しばらく前から予告が流れ 役所広司がカンヌで

主演男優賞を獲ったことでも話題になっていた

作品「PERFECT DAYS」

初日鑑賞してきました


寡黙な役柄で台詞は少なく表情や動き 佇まい

丁寧に演じることで淡々とした毎日を描く…

それを評価されたのですネ拍手


今時のワサワサ バタバタした時の流れとは

別世界のような 周りとは違う空気が流れ 彼の

動きの一つ一つから 無駄を省いた能の所作か

悟りに至るために修行する僧の様にも

見えました   多くを求めず日々の営みに満足し

感謝する…大切なのに忘れがちなこと


読書と音楽を聴くこと…これは妥協せず拘りを

持っている

そして 風に揺れる樹々の梢やそよぐ葉を

フィルムのカメラを使って撮る 

馴染みの写真屋で現像し 気に入った写真を保存

その缶が何年分か押し入れに積んである


食事は朝は缶コーヒー 昼はサンドイッチと牛乳


夜は浅草駅地下にある馴染みの居酒屋で

決まりのメニュー 黙っていても出てくる…

月一(多分)で スナックに顔を出す…と


どーして一人暮らしなの?

登場した妹や姪との関係は?そして

話に出てきた父親とは?  等々 あまり考えず

彼 平山のように淡々と観るのが良いのだろう


初っ端の曲が「朝日のあたる家」

以降 知っている曲も知らない曲もあり

60代以降の人でないと分からないかも

公式サイトにリストあり

「『PERFECT DAYS』 MUSIC」

本関連では…

通っている古本屋の女性店主の名言(?)

不安と恐怖が違う事をパトリシア-ハイスミスの

作品で知った…なるほど納得納得


彼の暮らしは亀戸辺りらしく 浅草や曳舟が登場

日頃 おかえりという言葉で迎えてくれる飲み屋

東京メトロの浅草駅から伸びる地下街

昭和の香りがぷんぷんするところ

あと「電気湯」も実在の銭湯♨️です

モダンな富士山…銭湯の定番


ちょっと亀戸からは遠いですが 雰囲気が

良かったのでしょうね


石川さゆり?と思ったけれど「朝日の〜」の

ための役だったのかと…他に

柄本時生  三浦友和  安藤玉恵 研ナオコ! 

癖強の田中泯 など隅々まで 拘りの出演陣


知足安分 とか  則天去私…まず政治家の皆さん  

ご覧になったらいかがでしょう?

まぁ 彼らの感性では理解できない世界か💦