ANCORAーアンコーラー -17ページ目

ドンジョヴァンニ(13)

僕の髪が肩まで伸びて君と同じになった~ら~♪
約束通り~町の教会で~結婚しようよ~フフフ~ン♪

なんて言われたら「この人結婚してくれるのかしら」と思うかもしれませんが、騙されてはイケマセンよ!

この仮定法には「肩まで髪が延びなかったら」→「結婚しない」も含まれているのです。

そんなわけで結婚をエサにツェルリーナを誘惑するジョヴァンニ。


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きっとエルヴィーラもアンナもそのトークにやられたんですよ!

当時の結婚というのは今と違い(違うのか?)神聖な契約で、一度契約すると逃れられない定めでした。婚前交渉なんてしようものなら完全に娼婦の道まっしぐらです。その辺りの事情と初夜権みたいなものも関連があるわけですが。

外国はフリーな恋愛イメージがある人も多いと思いますが、実は日本と同じくらいか、それ以上封建的なしきたりがたくさんあるのです。

そんなわけで、当時のする気もないのに「結婚しようよ」なんていう男にひっかかった女性は人生の全てを(実際的に)失うはめにすらなったのです。

---3日の休載の挙げ句物語は前に進まぬまま次回へ続く<(_ _)>---




ドンジョヴァンニ(12)

自分の彼女が他の男から「かわいいね」なんて言われたら嬉しいものですが、あからさまに誘惑されて、彼女もまんざらでもない感じだったら、怒りますか?

まあ、誘惑してるやつをぶん殴ってもバチは当たらないでしょう!が、相手が取引先の社長とかなら?---もはや、彼女の方を怒るしかありませんよね。

ジョヴァンニはとりあえず自分の城で結婚披露宴をしてくれ!と、村人たちを招待します。
さあ、僕たちも行こう!といきようようのマゼットにジョヴァンニは「彼女は僕が送っていってあげるから君は先に行っていなさい」と、まるでどっかの昼ドラの部長のような展開。それでまあ憧れの貴族様に言い寄られたツェルリーナも悪い気もしないので、「私は大丈夫だから先に行ってらっしゃいよ」なんて感じになるもんだから、面白くないマゼットは、誰にぶつけていいやらわからない怒りを吐き捨ててレポレロに連れていかれます。

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結婚前の女性の心理は複雑ですか?これ(この男)でいいのかしらなんて思うもんですか?

一人のマゼットとして、みなさんの意見を募集しております。

ドンジョヴァンニ(11)

モーツァルトの時代には、あたりまえのことながら作曲者は歌い手に会うことができました。ので、あてがきで書かれた歌なんかもたくさんあり、歌手がものすごくうまいと、後生に残る難曲になったりして、後々の歌手に恨まれたり、目標にされたりして。

そこへいくと、この花嫁のツェルリーナさんはアリアも含めてモーツァルト作品屈指のかわいさです。おそらく初演もかわいい貴族の娘さんとかがやったんじゃないかと想像しちゃいます。それでそのこに可憐さとエロスをモーツァルトが託したんではなかろうかと……情念のエルヴィーラと復讐のアンナにはない無邪気さに惹かれますね。在りし日の聖子ちゃん、今ならガッキーとか堀北真希かな。

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世の中かわいきゃ許されるなんていう不届きな輩がいますがまさにかわいきゃ許します。

まあ、初演の歌手が本当に可愛かったかどうかはさておき、ツェルリーナは花嫁という人生最高のイベントを向かえて、まさに花盛り。

そんな彼女の姿を見てジョヴァンニがほうっておくはずがありません。

さて、どうやって彼女をものにしようか?ジョヴァンニの陰謀がツェルリーナに襲いかかる!危うしツェルリーナ!