3/4 愛知県立芸術大学卒業・修了制作展見に行ってきた。 | ちょっとその辺行ってくる!

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興味の沸いたものを見に行ってはちょっと書いてます。

中の人のネット環境が絶賛崩壊中なので更新は不定期。
即時の反応は出来ません。

守山スマートIC見に行った後、
最初は比較的キツくない坂を選んでたものの、

大学に着くのが遅くなるんじゃ?と勝手に焦って
早かろうキツかろうなルートに切り替えて無駄に急坂に突撃。
大学前の激坂で珍しく足をついて自転車を押した。
家からまっすぐ行った場合の3倍くらい坂上ってるしな。
「気分が乗らなかった」ってことでw

 


 受付で記名して各棟に振られた番号順に歩いていくことに。
1番はどこにも繋がってない渡り廊下のような講義棟の下部分。

真っ白な小屋、
中は

紐が編まれた状態で垂れ下がる空間で
床はウレタンかスポンジが敷き詰められてるようで沈み込む。


かすかに木の匂いが香る作品。
材料に「樟」とある。樟脳の樟、クスノキ。
見てくれの意味はわからないが匂いで足を止めさせるのも手だと思う。

 


 油画棟へ。
3階建ての建物で入り口は3階、土地の傾斜を利用した形。
北に向かって下る幅広の階段の左右に廊下が伸びる。
階段より薄暗く地図見てなかったら入るのに躊躇しそう。
廊下の北側に2室ずつある部屋が展示室であり絵を描く部屋。
ドアは重そうな鉄扉で防音性もあるのだろう。

床には飛び散った絵の具の跡。
キャンバスに向かって取っ組み合いした証だよね。

 

 

 

木造の湯船。
発泡スチロールの粒が沈められていて
説明文を読むとどうも足湯。発泡スチロールがお湯?
湯船の底には電気毛布が敷いてあるのか
外に温度調整のリモコンとコードが出ているので
湯船に手を突っ込んで温度を確かめてみると確かに温かい。
掻き回すと何か手に当たったので掘り出してみる。

あひるの玩具と手ぬぐい…。
手を突っ込んだ人をクスリと笑わせる為かイジられてるうちに沈み込んだのか。


デザイン棟、

図書館、

芸術資料館は
好みから外れていたので超高速で通り抜け。

 

 

 食堂・売店に来たもののもう閉店時間を過ぎているので
紙コップの自販機の方ので甘くて冷たい飲み物買って
氷ごと含んではガリガリ噛み砕いて空腹を紛らわせる。

 


 後は奥の方にある屋外展示。
今までは番号が振られていた建物の中の部屋のいくつかに
作品がいくつかずつ展示されていたが
ここからは番号につき1作品ずつの展示になった。


 体育館とグラウンドの方へ。
グラウンドは小川にかかるコンクリ製の橋を渡ったところ。

!?

白い木みたいな物体をみんな遠巻きに見ている。


 おでこに角の生えた顔面から後頭部まで包み込んだマスク。
足元まで隠れる白いノースリーブワンピースのような胴の
胸から上には上に向かって白い枝のようなものが広がっている。
手には10cmくらいある指輪?と
細長く先が球状のラッパのような杖?
背中には天使の羽のようなものが描かれている。
シャララシャララと鈴の音を鳴らしながら数歩歩いては
立ち止まり、しばらくするとまた歩き出す。
その動きには規則性があるんだろう。

同じ動作をくり返す姿には
何かに向かって一心不乱に祈る姿やらを連想して
意味のわからないこれに何かしらの意味を見出そうとしてしまう…。


 パフォーマンスが作品ってケースは過去に見たが
なんだこれ??が先に来て作品の意味がわからない。
作品に是非は問わないが(もちろん好みはあるけど)、
「何だこれ?」と思わせるのも考えさせるのもアート。
これが愛知芸術文化センターのギャラリーの一角に置かれてたら、
そんなに印象には残らなかったろう。
きっと開催期間の5日間、朝から夕方まで
広いグラウンドをのそのそと歩いてたろうそのパフォーマンスに
何の意味を込めているかはわからない。
でも「何だか知らんがとにかくよし!」って思えちゃうんだよな。

わからん。だけど気になる。
わからん。だけどグラウンドにコレが突っ立ってるのが面白い。
わからん。だけど写真撮っとこう。
そう思ってしまう。

 

 

 体育館での展示の開始時刻になれば

そっちを見に行って人が居なくなると判断して時間を潰して
グラウンドに戻って眺めていたら案の定、人が減っていた。
ついにグラウンドにたった独り残ったのを
周囲の空間込みの作品と捉えて大きく距離を取って眺めていた。

 体育館の展示を見てから来たのだろう
女の子2人組がこれを見に来て絶句した後に
「優勝でしょ、これ優勝でしょw」としきりに言ってた。
何がどうしたら優勝かはわからんが、
間違いなく一番印象に残った作品と言ったらコレ!って人は多そう。
 


 造形大のどこの同人誌・ハンドメイド作品即売会かな?ってのも
今まで見に行った卒展の中では特殊、独特だったし、
名古屋芸大のトイレや階段の下など空間も込みの展示、
搬送を前提としてないから出来る巨大な作品も目を見張るものがあった。
ギャラリーに詰め込んだ状態ではわからない
学校の校風、建物を実際に歩き回って感じる高揚感。
屋外展示では周囲の借景も込みで見られるのは面白かった。

 

 

 見に行くのは少し大変ではあったけど、学校開催も悪くないよね。

本来、こういうの見に来るのは入学希望者や卒業生とその家族がメインで

ついでに学校と成果を見せるいい機会になるだろう。

俺みたいな物見遊山な奴は想定する必要もないよw

 

なんか以前もこんな構図で撮った気がする…。

今期の卒展・修了展巡りはこれでお終いかな?