大学生の学力低下が問題になっているようだ。
まあ、そんなこと今に始まったことではないし、僕が高校に入るずっと前から分数の計算が出来ない東大生はテレビで吊るし上げられていた。

国公立大学の行ったアンケートによれば、
特に「論理的に思考し、またそれを表現する力」が低いのだという。
新聞では、数学の成績低下が主な原因ではないかと専門家が書いていた。
例えば、偶数と奇数の和が奇数になることの論証や、二次関数の定義などをやらせても、言葉足らずになってしまうのだという(ex.「1+2=3だから」「細いグラフ」)。

しかし、それは最近僕が感じる自分の能力不足と似たところがある。

高校時代、ずっと数学が苦手だった。
子どもの頃から算数が得意だったにも関わらずだ。
受験数学にあたっては、ほぼテンプレ通りの解答を作って凌いできた。
……今、社会人になってそのツケが来ているように感じる。

論理的に思考し、表現するとはどういうことだろうか?
正確な定義は分からない。そんなものがあるのかも知らない。

筋道を立てて、わかりやすく物事を考えること。
誰もがうなずくしかない明確なプレゼンテーション。
あこがれるなあ。

例えば僕の知っている人で、何につけても喩え話で話す人がいる。
しかしこれは意外とわかりづらい。
比喩は理解を形而の雲上へと押し上げてしまう。
大事なことはむしろ逆で、「何の話をしているのか」の定義をつねに、自己反省的に行わなければならない。

先の例で言えば、「偶数と奇数の和」の話をしたいならば、「偶数」「奇数」の定義をまず行うこと。
偶数→2n
奇数→2n+1(n:自然数)
みたいな感じで。

曖昧な言葉は使わない。
少なくとも自分の中で定義できない言葉を使って話をしない。


具体例を出して説明することも有効だ。
先の二次関数の例ならば、y=x^2+3のグラフを書いてみて特徴を挙げてみるとか、y=-2x^2のグラフと比較してみるとか。
解答用紙にそんなことをぐだぐだ書いてもたぶんマルはもらえないが、
数学の先生がそういうことを丁寧に説明してくれたら、
(まじめな)生徒は身をもって二次関数が何かを理解していくはずだ。

身近で簡単な具体例を引き合いに出す。
そこで初めて、比較や比喩が意味を持ち始める。


まあ、たぶん僕はそのとき机の下でジャンプ読んでたからいけないんでしょうけどね。