日展 名古屋展 見に行ってきた。 | ちょっとその辺行ってくる!

ちょっとその辺行ってくる!

興味の沸いたものを見に行ってはちょっと書いてます。

中の人のネット環境が絶賛崩壊中なので更新は不定期。
即時の反応は出来ません。

先日、金券ショップ見に行ったら
前売券の半額で売ってたので確保しておいた。
ほとんどの金券ショップの主力だろうものは
新幹線や美術館や劇場チケット。
それらを行使する場所から遠いのに
置いてあったら穴場的な店でしょ?
だから見たいイベントがあると見に行くことにしてる。

日展は基本的に写真撮影可で
SNSへの投稿に関しても説明があるけど、
作者名と作品名の明記をするようにある。
氏名ってどこから個人情報なんだろ?
この点がモヤモヤしてる。
作品の作者とタイトルも撮ってるけど
(別個で撮ったものの方が多いものの、
作品と一緒に撮ったものは
拡大したら文字が潰れて読めなかったり)
それらは使わずに書いていこうかな?と。


現地着は14時。
平日でもそこそこ人は入っていて
人が写らないよう撮ろうと待ってれば
途切れないこともない程度。


初っ端が東尋坊ってタイトルの絵だったが
全景でないのに一目見てはみんな口々に
「東尋坊...」と呟いては次の絵を見に行く。
柱状摂理の呼び名は知らなくても
同じような造形の岩が並ぶ様子でわかるよね。


星座を描いた作品、
星として置いた白が背景色を浸食してる?
膠で溶いた顔料を置いてから少し溶かして
にじませて薄い同心円を作るのかな?


ご婦人方がタイトルの文字が読めずに
「なんて読むのかしら~?」とワイワイやってる。
三人寄れば文殊の知恵とは言えども
似たり寄ったりの頭の出来と興味の人たちなら
何人寄っても烏合の衆。ないものは出ない。
その中にいたあるご婦人、
私にいい考えがあるとスマホを出して
グーグルレンズで解決を試みていた。

問題の文字は『鳰』。
悪魔のリドルのキャラに

この字を使う名前のが居たな『にお』だ。
主人公側に強い敵意を見せないものの
他者を利用して漁夫の利を得ようとして
最後の方まで退場しなかったと思ったけど

先に退場した純恋子の印象が強過ぎて...って、余談は終わり。



検索結果が出たところで
「何それ?」
「カイツブリのことですって」
「カイツブリ??」とまた検索...って感じで
全然進まねえw
カイツブリは滋賀県の県鳥で
琵琶湖に棲む鴨みたいな水鳥。
絵の風景は対岸の景色が見えないほどの湖、
岸近くに浮島の如く低木が点在してる。
羽の模様などがわかるサイズではない
小さな水鳥の群れが湖面に浮いている絵。
道の駅 新あさひ風車村や
湖西地方のキャンプ場とかの景色っぽく見える。



工芸。
陶芸の出展作の作者の先生が知り合いだかに
陶芸の歴史を語っている。
「愛知の陶芸は安城から」という発言には

少し疑問符が浮かんだが、
安城市の博物館に併設された埋蔵文化財センターは

活動がよくわかるようになってたから

昔の人の生業の中に
窯業も入っていても違和感はないか。

愛知県の場合、六古窯のひとつとしても
陶磁器の代名詞としても有名な瀬戸も
もっと良い土を求めて移転してきた結果。

瀬戸、猿投山西側で発展して

現代まで続く瀬戸物の流れと区別するように

猿投窯と呼ばれることが多い。
縄文や弥生から焼き物の器は存在していて
素焼き、須恵器や土師器を作っていた時代から
渡来人の技術が入ってくる古墳時代以降、
食料の得やすい海や川に面した平野から
山へと分け入った職工集団が出てきたろう頃かな?
尾張と三河と隔てる猿投山を含む山地にぶつかって
北に向かったのが瀬戸や美濃へ、
南に向かったのが高浜や常滑に至ったみたいな。

作家の人、
瀬戸の陶土を『田んぼの土』と表現していて
田んぼの土と表現するなら備前焼...と思ったら
備前焼の話もし出したのでうんうんと聞いてた。
瀬戸辺りの人のようで
陶土採掘場の瀬戸グランドキャニオンのこと、
陶土の採掘量が頭打ちだってのは
岐阜県の五斗蒔の土の話かな?
土の質は陶土になる土に混ざる不純物の話かな?
小石が混じりやすい土地や

取り除く手間をかけてない陶器は
器を厚く作ったり釉薬の塗りが厚くなる傾向がある気がする。
(今は陶土も輸入したりする時代だし
土質の地域性も関係ないだろうけど)
前者は土鍋、後者はタヌキの置き物を連想すると
腑に落ちるんじゃないかな?

陶器に関しては日用のもので、
俺自身は割れるからプラスチック、

100均のでもいいとか思ってるし
アート的な陶器には興味が薄いんだけどね。
同じ陶器、素材は一緒だから
昔読んだ内容のまんまだとしても
他人の、それも日展出展者の口から出たら
プロの経験と実感の篭った裏付けがある情報。
知識の情報精度が高まった気がしてくる。



彫刻。
裸婦像をマジマジと見てしまうのは
「男の子だねえ」と軽く流してほしいなと
どこかの誰かに言い訳をしながら見てしまう。
今回は特に浅く腰掛けた像が
男女あったので尻の造形の違いをマジマジ見てたw
腰との落差の小さな四角い男と尻、
腰の細さに比べ大きく丸い女の尻の作りの違いとか
対比出来るといいね。
裸婦像がずらっと並んでたらなおいいね(ォィ
粘土は太く、木像は細くなりがち。
粘土と違い木は削って修正するしかない。
そんな中、毎回でっぷりした女性の木彫がある。
造形の好みの点は置いといて
彫刻家として腕がいいんだと思ってる。
大衆の目を惹く理想の女性美かは別として...。


今回は先端肥大、端から作ったか
得意なところの作り込みとそうでないところで
全体のバランスが悪い印象のが多い気がした。
女性像でも手が男らしく肉厚で太かったり、
倒れる不安から足が太めになるとかあるのかな?


書のパートはわかるネタがなくウォークスルーした。
杜甫や李白の名前はわかるけど
代表的な詩とかまで覚えてないよね。
国敗れて山河あり、自販機にサンガリア、
光陰は百代の過客なり、コーヒーは百円の価格なり...。


同じフロアの離れた展示室でやってた
日展名古屋展SDG's特別企画
CBCこども絵画展×中部日展
翔け!未来へ こども達の方も見に行く。

端的に言えば小学生の絵画コンクール。
展示室の壁を埋め尽くすように天井近くまで
びっしりと並んだ絵は小学校の展覧会みたい。

お題は家族での夏の思い出の絵なのかな?
多くが先にバランスを考えてるわけじゃなくて
顔を描いて余白に体と景色を入れるのが微笑ましい。
身近な絵って漫画やアニメだから
髪の流れを考えずにベタ塗りしたりもあるが
選抜された作品群なのもあって
それをしてないのも結構ある。

それを眺めてると受付辺りに
スーツ姿の人が複数人入ってくる。
見通し悪いから奥まで見通せたわけではないけど
この展示見てる客なんて2~3人しかいないのに
10人の集団が入ってくるのは異常事態。

そのうちの一人が早足で展示室を奥まで歩いていく。
ただの集団の客ならこの動きはオカシイ。
安全確保のためのチェックをしている?
なら現職or元職 国会議員だろうと思ったら
愛知県知事だった。
スタッフが一眼レフとスマホで様子を撮りつつ
ぐるりと展示を見て出て行った。
俺は他者と比較にならないほど見るのが遅いが
クローズ間近だったのもあってか
かなり早足だった印象。仕方ないよな。
趣味や暇潰しでなく職務の一環だろうしなぁ。



そういや気になるガチャがあると
ツレが言ってたのを思い出して
愛知芸術文化センター近くの専門店を3箇所見て、
言ってたものはオアシス21のにあった。
最近出たバリアのサイズ感が見たくて
具体的な大きさもわかるといいなと見てたら


ラビットヴォイドの展示を発見。
意外と大きくて満足度高そう。
レオヴォイド発売に合わせて限定カラー販売と
ラビットヴォイド2.0先行販売があって
ラビットの方を回した。


ポーズつけられるっていいよね。
...リアルでガチャガチャをこの歳でも回すとは
子供の頃にはきっと思ってなかったがw