大人が大人に教える方法について考察をしています。

これまで3回にわたって、こんなことを書いてます。んで、これを前提に話を進めます。
1.教える側と教わる側は安易に努力が足りないという現象に飛びついてはいけない。
https://ameblo.jp/anchovy930/entry-12337694414.html
2.建設的な議論をするのは、むちゃくちゃ難しい
https://ameblo.jp/anchovy930/entry-12338593580.html
3.教える、議論を建設的にするには、ストーリーを作ることが大事
https://ameblo.jp/anchovy930/entry-12338804506.html


ということで、建設的な議論のキーワード

「ストーリー」と「パッション」

について話そうと思います。
今回はパッション方の話。

 

 

 

 


人狼を見ていると、しばしば見受けられる光景ですが、完璧にストーリーを作って相手を説得した人が、必ずしも議論を支配するわけじゃないということ
「確かに今まで色々推理外したり、言ってることめちゃくちゃかもしれないんだけど、ほんと人間なんだって!信じて!!」
という言葉に、投票がぶれたりすることは多くて、尚且つそれが正しい方向に働くことも多いです。
厳密にいうと、言葉そのものじゃなく、そこから醸し出される雰囲気。それがパッションなのだと思います。

 

 

 

 

 

 

 


ここの醸し出されるというのは重要で、意図して表現するとそれは違うものになってしまいます。
役者さんとか、意図して役に乗せて、それを周りに説得力持たせた立ち振る舞いができて、周りから評価されている人は違いますが、我々は一般人なのでそんなことができたら苦労しないし、大体ばれます。
意図して雰囲気を出そうとしている人のさむーい感は半端ないので、これはこれで悪い例だなーと思ってみてます。
受け手の上手下手にもよりますが、相手に状況や感情を推測してそれが外していない場合によってのみ、意図的な雰囲気を出すのは意味があるのだともいます。
なので、急に語気を荒げるとかしたところで、目つきを鋭くしたところで、大人であれば大人であるほど、それが意図的かそうじゃないのか、その不用意加減はよく見えてしまうものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

じゃあ、パッションってどうやって出すんだよ。っていう話ですが、結局これも100%正解な回答が無いのが事実です。
ストーリーを作ることよりも、意図的にやるのは難しい。
ただ、一つだけ言えるのは、

 

「本気で取り組んでいること」

 

これに尽きるんじゃないでしょうか。

 

 

 

 

 

やってることのレベル感は問いません。不器用な人でも器用な人でも、本気かどうかというのは分かります。
それは本気出した経験値の多い人ほど、受け手の感受性も研ぎ澄まされるものだと思います。
私も若手が小手先でやってるのか、本気でやっているのか、本気で悩んでいるのか、言い訳しているのかは、ある程度感覚で分かるようになってきました。
それもそれで、教えるといった行為や建設的に議論をするということを、多少なりとも本気でやってきた成果かとも思います。まだまだ想定外も多いですけど。

 

 

 

 

 

 

そのパッションによって、受け手は言われたこと以上に受け手がストーリーを勝手に増幅させ、相乗効果が生まれます。
文字通り行間を読むということになりますが、行間というのはそのパッションが見えてこないと読めないものだと思います。
 

 

 

 

私は受け手として行間を読む、深読みしていくことは好きですが、パッションを乗っけた文章を出すことはまだまだ苦手です。教えることもそうかも。この文章についても、ああすればよかったこうすればよかった、そもそも出さなきゃよかったうだうだ考えながら文章を書いています 苦笑

 

 

 


なので、不器用だけど本気でやっているパッションがにじみ出ている人が見えると、そういう人たらしが羨ましく見えます。
逆に苦手な人を見ると、自分もそうなので頑張れー!!っとも思います。

 

 

 

 

 

このパッションと受け手による行間読みは、時にストーリーを追い越して、なんとなーく伝わってしまう。そういう経験もあります。
アメリカに来る前にTOEICの勉強をしていた時があって、その時についてもらった先生の話をしておこうかと。
もう時効といえるほど長くも時間は経っていませんが、信頼と敬意をこめて。

 

 

 

 

 

あるとき、勉強をしていて、やってもやってもスコアが伸びないことがありました。復習してなぜミスったのかは分かっても、結局伸びない。頭打ちな感じでした。
周りの人たちが好成績を残している話は聞く中で、自分もそれなりのモチベーションで受けていたつもりだったので、焦りもかなりありました。そこで、何か足りてないんだけど事は分かってるんだけど、実は先生には自分に話せてないことがあるんじゃないかと思って、2者面談みたいな勢いで話をする時間をもらった時のことです。

 

 

 

 

その時に先生に言われたことについて、多少のデフォルメと誇張を含めて話をしますと 笑

 

 

 

 

 

「正直がっかりだわ。何が不安かわかんねーけど、自信がない以外ないわ。カリキュラムは想定以上こなせているし、ここで教えられてるノウハウはもう全部教えてるわけだから、それ以上できないのはお前のメンタルの問題なんだよ。」
「いいか?お前よりセンス無いけどお前の2倍3倍努力してる奴が沢山いるんだよ。そういう奴が自信つけていいスコア取ってるんだよ。不安に思う暇があったら単語1個でも覚えて勉強しろ!こんの馬鹿たれが!」

 

 

 

 

というご指摘をいただきまして 笑

 

 

 

 

 

 

 

一番最初の記事で否定した根性論のオンパレードですし、具体的にな指摘は全くないです。

しかし、私は言われて以降、

すげー量単語覚えて勉強するっていう 笑

 

 

 

 

 

 

 

というのも、この人の「パッション」が伝わった結果なんだと思うんですよね。
この人が朝から晩まで仕事してるの知ってますし、本気で仕事に取り組んでいるのも知っているので、そういう背景情報もあったからかもしれません。何となく思ったのは、この人の期待に応えなければ!ということ。
正直具体的に何がわかったとか言うのも表現しづらいです。訳すと頑張れ!でしかないんですが。
この先生の精一杯は私の心に入り、先生は「何か」を表現して、私は「何か」を受け取った。と思っています。

 

 

 

 

 

 

 

このことが転機となり、私はTOEICのスコアを爆上げし、今英語がペラペラ話せるようになりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

という綺麗なストーリーで終わればいいんですが、

現実はスコアがほんの少し上がっただけ。
私自身も当初想定したよりも成果は上がったものの、イマイチ感の強い結果になりました。
一生懸命サポートいただいたのに、申し訳ないという気持ちが沢山あります。ほんとすみません。。。

 

 

 

 

 

 

 

ですが、この先生は、体中からみなぎる野心を持つ人でしたし、きっと今後も不器用ながらも純度120%のパッションで、私みたいなフラフラしている人間のけつを沢山ひっぱたいていくことでしょう。
私もスコアこそ伸びなかったものの、この時間が無ければアメリカ人とあれこれ議論するほどに英語力は伸びなかったかもしれません。
世の中何がきっかけで何がどうなるか、計画通りにいかないし、思わぬところで計画が進むものです。

 

 

 

 

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さて、たらたら文章を書いてきましたが、ここらで結論に。

 

 

大人が大人に教える方法ですが、

論理的に考えたとしても、AIがシミュレーションしたとしても、誰もが成功する明確な答えはありません。

 

 

 

 

ですが、人と人がコミュニケーションをする限り、不確実でもトライしていかなければいけないし、大人であれば、お金をもらうプロであれば、安易に根性論に逃げてはいけないところだと思います。

 

 

 

 

 

なので、方法論と論理的思考の勉強、過去の経験値、読んで聞いたものを総動員して、相手がうまく行動に移せるストーリー作りに対して本気で取り組む。相手の反応から建設的に物事が進むよう、知恵を尽くす。

 

 

 

 

 


その自分の経験と本気度合いはパッションを醸し出すようになり、相手が想定通り受け取ってくれる可能性から、想定外の可能性に引き上げることもある。

 

 

 

 

最初に話した通り、誰もが成功するコミュニケーション方法なんて存在しないので、当たるか当たらないかはギャンブルです。
上手くいくこともあれば、上手くいかないことも当然ある。
ただ、それを続けているうちに、意図していないところからひょこっとボーナスが零れ落ちることもあるかもしれません。
想定通りの結果として相手が動いてくれることも、意図しないところから相手が動いてくれることも、それぞれが小手先でなく本気で動いた結果なのだと思います。

なぜなら、私が教えを受けていて本気で動いていない人の教えが響いたことは一切ないからです。

 

 

 

 

・・・という、結論は当初否定した根性論に帰ってしまう禅問答にななってしまいましたが、今私が考えられる限界かな。もっと練るといい文章、いい構成で書けたかもしれませんが。。。

 

 

 

読んでいただいた皆さんが人に教えること、議論をすること、コミュニケーションをとることに少しでもポジティブに取り組んでもらえると嬉しいです。

 

 

 

そしてもっと人見知りせずに話せる方法や、本気度の伝わる方法があれば教えてください。。。

 

 

 

 

 

さー、次こそアメリカっぽいこと書こう。