私は昼を生きるように、
夜も夢の中を生きていた。
夢はいつも長くて、
繋がったストーリー性がある。
その舞台は様々で、
時代も登場人物も色々。
冒険や戦いもあれば、
癒しや笑いもあるし、
勉強することもあった。
時々は疲れる夢も。
でも、ここ数ヶ月、
私は夢を見なかった。
正確には夢は誰しもが必ず見るので、
覚えていない、ということだ。
それが何ヵ月も続いた。
私は不安になった。
夢の住人たちは、
私を拒否しているんじゃないか?
そんな気がしたからだ。
私が現実の世界で
夢を理解しようとしたから?
頭を使うより
体をめいいっぱい働かせているから?
夢より昼の世界が
強まっているから?
でも、夢が帰ってきた。
ここ数日、私はまた
夜の世界を夢の中で生きている。
昨日は悪夢を6回も見て、
起きても起きても悪夢の中だったけど、
それも楽しめた。
6回目に目覚めたつもりが
まだ悪夢の中に目覚めたと気づいたときは、
さすがに頑張って
現実に目覚めるように
パワーを集中して
本物の現実に起きたけど。
起きたら全身がくたくたに疲れていた。
今朝はしあわせな夢。
目覚めたけど帰りたくなるような。
夢は楽しいもうひとつの私の人生だ。
明日も夢を覚えているかはわからないけど、
何となく、
夢の住人たちに許してもらえた気がする。
写真は、木造のベンチ。
地球と土星に見えた。