『 風と共に去りぬ 』 | かふぇ・あんちょび

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このカフェ、未だ現世には存在しません。

現在自家焙煎珈琲工房(ただの家の納屋ですけど…)を営む元バックパッカーが、

その実現化に向け、愛するネコの想い出と共に奔走中です。

風と共に去りぬ (1)/マーガレット・ミッチェル
¥780
Amazon.co.jp

 はい、今日も相変わらず工房で汗だくになりながら読書三昧です。


 配達はなし、明日の注文の電話が1件、売上げはご近所さんが買いに来てくれた1件のみで、のーんびりとしたヒマな一日でした。

 我が珈琲工房はただの納屋ですので、天井はなく屋根は半透明の波型のプラスチック ( ウチらへんではこの素材を タキロン と呼ぶのですが、これが正式な名称なのかはなはだ自信がありません… ) で、中はまるで温室状態です。

 今日は椅子を軒下に引っぱり出してグダグダしておりましたが、いい風が吹いていてまあ気持ちが良かったです。


 さて、先日ご紹介した 『 レット・バトラー 』 は文庫版がまだ途中までしか書店に並んでおりませんので、次なる作品はおのずとオリジナル版の 『 風と共に去りぬ 』 という事になりました。


 私の持っている文庫版は昭和52年発行 平成2年第33刷のもので、定価は520円となってます。

本体価格505円とあるので消費税3%の時代で、活字も現在のものと較べると結構ちっちゃいです。

本の値段はかなり上がっているのですね。


 平成2年というと、私は18か19かそれくらいの頃です。 ふうん・・・。



 そんな自分自身の読書歴に対する思い入れもあるのでしょうが、あらためてオリジナルの方を読んでみると、やはり圧倒的にコチラの方が優雅で格調高い筆致に思え、古き良きアメリカ南部に思いを馳せる事ができます。

 これと較べてしまうと新版の 『 レット・バトラー 』 の方はいかにも安っぽく感じます。


 うーん、でも、どうなんでしょう?

原作、翻訳ともに時代が違ってますもんねえ。

 特にこの小説が書かれた当時には、スカーレット・オハラのあの人物像は、かなりハレンチでエキセントリックだったのではないでしょうか。

そう考えると、現代の新版としてのレット・バトラーも、あれくらいはエロ描写が入って安っぽくてもそれはそれで時代をあらわしていていいのかもしれません。


 

 ・・・とまあ、まるでジョージアの農園貴族のような優雅さの、私の夏の一日でした。


 これは、長い夏になりそうです。