「レディ・マエストロ」柏キネ旬にて

130分超えはやや不安?だったけれど
長さを感じることなく見終わった

R B G=ルース・ベイダー・ギンズバーグ
今も現役で活躍する女性判事
彼女が弁護士になった頃は
先例が無いからと法律事務所に
就職すら出来なかった…と
ルースには夫という大きな協力者がいたが 
これよりも早い20世紀初頭
女性は家庭で子供を産むべきと
男女共に縛られていて
良き理解者は少なく 孤軍奮闘
それでも 信念を貫く姿に頭が下がる
俗物の代表のピアノ指導者と
フランクの母が 極端とはいえ
当時の多くの人々の考えを物語る

つい先日 ブザンソンのコンクールで
日本人女性が優勝したと報じられ
およそ80年前の女性の信念が
今も受け継がれていると実感
良いタイミングでの鑑賞
因みに
小澤征爾が優勝したことで知られる
このコンクールで 女性で初優勝したのは
日本人  松尾葉子…

それにしても この内容に
「レディ・マエストロ」は無いのでは?
独・英の原題「ザ・コンダクター」で
良かったのに

アントニア・ブリコ 1902〜1989
ルース.B.G 1933生まれ現在も活躍中
そして ベルリンでアントニアを指導する
カール・ムック1859〜1940
ハイデルベルク大学で歴史学を納め
その後 ライプツィヒ音楽院で学ぶ
バイロイト音楽祭にも関わったそう
彼の言った
「女性1人で100人の男性に向かい合う
専制君主であれ…」
女性でなくても経験の浅い指揮者なら
音を出して貰えなかったらどうしよう
と不安に駆られるだろうし
著名オケでは 自身の音楽性や実力を
全て剥ぎ取られて裸で立たされている気分に
なるそう
楽器を持たずに音楽を奏でる…
凄いことだ音符ピンク音符

 音楽ファンなら劇場へ走る人
少々 残念なのは…
沢山の楽曲が使われていたけれど
あまり 活かされていなかった印象
それはとにかくとして
女性コンダクターの先駆けとなった
アントニアの数奇な人生に敬意を表そう