先程「天守物語」終演をもって本年の歌舞伎

無事に終了いたしました

「とーりゃんせ  とーりゃんせ〜」と禿たちの

歌で始まります…


「猩々」松葉目もの 能舞台の設え

田中伝左衛門社中の囃子方で華やかな舞台

猩々とは中国に住む妖精?トロール?のような

存在だそうで 無類の酒好きだそう…

勘九郎・松緑は踊り巧者なので そりゃ見事な

手さばき 足さばきを見せていただきました

歌舞伎役者の身体能力って実は凄いんです!


そしてオーラスは「天守物語」…緞帳も素敵キラキラ


泉鏡花の耽美的幻想譚  ダークファンタジー

この世ならぬ存在の姫を演じ その雰囲気を

違和感なく演じられる役者はそうはいない…

玉三郎があまりに嵌まり役で 次を演じるのは

かなり勇気がいることだったでしょう

既に姫路城で平成中村座の演目として富姫を

演じた七之助  玉三郎の演出とあって細部まで

作り込まれ密度の濃い作品でした

「2023.5月『姫路城平成中村座』」


さて再演となる「天守物語」

歌舞伎座でとなると その緊張感は一入でしょう

姫路では富姫の妹分の亀姫を鶴松さんが演じ

今月は何と!玉三郎さんが演じております

七之助さん 益々気合いが入ったことでしょう

親子以上に年齢差がある二人 その年上を七之助

年下を玉三郎さんが!びっくりという逆転も

歌舞伎の世界ならではでしょう

(画像は借り物です🙇)

富姫=七之助登場シーンでも「オ〜」とも

「ア〜」とも言えぬため息が出ましたが

亀姫=玉三郎の登場にはもっと大きなため息!

一際 強いオーラをお持ちなのは間違いなし


通常の歌舞伎はカーテンコールは一切無し

ですが 新作歌舞伎や平成中村座では 有りです

歌舞伎座での「天守物語」で今までは無かった

と思うのですが 今夜はありました拍手

上手から獅童・勘九郎・七之助・虎之助 そして

玉三郎が並び  獅童と玉三郎は羽織袴に着替えて

の登場でした  素で立っているだけで絵になる

そんな玉三郎さんが主導し 観客に挨拶…

そりゃあ 観ているこちらは感動いたしました

本当に素敵な締めくくりで 最後まで楽しませて

いただきましたお願い


さて 昨年は?こちらでございました
「2022年師走千穐楽『團十郎白猿襲名興行』だった」


舞台は役者もこちらも元気でなければ

観られない…役者は若手もどんどん育っている

けれど こちらは老いていく一方…

座っているだけでも結構 体力要ります驚き

観られる時に観る‼️来年も観たい舞台は

駆けつけようと思っていますランニング