社会人初期の頃、狂ったように読みふけった森見登美彦。
まだ大学生の頃の名残があって、
大学生が出てきがちな氏の作品にシンパシー感じていたんだろうっていうのと、
あの独特な言い回しに惹かれていたという部分が大きい。
時とともに寡作気味になってしまったことと、
題材がファンタジーやミステリー寄りになったことや、
子供たちが生まれたことで
なかなか視覚的イメージを働かせるゆとりが無くなってしまった影響で、
あんなに好きだった氏の本を初めて未了のまま放置してしまったのが
ちょうど10年前。
あのときほっぽってしまった『聖なる怠け者の冒険』は後年読み返したのだけど、
もう1冊未了で終わってしまった本があって、それが表題の通り『熱帯』。
とにかく長いんだ!!!
『千一夜物語』なんかがモチーフになっているようで、
登場人物が次々とひとつのテーマについて語るっていう作りが
前半には多くあって、その辺はミステリーっぽく面白く読んでいたんだけど、
後半が、
これ作者、文学しようとしてる・・・?
って思う程度にはストーリーが平坦・・・だった記憶。
ストーリーそのものに起伏が見られず、
他の要素にメッセージ性が含まれているのであれば
今の私には、それを読み取る精神的ゆとりが無いわ・・・と
次第に手に取らなくなってしまった記憶。
なんせ当時夫氏が単身赴任中だったしね、
今思うと人生でも屈指の精神的不安定時期。
あれから5年ほどたった夏、とても予定の無い夏休みを過ごしているのですよ。
親戚訪問の予定が複数あったので旅行の余地もないわねと思っていたら、
そのうち一つが台風で流れてね。
あと子供の夏期講習の日数が地味に多い!
図らずも家で過ごす時間が増えた。
何かとやることはあるんだけど、
片付けとか片付けとか夏休みの宿題の丸付けとか手直しとか監修とか。
でも何かひとつ自分を取り戻す時間も欲しいじゃない?
ここ最近はゼルダにはまって時間さえあればゼルダに興じていたのだけど、
あれって変な話、1日30分くらいあればそれなりに出来るじゃない。
世の中にはゼルダ休暇って言葉もあるくらいだし?
この夏休み嫌ってほどゼルダってもいいじゃない?と
息子と共に夏休み前半ゼルダってたのだけど、
なんか、こう、自分に残らないというか・・・刹那的というか
そんな平日にも出来るようなことで時間を費やすより、
時間的余裕のある今だからできることない?って
そんなことを思っていた矢先にtwitter(意地でもこの呼称貫く)で見つけた、
「18きっぷ×積ん読のコラボ」というパワーワード!!!
何それ最高の時間の使い方!!!
分かってる、18きっぷはさすがにできない、夏期講習始まっちゃうし
それ放置して旅立つほどのアウトローさは持ち合わせていない。
でも、「積ん読」だけならできる!!!
仕事で小説の問題を作る経験を重ねる中で、
ここ数年自分の小説の読み方がちょっとだけレベルアップした気がしていて、
それが気のせいでは無いことを実証するチャンスでは!?
と思ったときに、
まずは敬愛してきた森見登美彦の小説(放置してた奴)を読みとげてみせよう!!
そんなことを思いついたのです。
ちなみに思い立ったのが午後なので、読み始めは夜の11時とかそんなんw
でも、ちょうどたぶん前回ここまでは面白く読んだなっていう前半が終わる所まで
読み進めたところ。
実際、この後の展開を楽しめるかどうかが
自分の読みが進化したかどうかの指標になるはず!
明日以降も色々と味わいながら読み進められたら、今度は同じく
10年前に放置した村上春樹(『多崎つくる』)にも挑戦するんだ!


















