25日歌舞伎座「顔見世興行」千穐楽へ

夜の部は初日に見参し仁左衛門様のお姿を

拝見したので 千穐楽は昼の「マハーバーラタ」


世界三大叙事詩の一つと言われるインドのお話

2017年10月に初演され6年ぶりの再演拍手

その折 初日と千穐楽に鑑賞しておりました

面白かったのと一度では理解出来なかった…?

主役カルナは菊之助で前回と同じですが

敵対する王子が尾上松也から中村隼人へ 


悪役の王女ラクシュミーが七之助から芝のぶ 

下矢印


その弟が片岡亀蔵から市川猿弥へ…と

かなり変更になっておりました

たった6年とはいえ 丑之助君がしっかり成長

台詞数も多いお役を務めていたのに時の流れ

感じます 父上の菊之助も襟を正さないと…

菊五郎翁も前回と同じお役で登場し その声を

聞かせていただきました

こちらが今回の布陣での記者会見です


天上界の神や天が人間界を見て憂慮し

あれこれ画策する…ギリシャ神話の様なお話

太陽神やガネーシャ  帝釈天  梵天など

天上界は黄金の衣装を付けております


世界一長大と言われる「マハーバーラタ」

とても稚拙なアンダンテの頭では無理なので

ギュッとまとめた筋書きは 松竹HPより

ここは神々の世界。那羅延天(ならえんてん)
はじめ、太陽神(たいようしん)大黒天(だいこくてん)
帝釈天(たいしゃくてん)、シヴァ神(しん)、
梵天(ぼんてん)ら多くの神々が集い、
人間界を見下ろしています。
神々は争うことを繰り返す人間界を嘆きます。
そんな中、人間界に救いの手を差し伸べたのは太陽神。
象の国の幼き汲手(くんてぃ)姫に子を授け、
その子、迦楼奈を、平和を以って人間界を
平定する救世主として君臨させようと試みます。
しかし、汲手姫は迦楼奈を出産するも、
赤ん坊の迦楼奈をガンジス川へ流してしまいます。
そして太陽神と対立する帝釈天は、力を以って
世界を支配するべきだと、こちらも汲手姫に
子を授けます。
帝釈天の子の名は阿龍樹雷(あるじゅら)。
歳月は流れ、迦楼奈は天性の弓の才能を秘め青年へと
成長を遂げます。
ある日、迦楼奈は太陽神から、迦楼奈こそが
人間界の救世主であるとお告げを受けます。
迦楼奈が母羅陀(らーだー)に夢のことを
打ち明けると、羅陀は実の親ではないことを明かします。
自らの宿命を悟った迦楼奈は、弓の修業の
ために家を出る決断をし、都へと旅立ちます…
と ここからがカルナとアルジュラとの本格的な
対決になるのですが…凝視
神話や旧約聖書のお話しと同じく人間の
根源的な善なる心と悪しき欲望を表す 相対する
人間を配してストーリーは展開していきます
それぞれが複雑な思いを抱き葛藤しながら…
今回 ラクシュミーを演じた芝のぶさん
先代 芝翫の部屋子さんだと思いますが
芝居の中核となる大役を立派に務められていて
凄い凄い拍手 故勘三郎と父娘を共演した
「文七元結」など可憐な娘からこんなお役も
演じられて 良い役者になられたなぁとバァは
感心しきりでした

「名誉や冨への執着  人や物への執着が人を
愚かにする…」いつの時代にも通ずること
今 世界で起きている紛争・権力闘争 全てこれが
原因   紀元前から洋の東西を問わず神話になり
叙事詩として言われ続けていることです
こんなことをお芝居を観ながら感じられる状況
ありがたい境遇で感謝感謝お願い

そうこうするウチにあと1週間程で
「十二月大歌舞伎」の初日となります
師走の歌舞伎座は三部制で観易いかと思います
第一部は 中村獅童が超歌舞伎で初音ミクと共演
獅童は得意ではないけれど見落としているので
見参します
第二部 中村屋兄弟  尾上松緑 彦三郎による舞台
第三部  舞踏「猩々」  も楽しみですが 
何と言っても「天守物語」姫路城での公演が
記憶に新しい演目ですが 今回は玉三郎が亀姫で
登場…七之助の富姫との共演・競演 
それはそれは楽しみニコニコ音譜昇天
本年の締めくくりとして千穐楽に行きた〜い!