時代 | 作家 坂井あおのブログ

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小説・シナリオ(ドラマ、映画、CM)・写真詩集作家、坂井あおの日々浮かんでは記憶の海に消えゆく思いを気ままに綴るブログです。

人が借りていた本を、別の人に帰してほしいということで、

漫画を数冊預かりました。


で、読みました。とりあえずね。


ちはやふる。


名前は知っていたけど、読んだことはなくて。

面白かったです。

百人一首の話なんて。


百人一首は、義務教育の時に学校であった記憶が・・・。

でも、全部覚えたりはしていません。

でも、絶対これだけは取ろうっていう句は覚えますよね、よく。


私の場合は

「かささぎの 渡せる橋に おく霜の
 白きを見れば 夜ぞ更けにける」
ってやつでした。


でも、一番好きと思ったのは、

「瀬を早み 岩にせかるる 滝川の
 われても末に 逢はむとぞ思ふ」
です。


なんか、この句はすごく好き。

水がすごく好きで、特に透き通っていて、

浅めの渓流みたいな流れが好きなので、

しかも、ちょっと切ない感じが好きでした。



本当の意味は違うみたいですけど、
君が代の、「さざれ 石の 岩音鳴りて」と

勝手に思い込んでいて、似ていると思っていました。

この「さざれ」がせせらぎ、みたいな景色だと思っていたんです。


でも、今、調べたら、違ってました。

岩が細くなっていく、みたいな時間のことを

言ってるんですね。


君が代とか書いちゃうと、なんか関係ない人たちに、

なんやかんや言われちゃいそうですが・・・・。


そういうんじゃないです。

というか、私は戦争も知らないし、

なんで国歌がそんなに争いの種になるのか

と思ってしまう。


戦争の時、それが象徴みたいなものだったからなのかな、

と思いますが、でも、今を生きる私たちには

その感覚はなくて、

スポーツの国際試合の時に聞いて、

がんばるぞ、日本チーム、という方が

ぜんぜんしっくりくるのです。


日の丸も同じく。

正直、あの旗は、日の丸弁当のイメージがつよく、

白いご飯に梅干しって感じです。



時代の違いですか?


さっき、戦争の映画を見たんですけど、

「ダークブルー」っていうやつ。

戦争って、ぜったいしたくないですけど、

その時代を生きている人間からすれば、

「状況」ですよね。


生まれた場所で、基本的には生きていくしかないように、

生まれた時代も「状況」で、

どう生きるかってこともあるけれど、

個人ができる範囲はそれほどでもないのかもしれない。

なんていうと批判も受けそうですが、

でも、今、この国には最悪レベルの原発事故があって、

だけど、私はこの国で生きてます。

もちろん、いろんなことを考え、行動もするけど、

でも、自分の生きている場はかわらないというか・・・。


なんか、こんな重たい話をするつもりはなかったですけど、

まあ、何が言いたいかというと、

今の「状況」の中では、

私にとって、国家は国の応援歌って感じです。

スポーツでね。




でも、よくかんがえると、

私のたいして長くもない人生の中だけでも、

本当にいろいろありますね。


阪神や新潟、北海道、東北などの大きな震災。

こんなにショッキングなことを何度も見るなんて。
何年たっても、受け入れられないし、

人間は自然には勝てないのだと思い知らされます。


911やオウムサリン事件。

これは人間が起こした悲劇ですから、

本当に、同じ人間が起こしたそのバックグランドとか、

個人の気持ちとか、影響を受けて人々のこととか、

これもまだまだ理解できない分野です。

生まれた瞬間はみんな同じ、泣くことしかできない

赤ん坊だったのにね。

スカイツリーは別に私の中では、

自分の誕生日にオープンしたな、

っていうくらいしか感想はなくて、
ディズニーランドオープンの方がすごかったな。

まあ、混雑しすぎて、ずっと行かなかったですけど。
最近、行ってないなあ・・・。

あ、地元が電車一本で行けたので、子供の頃は1年に1度は

いくものっていう感じの存在でした。


時代が一番、変化したのは、やっぱり・・・
携帯電話とパソコンの普及で、
ネット社会ですかね。

これは現在進行形過ぎる。


すごく嫌にもなるし、便利とも思うけど、

アラブの春とかあると、かなり大きなことだと感じます。


こうして、日記を人に見せるなんてこともなかったですしね。


そういえば、本で読んだのですが、

日記を公開したがるのは、世界でも日本人は特に多いそうですよ。


日本人はサブカルチャーも盛んで、

発信したい人が多いらしいです。

私もだけど、本当に

プロも、一般の人でも、みんなが

なんて面白いブログやつぶやきやサイトや

作品を作って売ったり、個展したりしていますよね。

これは日本の好きな部分です。


でも、ネットのせいで不便になったこともいっぱい。

縛られるし、見張られるし、

不自由さも感じますね。


できるのに、しないという圧迫感も感じます。


それと、ネットの情報の信頼性はなんでしょうかね。

けっこう不確かに発信できるのに、

みんな信じる傾向。自分もですけど、

なんか危険な予感がしますよね。


時代。


個人の人生の長さ。


人間という集団の突拍子のなさ。


自分たちの中の危険性を理解しながら、

うまく付き合っていきたいですね。



なんか、今日久しぶりに時間ができたので、

書きすぎました。


こんなものを、どこかの、だれかが、

このインターネットの先で、読んでくれる、

その読んでくれた方には、感謝です。


少しは面白かったらいいのだけれど。


では、よい日曜日を!