魯の成公・襄公時代雑感 | 呉下の凡愚の住処

呉下の凡愚の住処

春秋戦国の楚国、三国志の孫呉にすべてを捧げて生きています。
現在はあまり更新していませんが、
何も持っていなかった過去の自分が想定読者でした。
詳細は「プロフィール情報を詳しくみる」をご覧ください。

左伝読み読み中です。
うまくすれば今週中に読み終わるかもしれん!
ここまできたら他の本に浮気なんてできませんて。
本当におもしろい。もう今、春秋のことで頭がいっぱい(笑)


岩波版春秋左氏伝、中巻(成公・B.C.590~襄公・B.C.542)の雑感。



やっぱり晋には惹かれますね~。
まさか欒氏までもが! びっくりですよ。
この国の展開はほんとにすごい。物語を見てるようですね。
戦国時代に入るころ、韓魏趙と知氏以外はどこへ行ったんだろうと

疑問だったんですが、晋であんなことが起こっていたんですね!!


これは何も晋に限ったことではないですけど、
賢人の子は賢人かっていうと、そんなことはないんですよね。

古今東西、太古の昔から今に至るまで変わらぬことだとはおもいますが。
むしろ賢者を何代も出せることなど稀で、
実際は禍を招かないように生きていくだけで精いっぱい。
とにかく欒氏にはほんとにびっくりしました。
欒書さんはあんなにすごい人だったのに!


平公の時代が好きです。
だいぶ傾いてしまった国に頭を悩ませながらも支える皆さんがたまらない。
平公が全力でボケをかまし、臣下が全力でツッコミを入れる構図がたまらない。
平公の手にかかれば誰もがツッコミですね!(失礼)



呉の季札。
この人はやばいですねー。中巻で最もヒットした人です(私の中で)。
聡明すぎますよね。ほとんどの逸話が後付け設定だろ! とツッコみたい(笑)
まあ後付け設定だとしても、季札に徳が備わっていたのは事実でしょうね……
(全部実話だったら聖人どころか超人だよ! 『詩経』の感想の話とか怖い!笑)
賢人って場所を問わず生まれるんだな、ってすごく感銘を受けましたよ。


だって呉とか、それまで会盟にもろくに参加しなかったような国ですよ?
約束してたけどドタキャンするような国ですよ!(笑)
て言うか中原からは遠すぎるし、言葉だって通じないだろし。
ドタキャンとかそういう次元じゃないですよ。
そもそもそんなに遠くで開かれる会なんぞ参加できないよ(笑)
そんな国からあんな超人が! 出るだなんて信じたくない!(……)
でも出ちゃうんですよね~。それが季札なんですよね~。



楚の屈建(子木)。この人はとても楚人らしいですね。
基本がワガママですよね。俺様タイプというか(笑)
襄公二十七年の宋での盟で、鎧着込んじゃうところとかー。
趙武や叔向の徳を目の当たりにしても屈しないって、もはや尊敬に値する(笑)
でもね、楚の人ってそういう人が多いとおもうんですよね。
仁徳を見せつけられると逆にイライラするのが楚人。(ひどい)


これがもし荘王とか成王とかだったら、
大人しく鎧も脱ぐし、血を啜る順番も譲るとおもう。
でも彼らみたいに分をわきまえてる楚人のほうが珍しいんですよ。(ひどい)
屈建。うん。よかったですねー。等身大の楚人ってかんじで。
ワガママだけど単純だから、分かりやすく諫言されると聞き入れますしね(笑)


彼が仕えた康王もワガママでしたしね!
この時代の楚がいちばん楚らしくおもえた。
近隣諸国荒らすけど覇者にはなれなくて、でも威張ってるっていう(笑)



この(魯の)成公・襄公の時代は、苦労人が輝いた時代という印象。

(それだけ荒れた時代ということなのでしょうね……)
子産とか晏嬰とか叔孫豹とか。
子産の慎ましやかな行いを全力で見習っていきたい。
鄭って本当にお金ないんだなって、おもいました……
そして鄭にお金がない原因の半分は楚が攻め込むから(笑)




もはや本文全然関係ないんですけど、
中巻までに子明ってあざなの人が二人出てきましてね。


・鄭の游ハン(ハンは目+反)(子大叔の兄)
・斉の公孫明(叔孫豹の斉での知人)


この人たち、二人とも他人の妻を勝手に奪ってるんですね。
もうなんなんだろうこの人たち。
字が子明の人は他人の妻を奪うというジンクスでもあるのだろうか?
……っておもいますよね(……)
游ハンなんて直後に殺されてますしね!
もう一人、宋の楽溷(子罕の曾孫)も字が子明だけど、この人は大丈夫でした。


まあ、孔子の弟子にも子明(石作蜀)がいましたしね~。
この石作蜀って人、史記の孔子世家に名前があるだけで
この人自身がどんな人かはまったく分からないのですが……
でも孔子の弟子って有名な人以外はそんなもんですよね。
「○○の師は孔子の門人」「○○の祖先は孔子の門人」
って結構多い気がする。でも別に具体名とか出てこないですし。


話が逸れてしまった。
いやあ、字が子明の人を見かけたら、やっぱり気になってしまうですよ。
しかしそいつの行動ときたら他人の妻を奪って、殺されてるんですよ。
しかも後から同じ字の別人がまた他人の妻を奪っている(笑)
これはなんか悲しいですよね。なんか切なくなりますよね。


春秋左氏伝は本来こんな使い方(?)をする書物じゃないですからね!
くれぐれも真似しないでくださいね!



***



いま読んでるのは。楚の平王が即位したあたりです。

平王! あなたが出てくるのを待っていましたよ!

早く伍員を出奔させるんだ!

ああー。伍子胥の廟にお参りがしたい。

伍子胥のお守りがほしい(←たぶん身につけると讒言に遭う)

というわけで続きを読んできます!