自分一人では作れない時間が、
どんどん失われていく。
私以外の人には、
そんなに大切な時間じゃなかったのかもしれない。
私は、すごくとても大切にしてたのにな。
時々、とても悲しい気持ちになる。
大人だから、
あきらめなきゃいけないのかもしれないけど、
悲しくて、悔しかったり、むなしかったりする。
私だけだったとしても、大切な時間だった。
人生の宝物だった。
まだ完全に失われたわけではなくて、
ただ、私以外の人には、
そんなには必要なくなったのかもしれない。
まだ少しは必要だけど、
もう前ほどはいらなくなったのだ。
でも、
むなしいならいっそ、すべて捨ててしまおうか。
過去の私は、そんな風にして、
同じように相手も傷つけば、気づいてくるるかも、
なんて期待してた。
そうして、いつも
自分から大切なものを切り離してきたんだ。
今、大切なものたちを切り離す勇気もないし、
切り離したら、そうとう自分は孤独になるんだろうな。
孤独も大好きだったけど、もう耐えれそうにない。
だけど、自分だけさみしいみたいだと、
いつか切り離しちゃうんだろうな。
そういう面倒くさい人だもの。自分。
それはそれで、自分の人生か。

みんな、忙しいのだ。
新しいことに。
いつか、本当に痛くなったら、切り離せばいい。
孤独はつらくて、どこかほっとする。
新しい傷はできないから。
馴染みの傷と生きていけばいいから。
そしてまた、愚かにも大切な時間を、見つけてしまうんだ。
また傷つくかもしれないのに。
永遠は、瞬間の中にしかない。