姉です。
最近仕事が忙しいこともあり、在宅勤務でなく出社すると残業ありきで、ブログに向かう事が少なくなっている。
が、我が家全員元気。
線状降水帯という、私が小さい頃は聞かなかったような言葉が当たり前のようにニュースから流れてくるし、そのせいで豪雨被害が年々酷くなり、ここは日本なのかと目を疑う光景が各地で見られるこの時期。これ以上、尊い命が奪われることのないよう祈るばかり。
さて、出社時のドラマ鑑賞は、相変わらず趣味の一つ。在宅勤務の日はほぼ見る時間ないので、進むのが凄く遅いのだけど、これは先が気になった。
「SKYキャッスル」
SKYとは、韓国の名門大学と言われる、ソウル大学(S)高麗大学(K)延世大学(Y)の頭文字をとったもの。
この大学を出ることが、将来安泰への道が開けますよという事みたい。
このドラマでは、上記名門大学に子供を入学させるため、手段を選ばず必死になる親たちが描かれており、これほんとか!?と思いながらも、私も子を持つ母として、引き込まれていくストーリーだった。
日本の国立大学は、今のところ、共通試験+大学独自試験で、一定のレベルに達せば合格だけど、韓国では、試験に加え、どうやら、ポートフォリオなるものが重要になってくるみたい。
調べてみると、ポートフォリオは、高校時代の学習の過程や勉強内容、はたまた、ボランティア経験などを詳しく記録したものらしく。
要は、一回限りの結果だけでなく、ずーっと頑張れと。
でも、何をどうすれば「受かる」ポートフォリオとなるのか、丸腰では分からない。
ということで、多額(ドラマでは億レベルだったと思う)の費用を払い、入試コーディネーターたるものを雇い、テスト勉強からポートフォリオ作成まで、文字通り手取り足取りフォローしてもらう様子が描かれており、どこまでがリアルでどこまでが風刺?と思いながらも、続きが気になる気になる。
裏を返せば、こうまでして名門大学への切符を手に入れないと、不動産価格の異常な高騰が続く韓国では、仕事に就いてまともな家にも住めないのか?と思うと、苦しい。
色々調べた結果、全くもってあり得ないことが描かれているドラマでもなさそうで、複雑。。
韓国だけでなく、アメリカでも似たような受験ビジネスが横行していると知ったのは、ハーバード白熱教室でお馴染みの、マイケル・サンデル教授の新刊を読んだから。
一口で言えば、裏口入学ですか!?と言うようなスタイルで、アイビーリーグに入学する富裕層の子息たちがいるって知って、私、衝撃。
アメリカの大学は、入学するより卒業する方が厳しいとはいうけれど、SKYキャッスル並の入試コーディネーターが居て、実際、訴訟問題にもなっているとは知らなかった。
より闇が深いと思うのは、子供は自分の実力だと信じていたにも拘らず、実は、親が裏で動いていたというパターン。本人は努力能力の勝利だと思っていても、蓋を開けたら、置かれた環境により得られた結果だったなんて。
ここまで極端ではないにせよ、家庭の年収と、子の学力に相関関係がある事は、各種研究結果から明らかではあるため、その循環を断ち切らないためにも、親から子へ、そしてまたその子へと、同じようなサイクルが繰り返されるのかな、、、
ドラマや本から色々と考えさせられる。

