楚の冠について | 呉下の凡愚の住処

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春秋戦国の楚国、三国志の孫呉にすべてを捧げて生きています。
現在はあまり更新していませんが、
何も持っていなかった過去の自分が想定読者でした。
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楚といえば奇抜なファッションでおなじみ(誰に?)です。


ファッションだけでなく、楚人は何かにつけて
ダメだとか田舎者だとか野蛮だとか言われてます(歴史書の登場人物たちに)。
まあ確かに中原よりはちょっと南のほうにある国ですので、
文化の中心地的な中原の人から見れば田舎者なんでしょうかねえ。


有名な(と思う)言葉が
「楚人沐猴而冠耳(楚人は沐猴にして冠するのみ)」。
「楚人は猿が冠をかぶっているようなものだ」ってことです。ひどいです(笑)


この言葉を言われたのは項羽。
確かに彼は一般の楚人よりもだいぶ野性的だったかもしれません……が、
それを差し引いてもちょっとひどいと思います(笑)
まあそんな言葉があるくらいなんですよーという参考程度に……



で、本題は春秋時代の楚のお偉いさんがかぶっていた冠についてです。
※考察ではないです。
※全面的に『中国古代の服飾研究』(京都書院)を参照してます。



楚の冠のようすについて、もろもろの書物には


「昔者,楚莊王鮮冠組纓,縫衣博袍,以治其國,其國治.」(『墨子』)
(むかし、楚の荘王は鮮やかな冠をひもで縛ってかぶり、
 ゆったりとした衣服を着て政治をおこなったが、国はよく治まった)


「楚文王好服獬冠,楚國效之」(『淮南子』)
(楚の文王は獬冠をかぶることを好んだので、楚国のものはこれをまねた)


「冠切雲之崔嵬」(『楚辞』)
(高くそびえた切雲の冠をかぶる)


とあるそうです。
さすがに原文は自分で探してきました(汗)


楚の墓の彩絵漆器に古代人の生活を表わした絵がありました。
描かれているものが漆器なので細かい表現ができなかったようです……

これ以外に楚の特異な冠があらわされたものはありませんでした。
楚の服だけならけっこう載ってるんですけどね。

これまた中原の服と違っておもしろいです。



その漆器に載ってるお偉いさん(とされている人たち)の絵を下敷きに
絵を描いてみるとこういうことになります。要は写し絵です。


1.高くて頂部が平らで下部が細い形式の冠


呉下の凡愚の住処-楚冠1

(目を塗り直すのを忘れた……)


2.前に2つの角をつけ後ろに鵲(カササギ)の尾を垂らした形式の冠


呉下の凡愚の住処-楚冠3


3.上は1羽の鳥の形に基づき、その後方は垂れている形式の冠


呉下の凡愚の住処-楚冠2


いやそのまま元画像を載せろよって感じですよね。
でもそんなことしたらただの楚の冠まとめじゃないですか。

それに本に載っているものをそのまま載せることにはだいぶ抵抗が……
線はすごいガタガタですが基本は間違ってないですよ!


どうしても許せないという方にはスキャン画像をお送りしますので
お手数ですがコメント欄でご連絡ください……



扇のようなものを持っているのがえらい人らしいです(本文曰く)。

このうち2番の、角があって鵲の尾が垂れてる冠ですが
同時代・他地域の出土品にもこの冠をかぶっている人物の姿が認められるため
楚の地域だけの冠ではないだろう、ということです。


1番もちょっと単純ですね(漢代の冠はこんな形らしい)。


というわけで勝手に3番の具体図を妄想してみました。



あ、以上で比較的まじめな内容は終了です。
うっかり以下を読んでしまって苦情を言われても対処できません。

許せないひとはほんと許せない内容だと思います……


何があっても自己責任ということでお進みください。




鳥っていうとこういう感じなのかしらと思って


呉下の凡愚の住処-image

野鳥風。(ここは失笑するところです)



描いてる途中で「楚だからこんなただの野鳥じゃダメだよね」と思い


呉下の凡愚の住処-image2

伝説の鳥風。(ここも失笑するところです)


でも描いてる途中で
「朱雀の冠だったとしても楚の朱雀はもっとゴテゴテしてるよね」と思いました。



というか
上は鳥で、後方が垂れてるっていうのはその鳥の尾だったらカッコいいよね
と思ってはいたんですがもう途中で力尽きました(いろんな意味で)


ネタですよ! 全力でネタですからね!!
こんな絵まで描いてしまって大丈夫なんだろうか(いろんな意味で)


しかし「1羽の鳥の形」って本文にはあるんですけど
実際に鳥が頭に乗ってたら愉快ですよね……それがカッコよいデザインでも……
鳥の意匠を施した冠、とかならいっぱいありそうな気がするんですけど。


まあ楚王ともなれば、

我々の想像もつかないド派手な冠をかぶっていたことでしょう(結論)



絵が置いてあるブログっていいな~
と思ってたんですが自分にはあまり向かないようです(いろんな意味で)

しかし楽しかった(笑) ←あほ


すごい長さになってしまった。

だいぶ言葉が足りない部分があるので後日追記をする予定です。