神戸 | 作家 坂井あおのブログ

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    絶えず移動していく僕ら
      止まれない私たち

小説・シナリオ(ドラマ、映画、CM)・写真詩集作家、坂井あおの日々浮かんでは記憶の海に消えゆく思いを気ままに綴るブログです。

今回は一人で来るので不安がいっぱいだった神戸。

でも、たくさんの楽しい時間があり、あっという間だった。


朝は海の方を散歩して、昼に木皿泉さん脚本の舞台を見てきました。

本当は三軒茶屋で見ようかな、と思っていたけど、神戸まで見に来てよかった。

朝、このまちをさ迷って、新旧このまちの色々について感じて、考えてから見たことが、とてもよかったんだ。


いとおしいキャラの笑い満載ながらも、深く哀しい人間の生と死と、そのどちらでもない行方不明者たち、すべてがこのまちに存在している…まさに今朝、感じたことが描かれていた。

舞台が終わり、外は雷と雨。
木皿夫妻は、世界がどんなであろうとも、変わらすに自分たちの世界をみにまとい、そこにいた。

お二人に会えて嬉しかったけど、やはりどこか特別な世界に行ってきた気分になった。


三宮に戻ると雨が上がり、本当に違う世界から帰ってきた気分になった。
少し町に馴染み、現実にかえる。


夜はいつも良くして下さるお店でご飯をたべ、いつも良くして下さるホテルの方にお世話になり宿泊。

心のなかに暖かさを感じて、心からこのまちに寛ぐ。
ありがたいなぁ。


明日は大阪に移動します。
大阪も私にとって、大切なまち。


今日は、芸術の秋。
明日は、スポーツの秋。

明日は屋外なので、どうか、雨、ふらないでね。
とかに雷は。


不安だった一人旅。
たくさんの暖かさに触れ、帰りたくない気持ちになってきた。

思い出した。
私は見知らぬ町に滞在するのが好きだったんだ。
昔はよく、知らない町に一人で滞在したなぁ。

でも、たぶん、今は、帰る家を見つけたのだろう。
私の帰る場所を。


それと、もうひとつ思い出した。
私は遠くの町から手紙を出すのが好きだったんだ。


私の帰る場所に、手紙をだそう。
待っている人に。

そして、手紙より先に、帰るんだ。


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