いつかは消えていくどんなに素敵だと思ったものもいつかは変わっていく。道に咲いている花も毎年同じように見えて本当は同じことなど二度とはなくて二度とはなくて。楽しかったことも、大切だと思えた瞬間も、二度とは戻らないし、知らないうちに少しずつ変わっていて、二度とは会えない。あたりまえなこと、しかたのないこと、そうではなくてはならないこと、なのに、誰もが気に止めず通り過ぎ去っていくことが、私にはできない。わからないほどの小さな始まりの音を聴いてしまう。