輝喜です。
今日は武道館のゲネリハ、1日目でした。久々に大きなスタジオで演奏させてもらえて、「いよいよもうすぐなんだ、武道館!」って、気が引き締りました。ちょっとだけ緊張。。。


曲を合わせながら、すこしだけ懐かしいことを思い出したりしました。前回の武道館のこと。「この曲、もう演奏するの最後なんだなぁ」と思いながら演奏していたこと。この話はもう何回もしてますけど、当時僕はもうアンカフェには戻れないと思ってましたから。今回はもちろんそんなことはなく、もっと先へ続いていく武道館ライブ。でも、前回の「最後かもしれない」っていう覚悟で演奏した曲達は、それはそれで、そのときにしか出せない、その気持ちがないと出せないものはあったのかなって思います。前来た人達、どうだった?もう何年も前のことだし、覚えてないかな。

技術はもちろん大事だけど、気持ちとか信念とか、そういうものが技術を超えてくれるときってあると思う。お客から金をとってることとか仕事の面を考えれば、やはり技術は大事だと思う。けど音楽の根本には、何かを必死に伝えようとする思いがあって、聴き手はそれに共感・感動するんじゃないかなぁって思うから、必死さゆえの気迫とか大事だよね。大事っていうか、強いよね。


とはいえ、あのときの気持ちは今考えても、やっぱり上手くは説明できないんですけど。ホントぐちゃぐちゃだったと思う。僕は活動休止したくなかったけど、でもみんな限界近かったのはわかってたし。あのまま続けても笑えなかったのは事実。まさか武道館という場所でライブできるなんて夢にも思わなかったし、でも武道館であんなに絶望するとも思わなかった。嬉しいんだか悲しいんだか、感謝の気持ちなんだか腹立たしいんだか、よくわからず。


10年間ってすごいね。すごくいろんなものを手に入れて、でも、すごくいろんなものが離れていった。たとえアンカフェをやってなくてもいろんなことがあったんだと思う。でもバンドやってなかったら、アンカフェやってなかったら、ここまで多くの喜びと悲しみは経験できなかっただろうなって思う。


今僕らと一緒にいてくれてるあなたは、この10年間で見つけた一番の宝物だよ。離れないように大事にします(*-ω-*)