聴こえてくる虫の音が情緒的になってきました。

7年前はそれが嬉しくて、だけどどこか寂しくて複雑な気分だったよ。

あの時は私だけがあの場所から離れたような気がしていたから。

あの場所は今も変わらぬままでしょうか?

空港から乗るタクシーの独特の香り
窓から顔を出した時にかかる泣きたくなるような感触のする風
硬い床
引っ越しの日
23階からの眺め
早朝の濃い空気
バス停
バス2階の揺れ
クレメンティの店、バス停
バスの中での会話
日本人の多いデパート
速いエレベーター
セキュリティのおじさん
生徒会室で聞いた曲
ホーカーのゾーン
放課後の音楽室
ランタンフェスティバル
なんかスケートとかゲーセンとかあったとこ
チャンギの校舎
道場
体育館
文化祭前・文化祭 SCF
下校途中に見た高校
クレメンティスタジアム 気功
なんか学校の近くのでかい店
卒業式
入学式
オーチャード
クリスマスの青い電飾
塾のバス
コンドミニアムのプール
サイエンスセンター
理科室
クレメンティまで行った日
最後の日々


こーやって書き出さないと思い出せないようなことだって、
書き出していくとつい最近のことのように思い出せる。
一緒に過ごした人達がどう変わっていったってあの日々があったことは変わらないし、
すごく大切なんだって事も変わらない。
忘れちゃいけないと思う。

あの頃は私だけが離れているんだと思っていたけれど、
1年足らずでみんなこっちに来たし、それぞれバラバラに人生送る時間のほうが長いんだよね。
なのにまだ私が皆をうらやましいと思っているのは、最後の季節っていえる日まで皆一緒に過ごせてたからだと思うよ。
一番重要だった時期に私だけ仲間はずれだった。
寂しかったなぁ、
離れてるんだって実感せざるを得なかった秋と冬。

・・・いつか行けるかなぁ?

あの頃の自分に話したらどうだろう。
1年後何人かに再会すること
一番会いたい人とも簡単に再会できたこと
何人かと同じ学校なこと
今のクラスメイトと高校で同じクラスになる人がいること
卒業アルバムまで見ちゃうこと
そしてそのうち誰とでも簡単に連絡がとれちゃうこと

今のあなたは喜ぶかも知れないけど、
一度別れた人と出会うのは、思ったよりロマンチックじゃなかったよ。

6000キロ離れた場所で出合った間柄っていうとロマンチックだけどね。
所詮同じ人間同士なのね。


あれから長い時間がたったんだなぁ。
改めて感じた21歳の秋。