演じているのだろう あと5年10年勤め上げると

ピタリと板につき自然に 凄みと奥行きが

備わって来るのだろう

脇を固める面々はそれぞれ適材適所という感じ

特に中村ゆりのおまさが中々合っていた!

吉右衛門版では梶芽衣子が演じハマっていた

もしかして これはTVシリーズとして育てて

いくのが良いのかも…

「きのう何食べ」の富永さんが悪役!?

流石 役者…と感心

若い頃を演じた息子 染五郎は少々 浮いていた

けれど 他の役者はまぁまぁだったかと…ウインク

観客はアンダンテより年上そうなジィ様方が

殆どで 平均年齢は多分75歳位?


おまけ 

サントリーホールでのポリーニのリサイタル

吉右衛門さまが聴きに来ているのを目撃した

ことがあった…様々なことに関心をお持ち

だったのだろう  本当に素敵な物腰の方だった