先日『楚辞』の中の『哀郢』という詩を読んだのですが
あまりにも悲惨な詩で、読んでて泣くほど悲しくなって、
あのような詩が書ける屈原を心底見直しました。(偉そう)
日本には『哀郢』を紹介しているサイトが少ないようなので、今度載せてみます。
「楚の都を追放されて江南をさまよっている、帰りたくても帰れない」
って内容の詩です。悲しすぎます。
郢を追い出されるとか耐えられないですよね。
身を引き裂かれるように辛いことです。
私が楚を自分の故郷と勘違いしているからということもあると思いますが……
詩の語り手は江南を巡りながら楚国の風習を目にしたりするのですが、
もう戻れない故郷の風習を目にするなんて辛すぎますよね……
しかも戦国時代の楚って(春秋時代に比べて)かなり弱いんですよ。
攻め込まれまくってたであろう国を思う屈原の気持ちは
どれだけ辛かったことでしょうか。
自分LOVE臭半端ない(……)『離騒』は屈原の若いころの作品で、
対して『哀郢』は晩年の作のようです。
『離騒』も崑崙山方面の描写は半端なく魅力的なのですが、
いかんせん自己主張が激しすぎて……
見てると楽しいんですけどね。(誤った読み方)
『楚辞』、ほんとにいいです。漢文大系買ってよかった!
詩は好みがあるので、自分に合わなかったら悲しいなあと思っていたのですが……
ばっちり合いました。想像以上!
神話や妖怪系の内容が多く、それ系が好きな自分にはたまりません。
しかも作者が楚人とか……
楚人の楚人による楚人のための詩とか、俺得で幸せすぎて怖いです。(……)
楚国が大好きです!
次に武漢に行ったときは、ちゃんと東湖の屈原記念館に行きたいと思いました(笑)