『マンモスYUKA』を見てきたよ | 呉下の凡愚の住処

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特別展マンモスYUKA

http://yuka2013.com/

呉下の凡愚の住処-マンモスYUKA

パシフィコ横浜に『マンモスYUKA』を見に行ってきました。
19時半までやってる水曜日を狙って行きました。
そもそも会場に着いたのが16時半でしたしね。わはは。

展示はぜんぶで7章!
第1章:ゾウの鼻はナゼ長い?
第2章:「マンモス」って大きいの?
第3章:ケマンモスの特徴は?
第4章:ケマンモスはヒトとどう関わったか
第5章:YUKAはなぜ今見つかったのか
第6章:ケマンモスはどんな動物とくらしていたの?
第7章:これからもケマンモスに会えるの?
です。公式サイトに結構詳しく載ってます。

場所と時間以外は何の下調べもしていなかったので
「マンモスがぽつんと展示されてるのを見に2200円払うのか……
 割高だな……でも本物が来てるから……仕方ない……」

とか思ってましたが(失礼すぎ)とんだ間違いでした。

おそらく、下は小学校高学年ぐらいの年齢を想定して
解説が書かれているんでしょうね。
どの解説もとてもていねいで分かりやすかったです。
文字も小さすぎず、ド近眼の我でも安心して読めた。

※写真の撮影・ブログ掲載OKとのことだったので堂々と載せています

■第1章 感想
まずゾウという動物についての説明がありました!
冗談抜きで20年ぐらい動物園に行っていない私でも安心です。

▼ゾウの鼻の進化
呉下の凡愚の住処-ゾウの鼻の進化

ゾウって、祖先の代(5000万年前)は鼻の長い生物じゃなかったらしいですよ。
それが進化の過程で歯が発達したり鼻が伸びたりして
現在のゾウの姿になったらしい。
それがだいたい10万年前だと書いてあります。えらい昔から存在してるな……

▼530万年前のゾウたち
呉下の凡愚の住処-530万年前のゾウたち

「ステゴテトラベロドン」とかもう恐竜じゃないですか!? <名前のインパクトが

▼1万年前のゾウたち
呉下の凡愚の住処-1万年前のゾウたち

お恥ずかしいことに、この展示を見に行くまでまったく知らなかったのですが
現在ゾウ目(長鼻目・ゾウ科)って
アジアゾウとアフリカゾウの2種類しか生存してないらしいです。
確かに考えてみれば「動物園にナウマンゾウを見に行こう!」とか
聞いたことなかったですけど……かつては150種類以上いたらしいです。
2種類しか残らなかったなんて、自然は厳しいですね。

■第2章 感想
ゾウたちの全身骨格標本が惜しげもなく展示されてます。
標本ですよ! 加工されてるとは言え本物ですよ!?
あばばばば……そんな……ガラスもなく生の空気に晒してくれるなんて……
ゾウマニア(?)の人が本気でうらやましい……

▼アジアゾウ
呉下の凡愚の住処-アジアゾウ

現存するゾウですね。でかい。

▼ケマンモス
呉下の凡愚の住処-ケマンモス

今回展示されてるYUKAちゃんと同じ種類のゾウです。
この牙とか背骨の曲がり具合に太古を感じます。
これまで図鑑でしか見たことなかった!!

呉下の凡愚の住処-ケマンモスの体の骨
▲▼ケマンモスの体の骨
呉下の凡愚の住処-ケマンモスの体の骨

実はケマンモスの骨自体は
「一生に一度しかお目にかかれないようなレア物」
というほどレアなブツではなかったらしい……
これも複製品じゃなくて標本ですからね。
この写真通りな完全体で発掘されたわけではなく、
何頭分かの化石を組み合わせてこの形に復元したようですが。

▼「謎に包まれていたマンモスの正体」
呉下の凡愚の住処-謎に包まれていたマンモスの正体

マンモスの化石自体は大昔から知られていたそうですが、
正確な姿が分かったのはつい最近のことらしい。
右側の、鼻が書かれてない想像図がなんとも……イノシシみたい……

■第3章 感想
頭骨の標本が惜しげもなく生の空気に晒されているのみならず
触ることもできました。もう太っ腹すぎて謎です。

古代中国の文物に触れられる博物館なんて見たことないですYO!
いやそもそも(いろいろな意味で)比べられるものではないと分かっていますが!
私は虎座鳳凰架鼓とガラスを隔てずに対面したことすらないんですよ!

▼ケマンモスの頭骨
呉下の凡愚の住処-ケマンモスの頭骨

これには触れない。左隣はナウマンゾウの頭骨です。

▼ケマンモスの牙
呉下の凡愚の住処-ケマンモスの牙

これ何万年も前の生物の牙なんですよ……
この保存状態のよさ、ありえなくないですか?
青銅器とか涙目じゃないですか!?
↑比較できるものじゃないって! 分かってますよ! 分かった上での興奮ですよ!

▼ケマンモスの牙にさわってみよう!
呉下の凡愚の住処-ケマンモスの牙にさわってみよう!

なんという寛大な御心の持ち主か……

▼ケマンモス 足
呉下の凡愚の住処-ケマンモス 足

▼ケマンモス 皮膚
呉下の凡愚の住処-ケマンモス 皮膚

これ標本ですからね。元は生きていたわけですからね。
古すぎるのに保存状態がよすぎてもう意味が分からないです。

▼ケマンモス 胎児
呉下の凡愚の住処-ケマンモス 胎児

胎児ということまで分かるなんて……そして展示されてしまうなんて……
ちょっとじっくり考えてしまった……

■第4章 感想
マンモスと人との関わりがクローズアップされてます。
展示物にも「石器」なんかが出てきて馴染み深い感じ。

▼壁画に描かれたマンモス
呉下の凡愚の住処-壁画に描かれたマンモス

う、うめえ……特徴を完全に捉えている……

▼ヴィーナス像(複製)
呉下の凡愚の住処-ヴィーナス像(複製)

マンモスの牙で作った『ヴィーナス像』だそうです。
女体です。日本の土偶みたいなものですかね。
まじない的な文物(これ)が出てきたことで目の色変わりました。(笑)

▼マンモスハウス再現
呉下の凡愚の住処-マンモスハウス

後期旧石器時代、人はこういう家に住んでたらしい。
「後期旧石器時代」ってだいたい3万~1万年前らしいです。
もうダメだ……専門外すぎて分からん……
いや別にどの時代も専門じゃないですけど……

■第5章 感想
YUKAちゃんが展示されてるのがここです。
ちなみに「YUKA」という名は発掘地の「ユカギル」という
地名にちなんで名付けられた
ようです。

ガラス越しとは言えとても近くで見られました。
皮膚もすごく綺麗で、(中身は抜け落ちてる部分もあったらしいけど)
見た目には完全な状態で発掘されたように見えました。
まだ子ども(10歳)のメスということで、小さかったです。

脳味噌も完全な形で残っていたらしく、
研究のために脳を取り出している映像が流れてました。
「もし現代の自分たち人間が滅びて何万年も経ったら、
 自分たちも新しい文明を築いた生き物に解剖されて展示されて
 何食ってて何考えてたのかまで赤裸々にされるのか……」
などと考えさせられてしまった……

▼YUKAの頭骨(右)と下顎の骨(左)
呉下の凡愚の住処-YUKAの頭骨(右)と下顎の骨(左)

頭骨に入ってる切れ込みは脳を取り出したときのものだそうです。

▼YUKAの頭骨(半分)
呉下の凡愚の住処-YUKAの頭骨(半分)

空洞部分は脳の入っていたところだそうです。
これは考えさせられた。
「自分も何万年か後に解剖されて“ここが脳の入っていたところ”
 とかって展示されるのか……」
って考えさせられた。

■第6章 感想
マンモスと同時代に生息してた動物たちの展示です。
ここにはサイの一種「ケサイ(ケ=毛)」の冷凍標本が展示されてました。
冷凍されてるとあんなに完全な姿で発掘されるんだ……と、
感動と言うか感服と言うか……感慨深かったです。
そしてまた「自分も何万年か後に(略)」って考えさせられた。

▼マンモスの食べてた草の標本(たぶん)
呉下の凡愚の住処-マンモスの食べてた草

60000~20000年前のウマの標本を撮ったのですが、
頭部が思いっきり出ており
苦手な人が見たらグロ画像と感じることもあると思うので
掲載を差し控えました……

▼ジャコウウシ 剥製
呉下の凡愚の住処-ジャコウウシ

剥製って本当によくできてますね。
(「できてる」んじゃなくて本物なんですが……)


***


私は古代中国の文物が好きで好きすぎてたまらなくて
中国系の展示が開催されたときには何回も見に行きますし、
大陸にも台湾にも香港にも博物館目当てで行きました。
特に好きなのは戦国時代(前403~前221年)の文物です。
この時代の文物ですら、発掘されたときにはサビきってて
元の姿が何だったか分からないこともあると思います。

でも今回のマンモスは、そんないつも見ている文物たちとは桁が違いました。
古すぎてわけが分からない。
「想像を絶する古さ」ってこのことなんだな、と感じました。

それから、写真撮影OKの展示というのは画期的ですよね。
行く前は「2200円は高いなあ……」と感じていましたが、
写真が撮れて2200円なら、(私のような者にとっては)
決して高くはないと思います。
まあ写真撮れるから2000円越え、ってわけじゃないのは確実ですが……
場所代? かな? 場所代かな?


平日の夕方でしたが、お客さんの半分はファミリーでした。

呉下の凡愚の住処-行列

そして意外と混んでた。
(↑チケット売り場の列なんですがモザイク濃すぎて意味不明ですね)

予備知識ゼロの私でも存分に楽しめるいい展示でした。
機会があったらまたぜひマンモスを見たいです!!